笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

JUNK

ネタ中に観覧席から悲鳴が上がる現象を芸人たちはどう受け止めているのか

ネタ中に観覧席から悲鳴が上がる。「M-1グランプリ」や「キングオブコント」といった賞レースの決勝でも、たまに見かける光景です。観覧席から悲鳴が上がれば、そのせいで笑いが失速してしまいます。賞レースみたいな真剣勝負の場だと、下手すれば審査にも影…

オードリー若林正恭は熱くてヤバい男

もはや人見知りではない。オードリーの若林正恭は、自身のラジオ番組でこのような主旨の発言を時々しています。つまり「アメトーーク」の人見知り芸人で活躍していた頃の自分は、もういないと言うのです。オードリーが定期的に主催している「ネタライブ」で…

バナナマン設楽「コントの人は二度売れなきゃいけない」

賞レースで活躍した勢いを、そのままバラエティ番組で発揮することが難しくなってきました。もはや「お笑いブーム」に頼れる時代ではありません。そもそも競技が違うとも言われます。そんな状況をさらに細かく見ていくと、漫才かコントの違いで難易度がだい…

ピース又吉の小説『火花』を読んでネタ見せについて考える

ピースの又吉直樹が書いた小説『火花』を読みました。ふたりの漫才師が織りなすリアルな芸人物語。「お笑い」というジャンルならではの問いを、終始投げかけられているような感覚を持ちながら最後まで読みました。芸人であれば誰もが通る道「ネタ見せ」。つ…

どんな人生を背負った人がその作品を作ったのか

「作品の価値」とは一体どのようにして決まるものなのでしょうか?お笑いの世界なら「ネタの面白さ」と言い換えられるかもしれません。露骨に言ってしまえば、作品の何に対して、客はお金を落としていくのか。 ラーメンズ片桐仁、ロサンゼルスに行く 2014年5…

「キングオブコント」の伝統を守ったラブレターズ

2014年の「キングオブコント」は、シソンヌの優勝で幕を閉じました。TBSが主催するコント日本一を決める大会「キングオブコント」。2008年から始まって今年で7回目となるこの大会は、優勝者だけでなく「8位(最下位)のコント師」にも大きな注目が集まります…

グレーゾーンを楽しむ姿勢

「キャラを演じているんでしょ?」と切り込み、「実はこういう人だ」と素を暴く。こういった発言で爪痕を残そうとする人が最近のバラエティ番組で増えている。そんな話をよく聞きます。 キャラを暴くのが早すぎる 2014年7月16日放送「山里亮太の不毛な議論」…

竜兵会の新メンバー候補として山里亮太を挙げる上島竜兵

「竜兵会は崩壊している」。先日放送された「竜兵会のオールナイトニッポンGOLD」で、土田晃之さんがこのように発言していました。竜兵会とは、ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんが主催する飲み会のこと。最初は太田プロの後輩芸人と東高円寺で飲むだけの集まり…

最近のお笑い芸人はツッコミ化している

「お笑い芸人がツッコミ化している」という話を最近よく聞きます。また、このテーマとセットで語られるのが、「お笑い芸人がコンビ揃って活動するのが難しい」。どちらもテレビでの話になります。 松本人志「世間の人は前もって用意した笑いよりもハプニング…

坂上忍とマツコ・デラックスのバラエティ番組に出るときの心構え

現在、毒舌を武器にバラエティ番組で大活躍している坂上忍さんとマツコ・デラックスさん。2人が同じ時間帯にそれぞれ別のラジオに出演していて、バラエティ番組に出るときの心構えについて語っていました。すると、坂上さんとマツコさんの考え方がとても似て…

「THE MANZAI」で南海キャンディーズと戦いたい男達

2013年の「THE MANZAI」は、ウーマンラッシュアワーの優勝で幕を閉じました。大会が終了しても、その余韻をしばらく楽しむことが可能です。と言うのは、出場した芸人が「あのときこうだった」みたいな裏話を、テレビやラジオでしてくれるから。私はそういっ…

内村光良とオードリー若林は興味がないとき爪をいじる

ウッチャン(内村光良)は、爪をいじる癖があります。その癖が意味するモノは何か? ウッチャンと共演が多い芸人は知っています。今の状況に「興味がない」ということです。無意識に爪をいじっているところを指摘されて、興味を失っているのがバレてしまうウ…

苦手な人を作らないために好きな人を作らないようにしている中居正広

ゴールデンタイムに自分の番組を持ってMC(司会)ができるのは、ほんのひと握りの選ばれた芸能人だけです。で、その選ばれた芸能人である東野幸治さんとSMAPの中居正広さん。この2人が、同じ日の同じ時間帯にそれぞれ別のラジオに出演して、そして、同じよう…

剛力彩芽の「人のかわいさ」にやられた芸人たち

私がいつも聞いているラジオで、剛力彩芽さんの話題が立て続けに出てきました。しかも語られた内容には共通点があって、それは外見ではなく中身について触れて、剛力さんを絶賛していた点です。 今回はそのときの話を紹介させて下さい。 剛力彩芽写真集「滴?…

藤井青銅「ラジオのフリートークは通りすがりの人にも届かなければならない」

2009年10月10日から始まった「オードリーのオールナイトニッポン」。先月の放送で、200回を突破しました。記念すべき200回目の放送は、これまでを総括するような漫才を披露したり、過去にあった思い出深い場面の音源を流したりして、4年間積み上げてきた歴史…

