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笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

室伏広治が語る独自のトレーニング理論

韓国テグで開催された世界陸上2011。男子ハンマー投げで、室伏広治さんが見事に金メダル獲得!本当におめでとうございます!世界陸上では初の金メダルだそうです。嬉しいね〜、嬉しいよ〜。

室伏広治と言われて頭に浮かぶのが、「ナンだ!?」になっちゃうんですよね、私の場合。^^;
「ナンだ!?」とは、テレビ朝日で放送していた、ナンチャン司会のスポーツバラエティ番組。この番組で、独自のトレーニング理論を語る室伏さんを見ていたら、なんかもう他のアスリートとは次元が違うというか、とにかく強烈なインパクトを私に与えました。
今回は、そのときの室伏さんがゲスト出演した「ナンだ!?」を紹介させてください。

ちなみに、2004年アテネオリンピックで金メダル。2005年に休養して、2006年に復帰。そして、日本選手権12連覇を達成して、2006年に「ナンだ!?」に登場しました。

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始球式で131キロを投げる驚異的な身体能力

2006年11月16日放送の「ナンだ!?」。

室伏広治をゲストに迎えての企画は、「室伏広治ってナンだ!?」。司会は南原清隆、栗山英樹、長島三奈。レギュラー研究員は義田貴士、さくら。ゲスト研究員に博多華丸。
VTRで、室伏広治の身体能力の高さを紹介していく。バーベル185キロを何度も持ち上げる練習風景。「スポーツマンNo1決定戦」で、スピードが要求されるビーチフラッグスでも勝利する姿。さらには始球式で131キロを出して、しかもストライクを取り、観客の度肝を抜く映像も。それらを見た後、スタジオで、

南原「急には無理だろと思ったら、131キロ」
栗山「っていうか、131キロもすごいんですけど、ストライクだったでしょ」
南原「ストライクだった」
栗山「力いっぱい投げたら131キロ近く、行く人もいるかもしんないですけど、僕らアレ見てたんですけど球場で、本当、ストライクだったときビックリしましたから!ストライクだったので」
華丸「あのままブルペン行ってね、中継ぎに回ってもらってもね」
(スタジオ笑)
栗山「そういう話も出てました、でも室伏さん、もうちょっと投げたら140キロぐらい行きそうでしょ?自分の感じとしては」
室伏「いや、ね〜、やっぱちゃんとね、教えてもらってやらないと」
南原「やる気だよ!おい!」
(スタジオ笑)

では、その驚異的な身体能力を作り上げるためにどんなトレーニングをしているのか?

トレーニングでは反復する動きを避けるようにしている

南原「どんなトレーニングしてるんですか?最近は」
室伏「ん〜、まあちょっと映像にも映ってましたけど、スクワットとか、バーベルとかね、そういったものもある程度大事なんですけど」
南原「はい」
室伏「ですけど、最近はもうちょっとね、あの〜、もっと自分の体のバランスを考えた練習を・・・去年のやはり休養から考えて、いろんなトレーニングを開発してるんですよ

「トレーニングを開発してる」。その言葉に反応したのか、ナンチャンがニュースで見たトレーニング映像について、室伏さんに尋ねます。

南原「僕、なんかのニュースで見たんですけど、やっぱ自分はハンマー投げの選手だから、バーベルを上げるときもハンマーを横に(ぶらさげて)」
室伏「そうです、そうです」
南原「あれやっぱ、バーベルも違うんですか?」
室伏「要するに、こう(肩を揺らしながら)振ってるわけですよ」
南原「はい」
室伏「え〜、トレーニングっていうのは、反復すると効果があるっていう風に思うじゃないですか、現に筋肉としては反復したほうが、つくかもしれないですけど」
南原「はい」
室伏「でも、運動としてはちょっと厳しいと思うんです」

