笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

なぜサブカル文化人がテレビに出るのか

かつてミランカで配信していたネット番組、水道橋博士・宮崎哲弥が司会の「博士も知らないニッポンのウラ」での話になります。
毎回多彩なゲストを呼んで、テレビでは言えないような危ない話、深い話をするのがウリの番組でした。ちなみに今は「博士の異常な鼎談(ていだん)」というタイトルに変わり、TOKYO MXで放送が続いています。

アナーキー・イン・ザ・JP (新潮文庫)

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テレビは蜜の味

2007年6月15日配信の第6回「博士も知らないニッポンのウラ」。テーマは「80年代サブカルチャー」。

司会は水道橋博士と宮崎哲弥。ゲストはコラムニストの中森明夫。
「おたく」という言葉を作った中森明夫さんが出たときに、「なぜ石田衣良はテレビに出るのか?」ということが話題になりました。

博士「石田衣良なんてメディアに出ないほうがいいのにねぇ」
中森「安くしているよね、自分をね」
博士「う~ん、ホントに」
中森「『さんま御殿』まで出なくていいじゃんね」
博士「うんうん」
中森「なんで出ると思います? ああいう人が、40過ぎて」
博士「なんでだろう?」
中森「僕も疑問だったのね」
博士「うん」
中森「それは簡単で、あのね、あのクラスの人がテレビに出るじゃない、ゆるくモテるんですよ、キャバクラで
博士「ああっ! それ分かる……」
中森「キャバクラでゆるくモテたいわけよ」
博士「うんうん」
宮崎「それでね、編集者とかやっていて、テレビにコメンテーターとかで出てしまって、抜けられなくなる人いますよ」
中森「うん」
宮崎「キャバクラでモテるから」

中森さんの答えはいたって単純でしたが、なんか妙に納得してしまいました。