笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

事前番組を見る癖がついたのは全国高等学校クイズ選手権から

M-1グランプリの決勝まで間もなくです。私としては決勝を見るだけでなく、その前の事前番組で予選の模様を見ておきたいのです。それをスルーして決勝だけを見るのは、楽しみが半減するぐらいの気持ち。^^;

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インターネットがある時代

お笑い好きだからってのもあるんですが、M-1グランプリを最大限楽しみたいんでしょうね。ありがたいことに今年は敗者復活も地上波で放送されます。そして、今の時代はインターネットというものがあります。実際に予選を見た方々のブログ等を拝見しては、「ほ〜、今年はハマカーンが仕上がってるのか」と予備知識を蓄えながら、徐々に気持ちを高めて決勝当日を迎えることが、私のM-1グランプリの楽しみ方になっています。

で、事前番組で予備知識を蓄えて、本放送を見るということを始めたのは、「全国高等学校クイズ選手権」が最初でした。当時は夕方あたりに、島田紳助さん司会で各地の地方大会を紹介する事前番組があったのです。本放送では、地方大会はダイジェストでさらっと過ぎてしまい、全国大会がメインという構成。そのとき、地方大会をもっと見たいという渇望から、夕方の事前番組も必ずチェックして本放送を見ることがセットとなりました。

携帯電話が無い時代

その高校生クイズの事前番組の名物コーナー(?)が、西武球場での待ち合わせによる人間ドラマでした。3人1組で挑戦する高校生クイズ、関東大会の予選は西武球場、中には西武球場を待ち合わせ場所にしている参加者も。

しかし予選の締め切り時間間近になっても一人来ない、中には二人来ないところもあって、西武球場の駅前では祈るような気持ちでホームを見つめる高校生達の姿が。まだ携帯電話が無い時代、待ち合わせ場所を間違ったのか、電車が遅れてるのか、もしくはもうすぐ到着するのか、確かめることが出来ません。数分おきにやってくる電車から姿を現すのをただ待つしかありません。
待っていた友達がギリギリで電車から姿を現す。3人揃って抱き合って喜びを爆発させながら西武球場を向かう。そういう光景を横目に見て、ついには時間切れとなり泣き崩れる参加者。締め切り時間が過ぎてから到着して険悪になる参加者。そういう人たちも居ての高校生クイズなんだと、私は深く心に刻んだのでした。高校生クイズは私にとって人間ドラマでした。この後、スタジオで見ていた紳助さんは、もう毎年のお約束のように、西武球場で待ち合わせしないで地元で待ち合わせするように、と言っていたものでした。

今は携帯電話もある。インターネットもある。そんな状況が当たり前の時代だけど、便利になったもんだな〜と高校生クイズの事前番組を思い返していると、改めて実感しちゃいましたね。でも携帯電話もインターネットも無かったからこそ、そんな人間ドラマが生まれたわけで、今でも忘れられない情景なわけで・・・。どっちが良かったかと問われると言葉に詰まってしまうわけで。
しかし、どちらの思い出にも紳助さんが関わっていますね。^^;

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