笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

家族ぐるみで付き合いがある内村光良とさまぁ~ず

内村光良と最も仲がいい芸人は誰か?

答えは「さまぁ~ず」。そう言い切ってしまっても構わないでしょう。「内村プロデュース」をきっかけにプライベートでも交流を持つようになり、その関係性は今も変わりません。変わらないどころか、家族ぐるみで付き合うほど深い関係になっているのです。

ハワイで内村光良の妻である徳永有美にお土産を買うさまぁ~ず

2012年3月24日放送「さまぁ~ず×さまぁ~ず」(テレビ朝日)

レギュラーは、さまぁ~ず(三村マサカズ・大竹一樹)。

この日は85分の拡大版で放送され、番組初のハワイロケがありました。

さまぁ~ずが、カイルア・ショッピング・センター内にあるセレクトショップを訪れます。そこで選んだ服を試着した現地コーディネーターの女性を見ながら、次のように提案する三村さん。

三村「俺さ、今よく考えたんだけどさ、やっぱ内村さん、あんまハワイ来ないし世話になってるから、俺、徳ちゃん(徳永有美)にこういうのあげたら喜ぶんじゃないかな
大竹「カミさんに?」
三村「カミさんに、内村さんの奥さんに」
大竹「うんうん、なるほど」
三村「どう?」
大竹「いいと思います」
三村「だからお前の奥さん(中村仁美アナ)と、内村さんの奥さんの、買おうよ」

後日、お土産がウッチャンの手に渡ります。なぜ分かるのかと言うと、そのやりとりが放送されていたからです。

2012年5月1日配信「内村さまぁ~ず」(第133回)

レギュラーは内村光良、さまぁ~ず(大竹一樹・三村マサカズ)。
ゲストMCはアンガールズ。

いつも通りオープニングで近況を語り合っていると、

三村「あっ、内村さん」
内村「なに?」
三村「僕らハワイ行ってきまして、奥さんにお土産があるんですよ
大竹「そうです」
内村「あ、そうなの?」
三村「渡していいですか?」
大竹「ちょっといいですか(スタッフから袋を受け取る)」
内村「えっ、今?」
大竹「すごく良い所で」
内村「何?何?」
大竹「今人気の、あの~、セレクトショップで買ったという」
三村「ホントにホントに(袋からお土産を取り出して)あの~、ウチのカミさんとお揃いなんですけど」
内村「うんうん」
三村「リゾートTシャツです、水着の上からざっくり着る」
大竹「(生地に触れながら)こういう風にやるとクチャクチャな感じありますけど、すごく良いやつです」
内村「なぜ今ここで渡すの?」
(スタッフ笑)
三村「いや、おんなじケイマックス(テレビ制作会社)だから、ここが面白いかな~と思って」
内村「ははははっ」

お土産を渡す場面を作ってくれた番組スタッフに感謝です。

大竹「もしかしたら、そっちのほうでオンエア乗っちゃってる可能性ありますけど」
内村「あ~、そうなの」
三村「今お詫びしておきます」
内村「何?」
三村「あの、すみません、いろいろ言ったかもしれないです」
(スタッフ笑)
内村「あ~、『さまぁ~ず×さまぁ~ず』ね」
大竹「そうですね」
内村「なんか言ってんだ、嫁のことだ」
三村「いや違うんです、『ウチのカミさんよりワンサイズ上かな?』とかそういう話です、ははははっ」
内村「はははっ、なるほどね、俺はいいんだよ、俺のアレが……お前……」
(スタッフ笑)

徳ちゃんは「内村さまぁ~ず」を結構チェックしているらしいです。^^;

このやりとりだけ見ても、ウッチャンとさまぁ~ずは家族ぐるみで仲がいいことが伝わってきます。ですが、両者の関係性の深さが分かるエピソードがもうひとつあるのです。こちらも紹介させて下さい。

「内村さまぁ~ず」の企画で泥酔した三村は本人不在の内村宅へ

2012年6月15日配信「内村さまぁ~ず」(第136回)

