「声に出して笑っていなくても、頭の中は笑っているような、この雰囲気の感じ完璧でした」。2017年10月29日放送の「にちようチャップリン」。審査員として客席に座っていたアンガールズ田中さんが、ジェラードンのコントについて感想を求められたときにこう…
「決勝当日は有給をとる」。こう語ったのは「R-1ぐらんぷり2018」で決勝に進出したカニササレアヤコさん。彼女はロボットエンジニアとして働きながら、フリーで芸人もやっています。だから大会への意気込みを聞かれた際、このような兼業芸人ならではのコメン…
前回は『今田耕司「皆売れるとタレ目になってくる」』という記事を書きました。これを書くきっかけとなったのが、文芸誌の『群像』に掲載されている連続対談「今夜、笑いの数を数えましょう」。いとうせいこうさんとバカリズムが笑いについて考察するトーク…
2018年2月号の『群像』を買いました。お目当ては、『いとうせいこう連続対談「今夜、笑いの数を数えましょう」』。下北沢の本屋「B&B」で開催されたトークイベントです。このイベントの模様が『群像』に掲載されているという情報を得て、確認してみると対談…
1996年10月に始まった「めちゃイケ」が、2018年3月をもって終了すると発表されました。21年以上続いたこの番組の輝かしい歴史を語る上で、やはり「めちゃモテ」という前身番組の存在を無視することはできません。1995年10月にスタートした「めちゃモテ」。時…
小学校のトイレで排泄をする行為は、未だに生徒たちのあいだでタブー視されているようです。そのせいなのでしょうか、NPO法人の日本トイレ研究所から「小学生の3人に1人は便秘状態・便秘予備軍である」という調査結果も出ています。この健康にも影響しかねな…
「M-1グランプリ2017」を観ました。そして存分に堪能しました。もし「今大会で一番好きな漫才を挙げろ」と言われたら、迷うことなく、さや香の「歌のお兄さん」を選びます。正直に言うと、漫才における歌ネタがあまり好みではありません。でも、さや香がやっ…
前回は「50代を迎えた内村光良が今抱えている悩みとは?」について書きました。そのなかで、オードリー若林正恭とウッチャンナンチャン内村光良がプライベートで飲んだ件を、余談として軽く触れました。でも余談で済ますのはちょっと勿体ない。記事を書いた…
2005年4月、内村光良が40歳のときに、テレビ朝日のアナウンサー徳永有美と結婚しました。そして5か月後の2005年9月、伝説的お笑い番組「内村プロデュース」が終了します。「ウリナリ」が2002年に最終回を迎えて、「気分は上々」と「笑う犬」も2003年に幕を閉…
今から9年前、2008年の出来事になります。当時、岡村隆史が明石家さんまのある行動に衝撃を受けてしまいます。それはどんな行動で、そしてなぜ衝撃を受けたのかを、自身のラジオで明かしていました。 若手と対等に渡り合うために『ドラゴンボール』を読み始…
ウッチャンナンチャンとオードリー、私は両者の共通点を探さずにはいられません。なぜならどちらも大ファンだからです。番組を観ていると様々な共通点が見つかり、両者は似ていると考えざるを得なくなり、そして似ているという仮説を補強したいがために、更…
「努力すればかなう夢もある」。これはビートたけしの言葉です。つまり「努力すれば必ず夢はかなう」という言葉を否定しています。ただし完全に否定する表現にはなっていません。なぜでしょうか。おそらく、その一方で芸能界で夢をかなえた人は必ず努力して…
お笑いの基本は、ボケとツッコミです。だから漫才やコントをやる芸人はコンビが多いわけです。そんな当たり前のことを考えるきっかけとなったのが、「内村てらす」の解散特集でした。 コンビを解散してツッコミの重要性に気付いた元巨匠・岡野 2017年6月22日…
前回は「ネタ中に観覧席から悲鳴が上がる現象を芸人たちはどう受け止めているのか」について書きました。「M-1グランプリ」や「キングオブコント」などの賞レースにおいて、準決勝から決勝に進むと、戦いの場が「お笑いライブ」から「テレビ番組」に移ります…
ネタ中に観覧席から悲鳴が上がる。「M-1グランプリ」や「キングオブコント」といった賞レースの決勝でも、たまに見かける光景です。観覧席から悲鳴が上がれば、そのせいで笑いが失速してしまいます。賞レースみたいな真剣勝負の場だと、下手すれば審査にも影…
