笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

作家

大橋巨泉「ビートたけしにとってテレビはワンオブゼム」

「決勝当日は有給をとる」。こう語ったのは「R-1ぐらんぷり2018」で決勝に進出したカニササレアヤコさん。彼女はロボットエンジニアとして働きながら、フリーで芸人もやっています。だから大会への意気込みを聞かれた際、このような兼業芸人ならではのコメン…

「型」をズラしていく人のほうが生き残れる

前回は『今田耕司「皆売れるとタレ目になってくる」』という記事を書きました。これを書くきっかけとなったのが、文芸誌の『群像』に掲載されている連続対談「今夜、笑いの数を数えましょう」。いとうせいこうさんとバカリズムが笑いについて考察するトーク…

今田耕司「皆売れるとタレ目になってくる」

2018年2月号の『群像』を買いました。お目当ては、『いとうせいこう連続対談「今夜、笑いの数を数えましょう」』。下北沢の本屋「B&B」で開催されたトークイベントです。このイベントの模様が『群像』に掲載されているという情報を得て、確認してみると対談…

松本人志と太田光が抱く「天才」のイメージ

「破綻のない天才」を目指したい。雑誌のインタビューで、そう答えていたダウンタウンの松本人志。これは「破綻したら天才」というイメージに従って天才ぶることへの拒否反応を示した言葉で、いかにも彼らしい発想だと思います。 ダウンタウン松本人志「破綻…

弱ったときに助けてくれるのは余裕がある人ではなく、同じ状況にいる人

前回は「負け顔を見せることの大切さ」について書きました。負け顔を見せていれば、「自分の弱さがどうしようもなく大きくなったときに、誰かが近くに寄り添ってくれるんです、助けてくれるんです」と。でも疑問があります。その「誰か」とは、一体どんな人…

星野源「幸福でありながらもハングリーな表現ができる人が本物」

「書き果てて死ぬ、みたいな小説家としての人生に憧れる?」。 この問いかけに、朝井リョウさんは憧れないと答えました。即答でした。 朝井リョウ「幸福と創作は両立する」 2017年1月2日放送「文筆系トークバラエティ ご本、出しときますね?」(BSジャパン…

小説でいろんな自由が許されるのは読んでいる人が少ないから

又吉直樹と羽田圭介。今年7月に芥川賞を受賞した2人は、間違いなく2015年を代表する人物でしょう。最初は又吉フィーバーの影に隠れて「又吉じゃないほう」なんて呼ばれたりした羽田さんも、明け透けなキャラクターが徐々に浸透していき、今ではテレビに引っ…

爆笑問題・太田光が絶賛した川上未映子『すべて真夜中の恋人たち』

川上未映子『すべて真夜中の恋人たち』。私がこの小説に出会ったのは爆笑問題の太田さんがきっかけでした。それから3年が経ち、今度はオードリーの若林さんがきっかけで文庫版を読み直しました。そこで気付いたのは、やっぱりこの物語が好きだということです…

ラジオ好きが持っている「距離感」

ラジオ好きな人には、ある共通点が存在すると思われます。それは「距離感」です。具体的な説明をするために、小説家の朝井リョウさんとDJのRAM RIDER(ラムライダー)さんの例を紹介させて下さい。彼らがラジオ番組のゲストに呼ばれたときの振る舞いを見れば…

ノンフィクション作家・石井光太にとって「書くこと」とは何か?

ノンフィクション作家・石井光太は言います。「書けなくなることが怖い」と。物心ついた頃から作家を目指していたという石井さん。きっかけは、舞台美術家である父親の存在でした。 舞台美術家である父親の影響で作家を目指すようになった 2013年12月26日放…

直木賞作家・姫野カオルコは「安住紳一郎の日曜天国」のヘビーリスナー

小説『昭和の犬』で第150回直木賞を受賞した作家・姫野カオルコさん。受賞会見の場にジャージ姿で現れた女性、と言えばピンと来る方もいるのではないでしょうか。そんな姫野さんが受賞後に、「ラジカントロプス2.0 文学賞メッタ斬り!SP」に出演されていまし…

映画史・時代劇研究家の春日太一にとって『ロッキー』は人生を変えてくれた映画

今、春日太一『あかんやつら 東映京都撮影所血風録』を読んでいます。この本を手に取ったのは、だいぶ前に「ダイノジ大谷ノブ彦のオールナイトニッポン」で大谷さんが絶賛していたから。3月に入って、ようやく部屋の隅に積んであった本が全部読み終わったの…

その人の人格や生き方が表れるのが芸

私が毎週楽しみにしている番組に、阿川佐和子さんがゲストと対談する「サワコの朝」があります。少し前の放送になるのですが、作家・岩下尚史(いわしたひさふみ)さんが出演していて、日本の伝統芸能との付き合い方について語っていました。私は、自分のお…