レギュラーは内村光良、さまぁ~ず(大竹一樹・三村マサカズ)。
ゲストMCはTKO木本。

梅雨らしく大雨が降りしきる中でのオープニングで、

内村「(カンペを見ながら)まあ1年の半分が終わったということで、2012年上半期で1番の楽屋ニュースはなんでしょうか?」
三村「僕あの~、前回お酒飲んだあと、間違えて内村さん家に帰ってしまいまして」
(スタッフ笑)
大竹「大ニュースだよ」
三村「したら奥さんのご両親も来ていたという」
大竹「内村さんの奥さんが風呂に入ってるときだったっていう」
内村「ねえ」
大竹「とんでもない」
三村「で、慌てて着たのが、俺らがハワイで買ってきたあのTシャツを、わざわざ着てくれたらしんだけど、『これ』って言ったら、俺が酔っ払いすぎて(無関心に)『うんうん……』で終わらしたっていう」
大竹「あはははっ」
三村「さっき内村さんに聞いて」
大竹「ひどい」
内村「まさかの俺ん家に行ってるんですよ、俺らこっち(内さまの打ち上げ)で飲んでたんだよな」
大竹「飲んでましたからね」
内村「もう帰ったと思いきや、俺ん家行ってるんですよ、無断で」
(スタッフ笑)
内村「嫁と娘に会いに」
三村「ええ、娘かわいかった~」

徳ちゃんの気遣いをスルーしてしまった三村さん。

このエピソードは「さまぁ~ず×さまぁ~ず」内で詳しく話していて、「内村プロデュース」ファンならば胸が熱くなってしまう事実が明らかになります。

ふかわりょう、泥酔した三村に呼び出されて内村宅へ

2012年5月19日放送「さまぁ~ず×さまぁ~ず」(テレビ朝日)

レギュラーは、さまぁ~ず(三村マサカズ・大竹一樹)。

主人不在の内村宅でくつろいでいた三村さんが酔った勢いである行動に出ます。

三村「酔ってるじゃん」
大竹「うん」
三村「『ちょっとあのさ~、ふかわ呼んでいい?』って始まっちゃって」
(スタジオ笑)
三村「人の家で、くふふっ」
大竹「子供もいるでしょうに」
三村「子供もいるの、子供もかわいいんだけど」
大竹「うん」
三村「で、(電話する仕草で)ふかわ呼んで、『1時間しか僕いられませんが……』って、『いいんだよ、顔だけ見せれば』」
大竹「顔見せてないんだから」
三村「うん、ふかわも呼んでるうちに、とうとう奥さんも我慢しきれなくなって、『ちょっと内村に電話してもいいですか、三村さん?』」
大竹「まあそうだろうね」
三村「って言うから、『いやいや、して下さい』、で、内村さんに電話したら、なんかそっち側に繋がったんだよな」
大竹「そうです、かかってきたんです」
三村「なんか爆笑の声とか聞こえて、そっからおちおち内村さん飲んでいられなかったんだろうね、割合早く帰ってきたよね」
大竹「はははっ、そうね」
三村「『何やってんだよ、お前~』みたいな感じになって、『すみません、うちの家族も呼んじゃいました』って」
(観客笑)
大竹「いやいや、お前もう最悪だな、泥棒だな」
三村「あははははっ」

電話がかかってきたときの様子をケイマックスの飯山さんがブログに書いています。

ゴールデンウィーク。|シカ丸は何でも知っている…

先日の内さまロケ。
酔っ払うロケだったので、予想通りしこたま呑んで泥酔したおじさん1名。
打ち上げにも現れず、「酔って帰ったんかね?」などと噂していたら、
何故かひとりで内村邸に赴き、
「娘をブランコであやしてますけど?」
という連絡が夫人から。
なんて不思議な行動なんだろう……。
その後、たまたま上京していた夫人のご両親と呑みながら深い話に花が咲いたらしい……。
その頃、家主は麻布十番で打ち上げ。
いやー、不思議だ……。

ウッチャンの娘とブランコで戯れる三村おじさん。微笑ましすぎます。

一方、ふかわさん。三村さんから電話が来たとき、内村宅に向かうとき、懐かしいメンバーと再開したとき、一体何を思ったのでしょうか?