ゴシップファンタジスタ東野幸治

TBSラジオ「山里亮太の不毛な議論」に東野幸治がゲスト出演しました。私が東野さんの話をこんなに長く聞いたのは初めてかもしれませんが、とにかく面白かった。それまで抱いていた東野さんのイメージと違う部分を発見できた放送でもあり、特にベッキーさんと…

山里亮太とマンボウやしろが憂うよしもとブサイク村の未来

雑誌『マンスリーよしもとPLUS』が行っている「よしもと男前ブサイクランキング」。これは、ハガキの投票や劇場のアンケートなどを集計して、各部門のランキングを決定するという毎年恒例の企画です。3年連続1位を獲得すると「殿堂入り」の称号が与えられる…

カラオケで一番最初に歌えるかどうか

土曜の深夜1時から放送しているTBSラジオ「JUNKサタデー エレ片のコント太郎」。エレキコミックとラーメンズ片桐仁のユニット「エレ片」がパーソナリティを務めるこの番組。次回2月23日の放送に、女性アイドルユニット「でんぱ組.inc」がゲストで登場します…

天才的な機転で南海キャンディーズ山里を救ったアンタッチャブル山崎

アンタッチャブル山崎(通称ザキヤマ)がケータイの待ち受け画像を自分の写真に変えてしまった。そうTwitterでつぶやいていた南海キャンディーズの山里亮太。アンタッチャブルの山崎さんが僕の携帯の待ち受けを勝手にご自分の写真に変えていた…裏も表も山崎…

アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』がもたらした奇跡

今回は、アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』がもたらした奇跡について紹介させて下さい。奇跡と言うにはちょっと大げさなんですが…… バイきんぐ小峠に『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』を薦められた伊集院光 2012年8月13日放送…

ネタ作りとは大きな自分たちのスタイルを作ること

お笑い芸人がネタ作りについて語ることがあります。私はそれを聞くのが大好きです。 さらば青春の光「ぼったくりバーのネタは新ネタライブの1時間前に出来た」 2012年12月26日放送「山里亮太の不毛な議論」ポッドキャスト(TBSラジオ) パーソナリティは南海…

「爆笑ヒットパレード」で芸人としてのプライドを見せたダチョウ倶楽部

2012年の大晦日、私は下北沢にある本多劇場に向かい、そこで新年を迎えました。「山里亮太の108~今年の煩悩、今年のうちに~」というカウントダウンライブを観に行ったのです。 「山里亮太の108~今年の煩悩、今年のうちに~」で年越し 23時開演。舞台に登…

山里亮太の過剰なまでの疑い深さ

10個良いことがあっても1個嫌なことがあれば、そっちだけをチョイスして数珠に繋げてしまう。「オードリーのオールナイトニッポン」で、自分のネガティブさをこう表現した若林さん。そして、「ただのバカなんだよ」と笑う。現在、若林さんはオードリーがブレ…

「どうせ」という感情は声に出してコントロールする

「どうせ私なんか~だし」みたいなネガティブな感情を、私はよく抱いてしまいます。それを相手に伝えることは、「たりないふたり」で言う銃口ワードなのでしょう。相手は私が銃を突きつけているように思えて、「そんなことないですよ」と答えるしかありませ…

上戸彩の誕生日にオリジナルのラジオ番組を贈る山里亮太

2012年9月14日、女優の上戸彩さんとEXILEのリーダーHIROさんの結婚が発表されました。この1ヶ月前、中野サンプラザで行われた「たりないふたりライブ」。集まった観客2000人の前で、上戸彩さんへむき出しの愛を表現していた男が、ラジオで悲しみに暮れていま…

テレビに出続けているバラドルは対立構造を作れる

日本テレビのお昼に放送している「ヒルナンデス!」。司会はウッチャンナンチャンの南原清隆。最近この番組で、曜日問わずに大活躍している女性芸能人がいます。それは井森美幸さんです。食レポから買い物バトルまで、どんなロケでも彼女がいれば必ず面白く…

くりぃむしちゅー有田に言われてクリーム色のジャケットを着た土田晃之

現在発売中の単行本『splash!! vol.4』で、渡辺正行さんとバナナマンが対談しています。対談内容は「ラ・ママ新人コント大会」の歴史を振り返る。「ラ・ママ新人コント大会」は、コント赤信号のリーダー渡辺正行さんがプロデュースしているお笑いライブです…

ナインティナイン矢部浩之の凄み

私はお笑い芸人の熱い話が好きです。普段語らない人が語る熱い話ならば、なおさらです。先日の「めちゃイケ」でお酒を飲む企画がありました。お酒の勢いで語られた熱い話があったなかで、私は静かに語るナインティナイン矢部さんの言葉に凄みのようなものを…

出川哲朗が明かす「天下を取る芸人」に必要な3つの条件

前回『鈴木おさむ×加地倫三「テレビについて考える」』を書きました。「めちゃイケ」などを手掛ける放送作家の鈴木おさむさん、テレビ朝日の敏腕プロデューサー加地倫三さん、この2人の熱い対談で前回紹介しきれなかった部分で、こんなやりとりもあったので…

内村光良に最大級の褒め言葉を送るさまぁ~ず

売れるよりも、売れ続けることのほうが難しい。その難しさについては、それこそお笑いを好きになった瞬間から認識しているつもりなんですが、同じ世界で生きるお笑い芸人がこのテーマについて語り出すと、その言葉は重く、経験に裏打ちされた深いものに聞こ…