笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

「出川哲朗の俺をおいしくしろ!」最終回に内村光良が登場 その7

「出川哲朗の俺をおいしくしろ!」最終回に内村光良が登場 その6』の続きです。

引き続き、視聴者からの質問メールに答えていく出川哲朗と内村光良。この2人の奇妙な関係性だったり、お互い既婚者ということで、夫婦がいい関係で続けていく秘訣等、これまで語られる事の無かった話が多かったです。

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映画「ピーナッツ」での扱いに一言物申す出川

2010年3月29日配信の「出川哲朗の俺をおいしくしろ!」最終回。ゲストに内村光良。

「最近オススメの映画やDVDを教えてください」という質問メールに対して、トークは展開。映画話になると、ウッチャンが監督した映画「ピーナッツ」での扱いについて、物申さずにはいられない出川哲朗。

出川「あなたさ〜、第1回監督のとき、俺出てないよね?」
内村「出てたじゃない〜、駅の、駅員」
出川「ふっふっふっ、ほんとひどいわ、ほら、(見に来てくれたお客さんを指しながら)もうみんな知ってくれてるよ、ほんとひどいでしょ!」
内村「駅の」
出川「ほんと、セリフもなければ、もうあの、隅っこのほうでギリギリ映ってるかどうか・・・」
内村「映ってなかったね〜、豆電球みたいだった」
(出川笑)
内村「あ、駅員かな?豆電球かな?って」
出川「これね、おかしいんだよね、ね?」
内村「うん」

気分は上々の話で再びナンチャン批判

出川「気分は上々で、俺が監督やっているときに、これ俺が言ったんじゃないからね、チェンのほうから」
内村「ふっ」
出川「あの〜、気分は上々で監督やって、最初はウッチャンナンチャン、ダブル主演だったんだけど、南原がもう出たくないって言って」
(2人爆笑)
内村「また、言うなっちゅうの!」
出川「くっ、くっ、付き合ってらんないって」
内村「付き合ってらんない、ふっふっ、それから私ひとりの主演」
出川「チェンひとりの主役だったんだけど」
内村「だったんですよね」
出川「ある日、5回目か、6回目んときにスタジオで、南原がチェンに『お前、なんでさ〜、この出川監督のなんて出るの?』とかなんとか、不思議がって、もうこんなの辞めちまえ、みたいな感じで言われたんだけど、そのときチェンが言ったのが、俺はそれ今でもはっきり覚えてる」
内村「はい」
出川「『俺とテッチャンの関係は、黒澤明と三船敏郎の関係なんだ』と」
内村「言いましたね、今でも私はそう思ってます」
出川「俺が監督のときは、チェンが主役で必ず出る」
内村「で、私が監督んときは、それは論外だと」
出川「ふひゃっ、ふふっ、だからそれ、それおかしいでしょ!逆で言えば」
内村「はい」
出川「ね、俺が監督んときは・・・」
内村「あ、あんたが黒澤!黒澤・三船は分かるけども、逆は無しだ」
出川「逆は無いの?なんで!」
内村「逆はもう論外」
出川「いやいや、おかしいんだよ、ほんとおかしいんだよな〜」
内村「え〜、いやもうだから、出川さんの監督んときは是非!私を」
(2人爆笑)
内村「もう空けろ!と、スケジュール、黒澤が言ってんだ!この三船が出なきゃなんとする」

雑誌「ぴあ」でさまぁ〜ずとウッチャンが舞台をやる事を知った出川

出川「違うんだよ、おかしいんだよ、それおかしいんだよ、ほんとに・・・、俺、さまぁ〜ずの、あの舞台やるときだって、俺『ぴあ』見て知ったからね」
内村「あっはっはっはっ!」
出川「おっ、チェン、チェン何?さまぁ〜ずと舞台やるなんて、なんで俺入ってねえんだよ!って、俺『ぴあ』見て知ったんだからね」
(内村爆笑)
出川「びっくりしたわ、ほんと」
内村「はぁ〜、だって言ったら怒るからさ、あとキャスティング考えてないからさ、俺」
出川「(ペットポトルの水をちびちび飲んで落ち着かせて)いやいや、そんなわけがない、そんなわけがない」
内村「まあ一緒にやるから、今度」
出川「まあね、SHA.LA.LAでね」

