笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

THE ALFEEが持つ大衆性

「お笑いの人たちが、まずボケで出したくなっちゃうグループですね」。

これはクイズのヒントです。そしてその答えは、3人組音楽グループのTHE ALFEE(ジ・アルフィー)でした。

芸人はボケのフレーズにTHE ALFEEを使いがち

2014年8月22日放送「ラブレターズのオールナイトニッポンZERO」(ニッポン放送)

パーソナリティはラブレターズ(塚本直毅・溜口佑太朗)。

この番組の人気コーナー「アカペライントロクイズ」で、THE ALFEE『希望の鐘が鳴る朝に』のイントロ部分を熱唱する溜口さん。しかし独特すぎるアレンジのせいか、リスナーからの解答メールが一切届きません。仕方なく溜口さんがヒントを出します。「お笑いの人たちが、まずボケで出したくなっちゃうグループですね」と。私は答えを聞いてひざを打ちました。確かにその通りです。

風藤松原が「THE MANZAI 2013」(2013年12月15日放送)で披露した漫才にも、「三人寄れば? ジ・アルフィー」や、「雨降って地? アルフィー」といったやり取りがありました。芸人がボケでTHE ALFEEを使いたがるのは、幅広い世代にその存在が知られているからでしょう。だから笑いが遠くまで届きます。

マキタスポーツさんは、そんな彼らが持つ大衆性を「信頼と実績のアルフィー」と表現しました。

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