笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

今田東野

今田耕司「皆売れるとタレ目になってくる」

2018年2月号の『群像』を買いました。お目当ては、『いとうせいこう連続対談「今夜、笑いの数を数えましょう」』。下北沢の本屋「B&B」で開催されたトークイベントです。このイベントの模様が『群像』に掲載されているという情報を得て、確認してみると対談…

漫才とリズムネタと手拍子

「M-1グランプリ2017」を観ました。そして存分に堪能しました。もし「今大会で一番好きな漫才を挙げろ」と言われたら、迷うことなく、さや香の「歌のお兄さん」を選びます。正直に言うと、漫才における歌ネタがあまり好みではありません。でも、さや香がやっ…

内村光良の優しさの半分は南原清隆でできている

前回は「ウッチャンナンチャンの南原清隆による若手育成方法」について書きました。若手への接し方が相方とは対照的だったので、内村光良が「優しさ」ならば南原清隆は「厳しさ」だと表現しました。ウンナンは車の両輪のごとく役割を分担しながら、若手たち…

最近のお笑い芸人はツッコミ化している

「お笑い芸人がツッコミ化している」という話を最近よく聞きます。また、このテーマとセットで語られるのが、「お笑い芸人がコンビ揃って活動するのが難しい」。どちらもテレビでの話になります。 松本人志「世間の人は前もって用意した笑いよりもハプニング…

苦手な人を作らないために好きな人を作らないようにしている中居正広

ゴールデンタイムに自分の番組を持ってMC(司会)ができるのは、ほんのひと握りの選ばれた芸能人だけです。で、その選ばれた芸能人である東野幸治さんとSMAPの中居正広さん。この2人が、同じ日の同じ時間帯にそれぞれ別のラジオに出演して、そして、同じよう…

若手芸人のために「神保町ジュニア寄席」を立ち上げた千原ジュニア

今のお笑い界は「上が詰まっている」。私がこの言葉に最初に出会ったのは、だいぶ前の「ナインティナインのオールナイトニッポン」だったと思います。自分たちより上の世代、とりわけBIG3の揺るぎなさを指して、岡村さんはこのように表現しました。タモリさ…

ゴシップファンタジスタ東野幸治

TBSラジオ「山里亮太の不毛な議論」に東野幸治がゲスト出演しました。私が東野さんの話をこんなに長く聞いたのは初めてかもしれませんが、とにかく面白かった。それまで抱いていた東野さんのイメージと違う部分を発見できた放送でもあり、特にベッキーさんと…

お笑い芸人が運をつかむために必要なこと

「良い人じゃないと残れない」。ナインティナインの岡村隆史が「オールナイトニッポン」で何度かしていた発言です。だいぶ前の放送を記憶から引っ張ってきたので、言い回しは微妙に違うかもしれませんが。で、バラエティ番組を見ていると、岡村さんと同じよ…

ボケ芸人のパターンについて熱く語る品川祐

品川庄司が出ている番組をかなり見ていた時期があります。「もしかしたら、私ファンかも?」ってぐらい。GyaO時代の「よしもと∞」で、金曜レギュラーだった「品川庄司の90分」。私は、この配信を毎週欠かさず視聴していました。GyaOは過去配信のアーカイブも…

今田耕司「殿様のフェロモンは戦いだった」

今年の「FNS27時間テレビ」。最後の2時間はリアルタイムで集中して見て、それ以外は録画を併用することで、とりあえず全部見ることができました。私がナインティナインというコンビを見続けて、もうすぐ20年になるのでしょうか。それぐらい長い間応援してき…

千原ジュニアに手を差し伸べた男達

ちょっと前に放送された「しゃべくり007」のゲストに、爆笑問題の太田光が登場しました。このときに繰り広げられたトークは、しゃべくりメンバーと同世代ということもあってか、それはそれは濃い、濃すぎる1時間でした。 見終わったときに湧き上がってきたも…

オセロ松嶋が一緒に仕事したい司会者

「出川哲朗の俺をおいしくしろ!」の今回のゲストは、オセロ松嶋尚美でした。 お互い「世界の果てまでイッテQ!」で一緒になるぐらいの接点しかなく、オセロ松嶋は何か宣伝することがある訳でもない今回のブッキング。しかもアメーバスタジオに、その前に習…