笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

南原清隆のトークライブで四つん這いにさせられるバカリズム

事務所で南原清隆からブドウ糖をもらうバカリズム」の続きです。

ナンチャントークライブの話に戻ります。

そのときのある会話において、どう対応したらいいか迷ってしまった、と語り始めるバカリズムさん。

南原清隆が教える「オーラの出し方」

2011年4月8日配信「第36回 渡辺ラオウ世界征服会議(仮)」(USTREAM)

パーソナリティは渡辺ラオウ。
ゲストはバカリズム、こばやしけん太。

(南原の発言はバカリズムが再現)

バカリズム「あの~、たまに、それどっちなの?っていう瞬間が、ふふっ」
渡辺「はははっ」
バカリズム「なんだろ?初めてだから、南原さんとやらせてもらうのが」
こばやし「はい」
バカリズム「で、急にね……」
南原「オーラってあるじゃん」
バカリズム「って言うの、南原さん、『ありますね、オーラ』」
南原「俺さ、オーラの出し方知ってんの
バカリズム「『えっ、マジっすか?なんでですか?』」
南原「そういうオーラを研究している人がいて、その人にこないだ会って聞いたんだよ!オーラの出し方」

出ました。おなじみのナンチャン理論。

ここから「オーラの出し方」についてトークが展開すると思いきや、

バカリズム「『出し方なんてあるんですね、自分から出すってことですか?』」
南原「そうなんだよ」
バカリズム「『マジっすか?』」
南原「おお」
バカリズム「『……』」
南原「……」
バカリズム「『……』」
南原「……」
バカリズム「……あれ?南原さん」
(スタジオ笑)
バカリズム「ふふっ、以上!って顔で、『あ……えっ、それどうやって出すんですか?』って」
南原「『あ、聞きたい?』」
バカリズム「言えよ!って思ったけど」
(スタジオ笑)

この会話のやりとりを踏まえて、バカリズムさんなりにナンチャンを分析します。

タイプ的に内村光良に近いと自己分析するバカリズム

バカリズム「俺はどっちかって言うと、タイプ的には内村さんに近いから、多分
渡辺「あ~」
バカリズム「ね、多分だからそういう感じでいろいろやっていこう、と」
渡辺「はい」
バカリズム「っていうのがどっかにあったの、微力ながら、で、内村さん、こういうときどうしてんだろう?っていう」
(スタジオ笑)
バカリズム「若手同士、若手って言ってもあれだけど、俺らぐらいの世代でしゃべってたら、『言えよ!』っていうところじゃん」
渡辺「はいはい」
こばやし「そうですね」
バカリズム「(ボケ)なのか?あえて(ツッコミをもらうために)やったことなのか?
渡辺「あ~」
こばやし「なるほど」
バカリズム「南原さんが普通に自分で納得しちゃったのか?がものすっごいグレーなの
渡辺「はいはい」
こばやし「それそうですね」
バカリズム「だから、逆にここを突っ込んだときに失礼になるかもしれない、単純にちょっとボーっとしちゃっただけなのかも、ふふっ」
(スタジオ笑)
渡辺「ボーっとしませんでしょ?でも、さすがに」
バカリズム「でしょ!だから、だから、ワザとなんだろうと思うじゃん」
渡辺「はい」
バカリズム「で、俺も一瞬、『ちょっ……!』っていう、その、リアクションになりかけたけど、南原さんは普通に(腕組みして)、なんか堂々たるもんで」
渡辺「はい、ふふふっ、オーラ出ちゃってる、なんなら」

グレーナンチャンに言及するバカリズムさん。

ここで立ち止まってあれこれ考えるのが、ナンチャンとの絡みが少ない芸人さんの特徴かもしれません。何度も絡んでいる芸人さんだったら、さらっと流してしまうんでしょうね。ある方を見ているとそんな風に思います。ある方とは当然、ウッ(以下略)。

南原清隆による理論「オーラの出し方は姿勢で決まる」

バカリズム「そんで、『えっ、どうやるんですか?』って」
南原「聞きたい?」
バカリズム「『聞きたいです』」
南原「教えてやろうか?」
バカリズム「『はい』」
南原「オーラっていうのは……姿勢なんだよ」
バカリズム「ハァ?って思ったけど、『姿勢ですか?』」
南原「うん」
バカリズム「『……』」
南原「……」
バカリズム「『……』」
南原「……」
バカリズム「『……えっ、その姿勢っていうのは』」
(スタジオ爆笑)
渡辺「ナンチャン、わざとじゃないですか?もう2回続いたら」
(笑いが止まらないバカリズム)
渡辺「なんで突っ込まないんだ?って思ってるんじゃないですか」
バカリズム「いや!そうなのかなって、2回も続いたらそうなのかな?って思うけど、分からないんのよ」
渡辺「なんで分からないんですか?」
バカリズム「俺がまあ、緊張してるってのもあるんだけど、雲の上の人だから、どっちなんだろ?これって」

渡辺ラオウさんみたく、深い意味を考え出さないで、素直にツッコミを入れちゃったほうが正解だったりことが多いのかもしれない……いろんな会話の場面において、と自問自答。

グレーナンチャンに2回遭遇しつつも懐に飛び込んで行って、ナンチャンから「オーラを出す姿勢」を教えてもらうことに成功したバカリズムさん。そしてナンチャンの言われるがまま、なぜか四つん這いにさせられるバカリズムさん。

さらに、「もっとケツを出せ!」とナンチャンからの熱血指導。その様子を見ている客席からクスクスと笑いが漏れる。そんな不思議な空気が、トークライブ会場をしばらく支配したそうです。^^;

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南原清隆は基本的にウェルカムな人

バカリズム「ところどころのグレーゾーンが、すっげ~分からなかった」
渡辺「ほぉ~」
バカリズム「面白かったけどね、ふふっ、南原さん、すっげ~、すっげ~面白かったよ」
渡辺「一歩やっぱり、あれですもんね、先輩だけどウンナンさんって、この(渡辺とバカリズムの)先輩関係、さらにその上の先輩関係とまた別の……」
バカリズム「全然、別次元だからね」
渡辺「ず~っと、やっぱり先輩とはいえ、芸能人って……感じがする」
バカリズム「そうそうそう、俺らが怖がってた部分も、上過ぎて怖がってた部分もあるんだけど、自分から割りとこう飛び込んで行けば、すげ~ウェルカムな人なの
こばやし「へぇ~」
バカリズム「うん、話すのも好きというか、いろいろと知識があるから」
渡辺「そうだとしても、グレーのところは……」
バカリズム「グレーのところはもう分からない」
渡辺「ツッコミづらいですよね、やっぱ確かに」
バカリズム「そうそう、ふふっ」

キャイ~ンの天野さんなんかを見てて分かるように、そうやって飛び込んで行けば、ナンチャンの魅力がものすごい出てくると思うんです。場数をこなせば徐々に本当の色が見えてくる、それが「グレーナンチャン」なのではないでしょうか。

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