「内村さまぁ~ず」 10年目突入記念オフィシャルブック (TOKYO NEWS MOOK 509号)

「内村さまぁ~ず」 10年目突入記念オフィシャルブック (TOKYO NEWS MOOK 509号)

内村宅へやってきたときの心境を手紙で綴るふかわりょう

2012年7月15日配信「内村さまぁ~ず」(第138回)

レギュラーは内村光良、さまぁ~ず(大竹一樹・三村マサカズ)。
ゲストMCはバカリズム。
サプライズゲストは出川哲朗。

ウッチャンの誕生日が近いということで、バカリズム司会の「内村光良生誕48周年記念パーティー」を開催。終盤に出川哲朗がサプライズゲスト(?)で登場して盛り上がったところで、いよいよフィナーレへ。

バカリズム「それではですね、最後に、本当の内村さんに縁のある方からお手紙をいただいております」
内村「マジですか」
バカリズム「はい、私が代読させていただきたいと思います」
内村「はい」

バカリズムさんが胸ポケットから手紙を取り出します。送り主は、ふかわりょう。
(混乱を避けるため、バカリズムが手紙を代読している部分はふかわの発言としています。)

ふかわ「『いま内村さん家で飲んでるから来い』と言われて、扉を開けたら泥酔した三村さんしかいなかった日、手渡されたケータイから聞こえてきた音に思わず涙があふれてきたのはきっと、あの頃を思い出したからかもしれません」

あの頃とは当然「内村プロデュース」をやっていた頃。

ふかわ「『えっ、ふかわ?なんでお前がいるの?』という内村さんの言葉に対する周囲の笑い声、そして『今から内村さん家、行きますか?』という飯山さんの声、電話越しの音が、僕の体のなかにあった、あの頃と響き合いました」

このあと内P時代の数々の思い出が綴られていて、それを受けて、

ふかわ「内村さんが大切にしていた時間は、20代の僕の心に深く刻まれました、だから、ケータイの向こう側はまるで、三村さん、大竹さん、レッドさん、ゴルゴさん、工藤さん、ながおさん、徳ちゃん、そしてマッシュルームの男までもがいるようで、栃木屋のお座敷にいるようで……」
出川「ちょっと待って、俺がいねえのかよ!
(スタジオ爆笑)
出川「おかしいだろ!」
バカリズム「ちょっとないですね~」
出川「おい!内Pメンバー、俺がなんでいねえんだ!腹立つわ、アイツ~」
内村「あははははっ!」

気を取り直して、

ふかわ「人の家のソファーで泥酔する三村さんの横でブランコに揺れる心音ちゃんの表情、初めて内村さんの家にあがるタイミングがこんな風だなんて、アルコールが加担していたとはいえ、電話をくれた三村さんにはとても感謝しています、あのとき僕が判断したことが正しかったのか、自分でも分かりません、挑戦なのか、逃げなのか、でも常に僕のなかにあるのは、内村さんへの感謝の気持ち、死ぬまでなくなりません

そして、「いつまでもみんなのウッチャンでいてください」という締めの言葉で終わるふかわさんの手紙でした。このまま温かい雰囲気でパーティーが終わるのかと思いきや、

出川「ちょっと納得いかないんですけど」
バカリズム「はい、どうしました?」
出川「ふかわがね、ふかわがチェン家に行ってるのに、この人俺にいまだに家教えないんですよ!
(スタジオ笑)
出川「俺、家行ったことないのよ!俺はマジでまこっちゃん(出川流バカリズムの呼び方)、マジで俺は奥さんと夜な夜な車で家探してるのよ!」

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(スタジオ笑)
バカリズム「えっ、探してるんですか?怖いですよ!」
三村「怖い、怖い」
出川「ほんで、全然見つからなくて、やっと奥さんがひとりでチャリンコのときに、見つけられたんだけど」
バカリズム「はい」
出川「じゃあ行こう!つって、車で行こうとしたんだけど、やっぱりあの~、チャリンコでたまたま見つけられたから場所分かんないつって、それ以来2度と行けてないのよ」
内村「ほ~」
出川「なんで俺が行ってないのに、ふかわが行けたのかって話ですよ!」
(スタジオ笑)

ふかわりょうの真面目な手紙を、ウンナンに憧れて芸人になったバカリズムが読む。そんな感動的な状況でも揺るがない出川哲朗に、笑いが止まらない内村光良とさまぁ~ず。私の好きなお笑いが全て詰め込まれていたような幸せな空間でした。

これからもずっと「内村さまぁ~ず」が続いて欲しいです。