新海誠「隣の誰かに届かせたいと本気で作れば別の国の誰かにも届く」

2ヶ月ほど前になりますが、アニメーション監督の新海誠さんと加藤浩次さんが番組で対談しました。新海誠監督の劇場アニメ『言の葉の庭』が公開された時期なのに加えて、加藤さんが新海作品のファンということで実現した対談。小学生のときにアニメ雑誌『アニ…

子供たちが憧れるクイズ番組を目指して

「ブラマヨとゆかいな仲間たち」に出演したオリエンタルラジオ中田敦彦が、趣味について熱く語っていました。「仕事に繋がらない趣味はストレス解消にならない」と断言。そして、実際に仕事に繋がった趣味として挙げたのが、クイズでした。 オリラジ中田がク…

漫画『ワンピース』作者・尾田栄一郎と週刊少年ジャンプ編集部の話

2012年12月15日に公開された映画『ONE PIECE FILM Z(ワンピース フィルム ゼット)』。週刊少年ジャンプで連載中の人気漫画『ワンピース』の劇場版。第12作目となる今作は、長編映画としては3年ぶり。原作者の尾田栄一郎が総合プロデューサーを務め、脚本は…

『現代用語の基礎知識』の売り上げに見る教養の崩壊

私はラジオを普通の人より聞くほうだと思うのですが、そのほとんどがお笑い芸人のラジオです。ところが最近は、視野を広げたくて、TBSラジオ「ニュース探究ラジオDig」をちょいちょい聞くようになりました。と言っても、月曜パーソナリティがカンニング竹山…

爆笑問題の太田光が最近ヤラれた本は小松左京『日本沈没』

前回の記事「バカルディに抜かれてプライドを捨てた爆笑問題」の続きです。 本気と冗談のバランス 2012年2月3日放送「よんぱち 48hours」(TOKYO FM) パーソナリティは鈴木おさむ。 アシスタントは柴田幸子。 ゲストは爆笑問題の太田光。今日のメールテーマ…

太田光『文明の子』に桑田佳祐が紹介したジャズ歌手からイメージした主人公がいる

爆笑問題の太田光さんの小説『文明の子』がついに発売されました。『マボロシの鳥』に続く、書き下ろし小説の2作目になります。この小説の発売に合わせて、各メディアのインタビューに答えたり、テレビにゲスト出演していた太田さん。今回はTOKYO FM「よんぱ…

幻冬舎社長・見城徹が語るベストセラーの秘訣

私が尊敬するお笑いブログのひとつに、「死んだ目でダブルピース」さんがあります。ここを運営している中山涙さんがこの度、マイナビ新書より『浅草芸人』を出版しました。めでたい!年末、『浅草芸人』出版祝いをかねた忘年会(オフ会)に私も参加させてい…

スリーエフ江古田店の「少女ファイト」愛

よい子のみんな~、江古田にあるコンビニ「スリーエフ」と言ったら何かな?そうだね、プロテインだね。ではなくて「少女ファイト」です。パッション屋良さんのツカミを拝借してしまいましたが、「少女ファイト」とは高校の女子バレーボールを扱った漫画です…

なぜサブカル文化人がテレビに出るのか

かつてミランカで配信していたネット番組、水道橋博士・宮崎哲弥が司会の「博士も知らないニッポンのウラ」での話になります。 毎回多彩なゲストを呼んで、テレビでは言えないような危ない話、深い話をするのがウリの番組でした。ちなみに今は「博士の異常な…

辻村深月「ウッチャンの笑いは他人を傷つけないんです」

「野性時代 第69号」を買いました。 今号の特集は、辻村深月(つじむらみづき)さんの「ふちなしのかがみ」刊行記念として「鏡のなかの辻村深月」。 ロングインタビューに始まり、辻村深月をつくったもの、自身が語る全作品解説、師弟問答with綾辻行人、大山…

水道橋博士と重松清を結ぶ不思議な縁

今、通勤の電車内で重松清さんの「ナイフ」を読んでいます。ナイフ (新潮文庫)作者: 重松清出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2000/06/28メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 162回この商品を含むブログ (159件) を見るこの本を手に取ったきっかけは、「博士も…

江古田のスリーエフに漫画「少女ファイト」の作者である日本橋ヨヲコさん直筆のポップ

仕事の影響でお笑い番組を全然見ることができていないので、たまには日常生活で見つけた風景を紹介させて下さい。今朝、会社のある江古田駅にいつものように降り立つと、武蔵大学の入試なのでしょうか?学生服の生徒さんがたくさんいました。駅の南口を出て…

テレビとはヤンキーの心を掴むこと

今回は、ダイノジ大谷ノブ彦と水道橋博士が話してた「テレビとヤンキーの関係」について紹介させて下さい。 SMAPのリーダーがヤンキーであることの意味 2008年9月11日配信「ヨシモト∞」(GYAO!) 出演者はダイノジ(大地洋輔・大谷ノブ彦)。大谷がジャニー…