笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

内村光良とオードリー若林は興味がないとき爪をいじる

ウッチャン(内村光良)は、爪をいじる癖があります。

その癖が意味するモノは何か? ウッチャンと共演が多い芸人は知っています。今の状況に「興味がない」ということです。

無意識に爪をいじっているところを指摘されて、興味を失っているのがバレてしまうウッチャン。そんな場面をちょくちょく見かけます。特に、さまぁ~ずが隣にいるときは。

「ザ・イロモネア」で興味がない芸人が出てくると爪をいじる

2007年9月15日配信「内村さまぁ~ず」(第22回)

レギュラーは内村光良、さまぁ~ず(大竹一樹・三村マサカズ)。
ゲストMCは土田晃之。

今回の企画は「目指せ!マルチタレント 芸の幅スクール」。オープニングで趣旨説明をする土田さん。

土田「皆さんにですね、マルチタレントとして、この芸能界で活躍してもらうようにですね、芸の幅を広げてもらおうかと思いまして」
大竹「それは大事だな」
三村「常々広げたいとは思っていたよ」
土田「あっ、そうですか」
大竹「機会がねえから、なかなか」
土田「もうね、偏ってるんですよ皆さん、芸風が」
三村「特にこの人ね(内村を指す)」
(全員笑)
土田「この人偏ってるんですよ!」
内村「偏ってないよ!」
大竹「コントと映画ですから」
内村「あはははっ、司会もやってんじゃん!」

すると、大竹さんはうつむいて爪をいじる動作をして、司会しているウッチャンを再現。^^;

大竹「(爪をいじりながら)やりたくねえな~」
(内村笑)
土田「ホントそうですよね!」
内村「いやいやいや!」
土田「特番とかで会ってもそうですもん」
大竹「そうでしょ!」
土田「ちょっとこうなると(爪をいじる動作)」
(内村笑)
三村「『イロモネア』もちょっとつまんねえ芸人出てくると(爪をいじる動作)」
(全員笑)
内村「やってない!全部見てるわ!全部」

ウッチャンは「内村さまぁ~ず」で爪をいじる癖を出してしまったことがあります。そして、さまぁ~ずはそれを見逃しませんでした。

ナンチャンのコーナーのときも爪をいじる

2012年4月1日配信「内村さまぁ~ず」(第131回)

レギュラーは内村光良、さまぁ~ず(大竹一樹・三村マサカズ)。
ゲストMCは梅小鉢(高田紗千子・小森麻由)。

企画は「よくあるお宅訪問ロケでそこそこの笑いを取っちゃう男達!」。梅小鉢の2人がいっしょに住んでいる部屋にやってきたウッチャンとさまぁ~ず。

梅小鉢は、高田紗千子(たかださちこ)と小森麻由(こもりまゆ)が結成した松竹芸能所属のお笑いコンビです。菅野美穂のモノマネで出迎えた高田さんが、3人をもてなすために料理を作ると言います。ところが、なかなか出てこなくて手持ち無沙汰になったとき、

三村「ちょっと今、内村さん見た?」
小森「へ?」
三村「爪見てるからね」
内村「(苦笑いで)ふふふふっ」
小森「え!?」
大竹「もう終わり、という」
三村「とうとう爪を見ちゃう、爪を見るってことは」
大竹「そろそろ帰りますか?っていう」
(全員笑)
小森「ふふっ、最終ですよね?」
大竹「最終、最終」
三村「自分の爪を見るって、そうそうないだろ?」
小森「なかなかないですよね」
三村「今、完全に爪を見てましたよね?」
内村「いやいや、よく切れたな、深爪だなと思って……」
(全員笑)
三村「そんなこと思う自体おかしいでしょ」
内村「あはははっ」
三村「梅小鉢ん家で」
小森「そうですよ~」
三村「『だいぶ切れたな~』って、くふふふっ」

さらに、鋭く突いていくさまぁ~ず。

大竹「大体、南原さんのコーナーのときこうやってる(爪をいじってる)から」
(内村爆笑)
三村「人のコーナーのときも真剣に見ないと」
内村「(素直に)うん」
大竹「ふふふふっ」
三村「本当に」
内村「(今は)人のコーナーじゃないけどね」
(全員笑)

興味がないと爪をいじり出すウッチャンの癖。

最近になって、この癖をオードリー若林さんも持っていることが判明しました。

オードリー若林の癖を友人である山里亮太が明かす

2013年10月9日放送「山里亮太の不毛な議論」(TBSラジオ)

パーソナリティは南海キャンディーズ山里亮太。

「ハッシュタグ65点の女」のコーナーで、「会話するとき、ずっとネイルを見ているギャルの女」というネタが読まれたあと、

山里「これね、興味ないですよって空気出す技ですよ、爪を見るという……これをね、よく使う人、僕知ってるんですよ、友達に1人いるんです、オードリー若林ってのがいるんですけどね」
(作家笑)
山里「若林君は心閉ざしたって決めたら、もう爪見ますから、で、低めのトーンで、『あ、ホントですか~』って言うときは、もう若林君が興味なくなったとき」

以前から私は、ウッチャンと若林さんは同じ匂いがする芸人だと感じていました。もっと言うと、若林さんはウッチャンの後継者になり得るのでは? と期待して応援しているところもあります。

なので、今回のような些細な共通点であっても見つけると嬉しくなって、1人でニヤニヤしてしまうのです。