次に、6月に結婚をする視聴者から「夫婦が長年うまくやっていくコツを教えてください」という質問メールが来ます。

正直、徳ちゃんを狙ってたハンター出川

出川「これは聞きたいね」
内村「お〜」
出川「まあこれは、徳ちゃん(徳永有美)っていうのがね、もうこれはね、あの〜、内Pメンバーのアイドルでしたからね、あの〜、みんなかわいい、かわいいって、しかも性格が、これがいいんですね、で、正直俺も狙ってたぐらいなんで〜」
(2人大爆笑)
出川「まあ今だから言いますがね」
内村「くぁ〜、はっはっはっはっ」
出川「ふっふっふっふっ」
内村「嫁さん見てるっちゅうに」
出川「何が?いやいや、これは見てないでしょ、流石に」
内村「いや〜、見てると思いますよ、それは」

原宿の中心で、愛を叫ぶ出川

出川「徳ちゃん、マジで?」
内村「いや〜、絶対見てると思いますよ」
出川「ウソ!(カメラ目線で)徳ちゃん見てますか?正直、俺は・・・、あなたとチューがしたかった」
内村「ふっふっ、よだれ垂らしてるじゃん」
(肘でテーブルを拭く出川)
内村「(あきれながら)何を言ってんだよ、最終回で」
出川「ちゅ〜か、まあまあ・・・」
内村「最終回で何を言ってんだよ〜」
出川「でもマジでほら、みんな良い子だねって、実際良い子だしさ」
内村「うん」
出川「かわいいし、ね、言ってたじゃないの、この長年上手く・・・コツはなんですか?」

徳ちゃんの名前をさらっと出してしまうだけでなく、夫の目の前で、愛の告白までしてしまった空気の読めない出川さんに乾杯です。

お互いがありがとうを言う事で円満なウッチャン夫妻

内村「はね、ありがとう、ってね」
出川「あ、ありがとうって言うんだ」
内村「お互い、ね」
出川「あ、徳ちゃんも言うの?」
内村「え?」
出川「徳ちゃんも言うの?」
内村「言います、言ってくれますよ」
出川「徳ちゃんは何?チェンに対して何・・・、仕事してきてくれてありがとう、ってこと?」
内村「(笑いを吹き出しながら)そんなこと言わない」
出川「ちゃう、ちゃう、何に対しての」
内村「帰ってきたら、『あ、仕事してきてくれてありがとう』とは言わないっすよ」
出川「何に対しての?生活費とか」
内村「あの、娘を風呂に入れてくれてありがとう、とか」
出川「あ〜あ〜」
内村「娘を風呂でシャワー洗ってくれてありがとう、とか」
出川「あ〜、日常のちっちゃいことに対しても」
内村「そうです、そうです」
出川「あ〜、えらいね」
内村「料理作ってくれてありがとう、お互いにありがとうっていう」
出川「あっ、それは徳ちゃんが作ってくれたことに対して」
内村「そう」
出川「チェンがありがとうって言うの?」
内村「いただきます」
出川「毎回言うの?毎回はさすがに言わないでしょ?」
内村「毎回は言わないかもしれないけど、ポイントポイントですね」
出川「あ、普通のとこで言うんだ、普通の、別に誕生日とか記念日じゃないところでも、急に言ったりするんだ」
内村「ん〜、どうなのかな?毎回は言わねえな」
出川「言わないでしょ?」
内村「う〜ん、そういや」
出川「でも、ポロッと普通のとこで言ったりするんだ、まあ、ありがとう、そうなんだよな〜、やっぱね、言葉にしないと伝わんないからね」

