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笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

最近のお笑い芸人はツッコミ化している

「お笑い芸人がツッコミ化している」という話を最近よく聞きます。
また、このテーマとセットで語られるのが、「お笑い芸人がコンビ揃って活動するのが難しい」。どちらもテレビでの話になります。

松本人志「世間の人は前もって用意した笑いよりもハプニング」

2014年1月1日放送の「ワイドナショー」全国版。

司会は東野幸治・三田友梨佳アナ。コメンテーターはダウンタウン松本人志・SMAP中居正広・安藤優子・小倉智昭。
安藤さんが「すべらない話」について素朴な疑問をぶつけます。

安藤「あえて聞きますけど、本当の話なんですか?」
松本「本当の話ですよね」
中居「本当の話ですか?松本さん」
松本「ここはね、本当難しいなと思うんです、同じ体験をしても結局その話を・・・上手くしゃべるかどうかにかかってくるんですよね」
安藤「あ~」
松本「だから話術があると、どうしてもウソっぽく聞こえるっていうのは確かにあるんですけど」

そう言って松本さんは、自分なりの「すべらない話」の作り方を解説します。その上で次のように続けます。

松本「でも今ね、その面白いこと考えて、じゃあ次これ言ってやろうと思っても、なんかあんまりそういうのって求められてないような気がしません?」
東野「どういうことですか?」
松本「なんか世間の人ってそんなことよりも、ハプニングで笑いたいから、なんかあんまり前もって用意してたことって、あんまりこう・・・ね」

ここで、桂三度(元ジャリズム渡邊鐘・元世界のナベアツ)さんと飲んでいたときの話をする松本さん。

東野幸治「芸人のボケはテレビではそんなに要求されていない」

松本「こなんだ東野と飲んでて、え~と、アレ誰やったっけ?三度か」
東野「はい」
松本「桂三度が、あの、言ってたっていうので、僕もなるほどな~と思ったんですけど、最近芸人がどんどんツッコミになってると」
東野「はいはい」
松本「で、芸人はなまじっか腕があるから、なんかそのアイドルの子とか、天然のタレントさんを使って、全部を芸人がオトすから、実は芸人が全部ツッコんで笑いを取ってるんやけど、まあ・・・これが芸人にとって良いのか悪いのか」
東野「うんうん、そうです」
松本「でも、確かに芸人が今、ツッコミ化していってるな~っていうのが」

その飲みの席にいた東野さんが補足します。

東野「今だから、本当に忙しい芸人さんって大体もう、ツッコミできる人ばっかりですから」
松本「うん」
東野「芸人のボケはそんなに要求されてない、テレビ局の人には」
松本「されてないね」
東野「だからフットボールアワーも後藤は忙しいけど、のんちゃん(岩尾望)はどんどん家でハゲてくだけなんすよ」
(スタジオ笑)

フットボールアワーの例を聞いて、他にハライチ澤部さんやバイきんぐ小峠さんが頭に浮かびました。

東野「コンビで仕事するっていかに難しいというか、みんなバラ売りじゃないですか、今、だからダウンタウンさんの後輩で、え~、コンビでちゃんと仕事してるって、ナインティナインと、ブラックマヨネーズと、タカトシ(タカアンドトシ)とか」
中居「うん」
東野「ですよね、あとはどうしてもピンでそれぞれが頑張るみたいな感じで、やっぱ男2人でなんか仕事、そのね、司会するとか、どんどん難しく」
中居「そうね~、どんどん変わっていくんでしょうね」

よゐこ有野さんも「お笑い芸人がツッコミ化している」状況を語っていました。

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よゐこ有野「ボケて転ぶのが怖いから、誰かがボケてるところに全員でツッコむ」

2014年2月26日放送の「山里亮太の不毛な議論」。ゲストは、よゐこ有野晋哉。

パーソナリティは南海キャンディーズ山里亮太。
15年前に有野さんが、MBS(毎日放送)で番組のタイトルコールをするときに「ABC(朝日放送)!」と叫んでしまった事件をリスナーが投稿してきて、

山里「有野さん、なんでフザケたがっちゃうんですか?」
有野「ははははっ」
山里「これはまあ良いことですけど」
有野「(俺に)やらせるってことは、なんかせえ!ってことやろ、と思ってるんやろな~」
山里「だからちゃんと・・・でも、芸人ってそれが一番素晴らしいんですけど、それってサボろうと思ったらサボれちゃうっていうか、結構しかもそれをサボる人が多いじゃないですか」
有野「うんうん、今の人多いね」
山里「そうですよね」
有野「今の人ビックリするぐらい、あの~、ツッコミにまわるね」
山里「はい」
有野「なんでやろ?今の若い人」
山里「いや~」
有野「ボケて転ぶのが怖いから、誰かがボケてるところに全員でツッコむ感じになって、ガヤガヤガヤガヤして誰も活きずに終わるみたいな」
山里「ツッコミ多いですもんね、確かに」
有野「ふふふっ」
山里「それは、僕も耳が痛いところですけども」

aikoさんが「笑っていいとも」に出たときも、有野さんはお祝いの花をタモリさんに送ったそうで、

山里「それ、自分でも今のタイミングだったらこうなるなって、めちゃくちゃそういうの計算できる人ですもんね、ふふっ」
有野「くふふっ、計算はしてないけど、aikoが『うわ~!なんで~?』って言うたらオモロイなと思って」
山里「そうですよね」
有野「タモリさんがどうのとかは、あんまり考えてなかったかな」
山里「何がどうなったらオモロイかな~っていうのを、ず~っと考えてますよね」
有野「ずっと考えてる」
山里「出す出さない関係なく」
有野「うん、だから後輩にアドレス教えてくれとか、電話番号教えてくれって言われても、まあ教えへんねんな」
山里「教えてくれないですよね」
有野「なんか面白くなったらええな~と思って、教えないっていうので引っ張る」

有野さんとの会話が印象的だったのか、あるトーク番組で「芸人のツッコミ化」について山里さんも触れていたので、最後にこちらも紹介させて下さい。

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ブラックマヨネーズ吉田はバケモン

2014年5月11日放送の「ボクらの時代」。

メンバーは、南海キャンディーズ山里亮太・ウーマンラッシュアワー村本大輔・キングコング西野亮廣。
吉本の芸人養成所NSCで同期だった3人は、現在ピンでの活動が多い3人でもあります。

村本「ソロの仕事が多い3人」
西野「でも、どのコンビも結構そうなってるかもしれないね」
山里「特にさ、村本は大変だと思う、ボケの人が少ないんだよね、今ツッコミの人ばっかりの時代になってるからさ
西野「そうだね」
村本「だってタレントさんでも、モデルさんとかイジったら面白くなるから、ボケに変えることもできるという」
西野「そっちのほうが面白いもん、見てて」
山里「そう、一番面白い人が役者さんであったりとか、もしくは、もう一般の人とかになってるからさ」
西野「なんか別に笑わす気ないですよって言ってるアイドルが、なんかボケてるほうが、そりゃあこっちも安心して見れるし」
山里「そう、だってウケなくてもいいっていうとこで来るさ、ハプニングって超面白いし」
村本「確かにね、ハードル下がってるから」
山里「そのなかでストロングスタイルでボケ続けてるさ、ブラマヨの吉田さんとかもう、俺バケモンだと思うもん
西野「すごいよ」
村本「世間の人に、そのタレントさんとかが、ハードル下がって笑わしてるってことを教える方法ってないんかな?」
(スタジオ笑)

ウーマン村本さんには、ブラマヨ吉田さんのように認められる未来が必ずやってくると思っています。