笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

オードリー春日の伝家の宝刀「まかせてください」

オードリー春日のことが嫌いな人なんて、この世に存在するのでしょうか?

もちろん存在するに決まっています。でも、そう問いたくなるほど、私は春日さんのある行動に心打たれてしまったのです。

オードリー春日が語る男3人日帰り温泉旅行

2013年11月2日放送「オードリーのオールナイトニッポン」(ニッポン放送)

パーソナリティはオードリー(若林正恭・春日俊彰)。

珍しく休みをもらった春日さん。しかし、何も予定がない。そこで、どきどきキャンプ佐藤満春さん(通称サトミツ)に連絡すると、「その日は自分も休みだ」という返事が。ちなみに2人は同じ事務所で昔から仲が良く、年齢も芸暦もほぼ変わらない友達のような関係です。

2人で話し合った結果、レンタカーを借りて日帰りで温泉に行くことになったのですが、佐藤満春さんはもう1人連れて行きたいと言います。

(春日による佐藤満春の呼び方が「サトミツ」だったり、「佐藤ミツ」だったりで定まりません。ここでは混乱を避けるため「サトミツ」に統一しています。そのブレが春日らしさでもあるのですが。)

春日「サトミツがさ、2人でね、行くもんだと思ってたら、『ちょっと子供連れてっていいかな?』つって」
若林「あ~」
春日「ふふっ、息子、まだ1歳になってないぐらいだっけ?」
若林「うんうん」
春日「1歳になってないぐらいのね、息子様を、まあ連れて3人で行ったんですよ」
若林「へぇ~」
春日「レンタカー乗ってさ」
若林「また、変わったメンバーだよね、男2人に、赤ちゃん1人」
春日「だからどういう風に見られてたのかな?ってね」

そんな不思議なメンバーでレンタカーに乗車。そして、山梨県のとある温泉に到着。

春日「すっごい景色のいい温泉だった、山の上のほうにあって、こう入りながら景色がズバーっと見えるようなとこ」
若林「あ~、いいですね」
春日「で、赤ちゃんも一緒に入れる」
若林「赤ちゃんも一緒に入れるんだ?」
春日「そうそう、0歳からその~、大人の半額料金みたいなので」
若林「へぇ~」
春日「普通なんか、温泉とかによっては入れなかったりするんですよ」
若林「うんうん」

絶景の露天風呂を満喫していたら、同じく赤ちゃんを抱いている男性を発見した春日さん。

春日「まあいるな~と思ってて、したら、その人が遠くのほうからこっちに近付いてきてさ」
若林「うん」
春日「あの~、サトミツに話しかけるわけですよ、同じぐらいの赤ちゃんいるから、『はい、お友達ですよ~』みたいな」
若林「うんうん」
春日「そういうのあるんだな~と思って、その赤ちゃん、子供をこう抱えてる者同士がいろいろ話して、なんだかんだコミュニケーション取るみたいな」
若林「はいはい」

春日さんは幼い子を持つ親同士の触れ合いを見守っていたのですが、どうも様子がおかしい。

オードリー若林も呆れるほどの人見知り

春日「で、見てたらさ、全然その、サトミツがね……行かないのよ」
若林「その人に?」
春日「その人に」
若林「うん」
春日「向こうの人は、『ほら、お友達ですよ~』とか言ってて」
若林「やってくれてんだ」
春日「やってくれてんのよ」

ところが、佐藤満春さんは上手く返せない。

春日「向こうの人がね、すごい褒めてくれんの」
若林「うんうん」
春日「サトミツの息子を『かわいいね~』つって、したらさ、こっち側もなんとなく褒めたりするじゃないですか、向こうの子をね」
若林「そうだよね、褒めてくれたならね、そりゃあ」
春日「でしょ?全然褒めないのよ、(普通の口調で)『うん、かわいいだってよ、うん?』みたいな」
(オードリー笑)
若林「向こうにお返ししないと」
春日「向こうにお返ししないさ、いけないじゃない」
若林「ダメな男だな~!」
春日「あはははっ」

その状況を見るに見かねて、春日さんが間に入ったのかと思いきや、

春日「それを見ているアタシも、人見知りだから、そこの間に入っていくことができない」
若林「クククッ」
春日「もう情けない」
若林「(呆れながら)恥ずかしいヤツら、30代……もうアラフォーになって人見知りとか、気持ち悪い!」
春日「あはははっ!でも息子はね、ちょっとこう遊んだりしてて」
若林「うん」
春日「なんとかそこは、変な感じにはならなかったんだけどさ」

人見知り芸人代表である若林さんが呆れるほど、人見知りがヒドかった温泉での2人。^^;

実は、佐藤満春さんも自分のラジオ番組で、このときの日帰り温泉旅行について語っているのです。こちらも紹介させて下さい。

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どきどきキャンプ佐藤満春が語る男3人日帰り温泉旅行

2013年12月14日放送「佐藤満春in休憩室」(ラジオ日本)