嫁にくさいと言われてファブリーズされても夫妻円満だと主張する出川

内村「ど、どうなんですか?そちらは」
出川「うちは相変わらずですよ(内村を見つめる出川)」
内村「相変わらずって、ふふっ、なんですか?」
出川「いやいや、仲は良いですけれども〜、すごい」
内村「うん」
出川「うん」
内村「1回、姉と弟みたいな関係って言ってたじゃない」
出川「(若干視線を上にして)あ〜、もうそんな感じですね」
内村「ふっふっふっ」
出川「だってもう、ほらファブリーズの話はしたでしょ?ここでも何度もしてるけど、朝、朝の第一声が『くさい、くさい、くさい』つって、ファブリーズかけられるでしょ」
内村「くっくっくっくっ」
出川「あの・・・、(内村の笑いに釣られて)ふっふっふっふっ」
内村「ふっ、ふっ、ふっ」
出川「オムライスの話しなかったっけ?」
内村「知らない」
出川「オムライス、前も言ったけどさ、オムライス作ってたら、『朝ごはん出来たよ〜』とかなんとか言ったから、行ったら『あ〜』とかなんとか、オムライス作ってあったのよ」
内村「うん」
出川「で、ケチャップで書いてあったから、おっ、『LOVE』かな〜と思ってパッと見たら、『KILL』って書いてあったんだよね」
(2人爆笑)
内村「あのさ、よくさ、続いてるよね、ね」
出川「いや、仲は良い、仲は良い」
内村「いや、必ず言うんだもん、さんざんいろんな家庭のね、揉め事を言って、『大丈夫なの?』つったら、(出川のマネで)『いや、仲は良い、仲は良いから』、必ず『仲は良いから』、ほんとかいな?って思う」
出川「いや、会話はもうすごいある、あの、一番夫婦にとって悪い・・・、あの〜ナニちゃんだっけ、(質問の紙を覗き込み)あの、『チェンちゃん』さんに言いたいのは、夫婦になって会話がなくなるのが一番悪いですからね」
内村「会話してるんです?」
出川「会話はもう、『くさい』とかなんだとか、必ず」
内村「(笑いながら)『くさい』ってなんですか?」
出川「でも、それが悪口だろうがなんだろうが、もうそこを、あの笑い合う関係であったらいいんですよ」
内村「うん」
出川「ファブリーズかけられても、(怒った演技で)『もうやめろよ、お前!ふざけんなよ!』とかなったら、険悪なムードになりますけど」
内村「うん」
出川「ファブリーズかけられても、(甘えるような演技で)『もう、やめろよ〜、おい〜』みたいな感じになったら」
(出川の気持ち悪さに内村苦笑)
出川「また向こうも追いかけてきてシュー!って」
内村「プライドは無いのか!お前は」
出川「むっふっふっふっ」
内村「男としての!ファブリーズかけられて、男としての、旦那としてのプライドは無いのか!っちゅう話だよ」

男気をどこかに忘れてきた出川

出川「(どこか遠くを見つめるように)ほんどだな、ここだな、変わっちゃったところは、チェン分かった、俺の変わっちゃったとこ、ここだ、男気がなく・・・、ああ、ほんとだな」
内村「そうですよ、男気あったんですよ〜」
出川「(かみしめるように)ほんとだよな〜」
内村「こん〜なもん」
出川「ほんとだよな〜、昔だったらもうファブリーズ、もう俺が取り上げて、かけ直してやるぐらいだったのにな〜」
内村「ね〜」
出川「・・・、へあ〜、確かにそう言われたらそうだな、変わっちゃったな〜」

出川哲朗の遠くを見つめる視線の先にあったものは、俳優を目指して夢だけで生きていけた専門学校の頃なのか、劇団SHA.LA.LA.を立ち上げて夢つかもうと必死にもがいてた頃なのか、いや、お笑い芸人としての資質を見出されてリアクション芸に磨きをかけていた頃なのか、それは本人にしか分かりません。
でも分かっている事がひとつだけあって、それは、どんな時にもウッチャンナンチャンという素晴らしき友が、出川哲朗のそばには居た、ということです。

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