以前、『ウェブはバカと暇人のもの』の著書などで知られる中川淳一郎さんが、ツイッターでこんなつぶやきをしていました。おい、会社を辞めようと思っている皆様方。これからの人生を考え、何が一番大事かといえば、「円満退社」だ。会社とケンカ別れをして…
「売れかけている芸人ほどお金がない」という話をよく聞きます。もしこれが「売れている芸人」との比較ならば当たり前のことです。両者の収入差に疑問を持つ人はいないでしょう。ところが、この話の比較対象は「売れている芸人」ではありません。自分たちよ…
タイガー・ジェット・シンは生粋の悪役レスラーなのか、それともキャラクターを演じているのか。サーベルを振り回しながらアントニオ猪木と数々の死闘を繰り広げてきたタイガー・ジェット・シン。普段聞いているラジオで彼にまつわるエピソードをいくつか耳…
もはや人見知りではない。オードリーの若林正恭は、自身のラジオ番組でこのような主旨の発言を時々しています。つまり「アメトーーク」の人見知り芸人で活躍していた頃の自分は、もういないと言うのです。オードリーが定期的に主催している「ネタライブ」で…
前回は「ウッチャンナンチャンの南原清隆による若手育成方法」について書きました。若手への接し方が相方とは対照的だったので、内村光良が「優しさ」ならば南原清隆は「厳しさ」だと表現しました。ウンナンは車の両輪のごとく役割を分担しながら、若手たち…
ウッチャンナンチャンの内村光良は、数多くの若手芸人をブレイクさせてきました。代表的な例を挙げると、「気分は上々」で改名した海砂利水魚(くりぃむしちゅー)とバカルディ(さまぁ~ず)、「内村プロデュース」に出ていた有吉弘行、さらには「世界の果…
野沢直子が「しくじり先生」で、あの伝説のコント番組「夢で逢えたら」を降板した真相について語っていました。「夢で逢えたら」は、ダウンタウン、ウッチャンナンチャン、清水ミチコ、野沢直子の6人によるお笑いユニット番組です。1988年から1991年までの3…
「破綻のない天才」を目指したい。雑誌のインタビューで、そう答えていたダウンタウンの松本人志。これは「破綻したら天才」というイメージに従って天才ぶることへの拒否反応を示した言葉で、いかにも彼らしい発想だと思います。 ダウンタウン松本人志「破綻…
尾崎紀世彦「また逢う日まで」と、東京ロマンチカ「小樽のひとよ」。このふたつの曲には共通点があります。それは元となる曲が存在し、その曲の歌詞を書き直して発売されたという点です。つまり歌詞を書き直したことで時代の空気をつかみ、国民的ヒットソン…
前回は「負け顔を見せることの大切さ」について書きました。負け顔を見せていれば、「自分の弱さがどうしようもなく大きくなったときに、誰かが近くに寄り添ってくれるんです、助けてくれるんです」と。でも疑問があります。その「誰か」とは、一体どんな人…
「人から信頼されたいなら負け顔を見せなさい」。これはバラエティ番組「しくじり先生」から学んだ教訓です。もしかしたら最も感銘を受けた教訓かもしれません。なぜならファッションデザイナーのドン小西、実業家の堀江貴文、メンタリストのDaiGo、この番組…
「人志松本のすべらない話」で求められるものとは何でしょうか?もちろん「すべらない話」という武器です。しかし、それだけでは足りません。ダウンタウンの松本人志が座長であることを理解した上で、戦う必要があります。とりわけ吉本所属ではない関東の芸…
「書き果てて死ぬ、みたいな小説家としての人生に憧れる?」。 この問いかけに、朝井リョウさんは憧れないと答えました。即答でした。 朝井リョウ「幸福と創作は両立する」 2017年1月2日放送「文筆系トークバラエティ ご本、出しときますね?」(BSジャパン…
2016年の夏といえば、やはり映画『シン・ゴジラ』でしょう。私は映画館で3回も観ました。いや、3回しか観てないと言うべきか。とにかくその基準が分からなくなってしまうぐらい、夢中にさせてくれる特撮映画でした。総勢328名のキャスト陣。この中から一番好…
サウナの本質は水風呂にある。 そう主張するのは、ヒャダインさん。ももいろクローバーZをはじめとする女性アイドルの楽曲を数多く手掛けてきた音楽プロデューサーです。 サウナの水風呂を耐えた先に広がる世界 2016年7月9日放送「久保みねヒャダこじらせナ…