パーソナリティは、どきどきキャンプ佐藤満春。

妻が出かける日に、子供を預かって世話する約束をしていた佐藤満春さん。すると、

佐藤「その日にちょうど、春日おじさんのほうから『どっか遊びに行こうよ』なんて誘いを受けて、で、『子供見てるんだ』なんて話をしたら、『じゃあ連れて来ちゃえば?』ってことになって、ほいで~、レンタカーを借りてどっか行こうよってことで」

日帰り温泉旅行に決定。当日、レンタカーでやってきた春日おじさん。

佐藤「あのね、またアイツのすごいところが、あんな~忙しい男じゃん、オードリーつったらずっと忙しいじゃん、で、たまの休みだよ、たまの休みにまず、10時に自分でレンタカー借りて、杉並から家に、町田に俺を迎えに来てんだよ、その時点でちょっと俺はすごいなと思うわけ、で、じゃあ行こうかと車に乗ったらもう住所を入れるわけ、『どこ行くの?』つったら、『まかせてください』と、あの~『もう当たりはつけてますんで』って」

どうやら温泉の住所を入力している模様。

佐藤「で、うちの子供が1歳だけど、1歳から入れる温泉で良いところみたいのを、昨日の夜ず~っと調べて、あの~、住所とかも調べて、やってる時間とか曜日も料金も全部調べて、先にもうやっててくれたわけよ、俺はもうてっきりフラっと行ってね、探すのかな?と思ってたら、やっぱりその、1歳の子供が入れるところと入れないところがあるから、それをもう予想して、ちゃんと入れるところで、で、車で行ってどのぐらい掛かるとかも全部計算してくれてたの……なんていいヤツなんだ!と思って、ふふふふっ、どうかコイツにいいことがいっぱい起これ、と」

春日さんが借りたレンタカーを走らせ、春日さんが調べた山梨県のとある温泉に到着。
(このあと出てくる春日の発言は佐藤満春の再現によるものです)

佐藤「絶景の景色を見ながら、お風呂入る手前にお店があって、じゃあ山梨だから『ほうとう食おう』つって、ほうとう食って、子供には離乳食あげてさ、で、写真とかみんなで3人で撮ったりなんかしてね、ふふっ、ほいで~、子供にさ、言うわけさ」
春日「すごいだろ、この景色、なあ、オマエが本当に、今後の人生によっては全部オマエの手に入る可能性あるからな、この景色な、うん……今後の可能性で言ったら、俺たちは無理だけど、オマエはもう何でもできるんだからな、ただでも、それを手に入れたから幸せとも限んないけどな」
佐藤「みたいな話を、はははっ、ずっとして、子供ももちろんね、ピンと来てない顔してましたけど」

1歳に人生の可能性を説く春日さん。^^;

露天風呂での人見知り事件についても触れて、温泉をあとにする男3人。

「まかせてください」と言って春日俊彰からオードリー春日に変身

佐藤「『次どこ行こうか?』つったら、春日がまたさ、『まかせてください』つって、『何?何?』つったら、『藤子F不二雄ミュージアムに行きますよ~』なんて言って、で、川崎にあるのね、藤子F不二雄ミュージアムっていうのが、いつできたのか知らないけど、もうね、チケットを買っててくれてたのよ、先に

藤子F不二雄ミュージアムはとても人気があり、フラッと行って入館できる施設じゃないそうです。春日さんはそれも調べて、事前にチケットを入手していたのでは?と。

佐藤「いつ買ったんだよ?と思って、本当にいいヤツだなと思って、本当にコイツに何かいいことが100個ぐらい起これ!と思ってさ、ふふふふっ、で、じゃあ行こうかって」

しかし、渋滞にハマってしまい、ミュージアムに着いたときはチケットにある入館指定時間を過ぎていました。もう入館は無理か、と諦めかけていたら、

佐藤「『まかせてください』って言うわけ、春日が、で、スッとマスクを取ったの、ゆっくり、アレ?コイツもしや……『オードリー春日ですけど』みたいなことで行くのかな?と思うわけじゃん、くふふっ、コイツ(芸能人パワーを)使うのかと」

ここでも、春日さんの伝家の宝刀「まかせてください」が炸裂。

マスクを取ってゆっくり歩くその姿、まさにオードリー春日。受付に到着。まず佐藤満春さんが、チケットの入館指定時間を過ぎてしまっている旨を伝えると、

佐藤「(受付の人が)『あ、どうぞ』って、普通に入れちゃってさ、ははははっ、それを見た春日がゆっくりマスクをもう1回して」

両方を聞いて分かるのは、佐藤満春さんが語った春日さんのおもてなしを、春日さん自身はトークで一切触れていないのです。今回に限らず、己の手柄をアピールする姿を見たことがありません。

私は春日さんのことがもっと好きになりました。そして、「いいコトが100個ぐらい起これ!」と心の底から願っています。