慣れてしまったら、それはもうトレーニングとは言わない

南原「ちょっと待ってください、ということは・・・」
室伏「反復しないようにするにはどうしたらいいか、ってことで(バーベルに付いてるハンマーを)振ったりして、毎回こう違うパターンにしてる、自分が読めないようにする、で、慣れてしまったらもうトレーニングだと僕は言わないようにしてるぐらい
栗山「へぇ〜」
室伏「慣れたら練習じゃない、出来てるんですから、練習じゃないじゃないですか、だから慣れないほうがいいんですよ」
南原「(あっけに取られた様子で)どうですか?栗さん」
栗山「いや・・・ナンチャン、これね、スポーツ界に残る名言ですよ、『慣れたら練習じゃない』」
南原「でも普通考えたら、そのとき怪我したらどうしよう・・・とかなりませんか?なんか慣れないときに」
室伏「慣れたときに怪我するじゃないですか、慣れた頃になんでも、怪我とかね〜」
(うなる栗山)
南原「おい・・・とんでもない人来たな!『ナンだ!?』ずっとやってるけど、とんでもない人来たよ!」
(スタジオ笑)

反復運動で筋肉を付けた上での話になるのでしょうが、そこからさらに高いところに行くための意識がすごいです。私も栗山さんと同じで、室伏さんの言葉ひとつひとつに、うなってばかり。

誰にでもできる室伏流「握力トレーニング」

ここでちょっとしたコーナー。誰にでもできる握力トレーニングの紹介。

さくら「室伏さんは、今お話していただいた通り、独自のトレーニングを開発されていってるんですよね、それで今回は、誰にでもできるトレーニングをここで教えていただこうと」
室伏「いいですよ、はい」
さくら「それにはですね、あるトレーニンググッズが必要でして、それを『ある方』がここに持ってきてくださるので、その『ある方』を呼びたいと思います、『ある方』〜、いいですか〜」
南原「誰だ?『ある方』って」
(画面はテレビ局の倉庫に切り替わる)
ある方「ピッピッ、ピッピッ、ピッピッ、ピッピッ、ピーッ、テレビの前のみんな〜、『ナンだ!?』と言えば・・・そうだね、プロテインだね」

ある方は、パッション屋良。^^;
実は、高校と大学でハンマー投げをやっていて、高校時代は沖縄チャンピオン。憧れの室伏広治に会えると楽しみにしていたのに、倉庫からの中継でちょっと凹むパッションさん。でもその後、ちゃんとスタジオに登場しました。
パッションさんが運んできたワゴンから新聞紙を取り出して、テーブルに1枚広げる室伏さん。

室伏「これは、握力を鍛えるトレーニングなんですけど」
南原「握力」
室伏「で、普通はこういう(グーとパーを繰り返す)動きを反復するじゃないですか」
南原「はい、そうです」
室伏「大体、何回かやってくると慣れてきますよね」
南原「慣れてきます」
室伏「何やってるか分かんなくなりませんか?」
南原「あ、感覚が無くなってきます」
室伏「分かります?その感覚が無くなったらスポーツはもう終わりなんです
南原「(頭を抱えながら)すいません、ずっと終わりなことばっかりやってました」
(スタジオ笑)
室伏「だから、今度はね、スポーツ選手もやったほうがいいですよ、コレ(新聞紙)を丸めてくんです」

(テーブルに広げた新聞紙の真ん中を片手で掴み、丸めていく)
室伏「って、こういう感じでね(片手に収まるぐらいに丸めた新聞紙を見せる)」
南原「(力を出した後の表情をしている室伏を見て)あ、ちょっと顔が」
室伏「これはね、大変なんですよ」
栗山「結構きつい」

手の動きが毎回違います。握って開いての反復運動にはなりません。まさに、室伏さんの理論に基づいた握力トレーニング。で、このトレーニングがかなりきつくて、ナンチャンが挑戦するも最後の方は指が動かなくなって、苦痛に顔がゆがんでいました。
この番組での室伏広治さん。見た目から想像する荒々しさは全くなく、物静かで、理路整然とお話されていました。世界で1番になる男は、やっぱり何かが違うんですね。

室伏広治 孤独な王者

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