笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

「出川哲朗の俺をおいしくしろ!」最終回に内村光良が登場 その2

「出川哲朗の俺をおいしくしろ!」最終回に内村光良が登場 その1』の続きです。

僕の「日本人の笑い」再発見 狂言でござる ボケとツッコミには600年の歴史があった

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ナンチャンは春休み

2010年3月29日配信の「出川哲朗の俺をおいしくしろ!」最終回。ゲストに内村光良。

出川「僕のブログにも、『なんでナンチャンは来ないんだ』みたいなのが、なんかあったんですけども、違うんです、あの〜」
(再び笑いがこみ上げてくる内村)
出川「ウッチャンナンチャンで頼んだんですけれども、ナンチャンは今回ほんとにスケジュール、あっ、スケジュールが合わなかったんじゃないんだ、休みだ」
内村「そうです」
出川「休みだから」
内村「あの、春休みが入りまして・・・」
(2人大爆笑)
内村「あの〜、出川の番組よりも春休み優先だと、そりゃやっぱ子供も居ますからね、そりゃしょうがないですよ」
(出川手を叩いて言葉を発せないほど爆笑)
内村「うん分かったと、じゃあ行きなさいと、行って来なさい春休み、じゃあ私が一人で行きましょう、ってことになったんですよ」
出川「ふっふっ、くっ・・・(笑いがようやく収まって)あ〜、旅行ね、ほんとは旅行を計画してたらしくて、長期の休みでね」
内村「そうですそうです」
出川「それをじゃあ、日にちをずらす、とかいう話にはなんなかったの?正直」
内村「なんないよ、なるわけないだろ」
出川「はっはっはっはっ」
内村「家族と出川だよ!家族とるに決まってるっつう話だよ」
出川「ああ、なんなかったんだ、くっくっくっ」
内村「俺も春休みだったら、もうここ来てないって話だよ」
(笑うしかない出川)
内村「たまたま今日、オフだったから」
出川「ありがとうございます、申し訳ない」
内村「午前中、IKEAに行って来ましたよ」
出川「ふっふっふっふっ」
内村「あまりにも暇だったもんですからね〜」
出川「(笑いっぱなしの状態も落ち着いて)あ〜、いや、来てくれただけで十分ですよ、ほんとに」
内村「はいはい」

劇団SHA.LA.LAは俺の原点

出川「南原も別にあの〜、僕を嫌って、来ないわけじゃ・・・、みなさん、特にウッチャンナンチャンファンの方とかね、すごい勘違いされて」
(ひたすら苦笑いの内村)
出川「あの、僕が南原批判をしているような感じに」
内村「ふっ」
出川「すっごいあの・・・、俺南原のこと大好き!ですし〜」
内村「あの、言えば言うほどってね、う〜ん」
出川「違う違う違う、あの〜、事の発端はアメトーークでね、チェンがSHA.LA.LA、劇団SHA.LA.LA・・・、あっ、ちょうど良かった(パンフレットに目をやる)、劇団SHA.LA.LAをもうず〜っと、ウッチャンナンチャンがどんどん忙しくなっちゃって」
(心ここにあらずの内村)
出川「もう全然出れなく、すごい忙しくなっちゃったから、俺はチェンの楽屋に行って『チェン』、もうマセキ芸能社っていうのは、SHA.LA.LAを潰したがってるんですよ」
内村「ふっ、お前そういう話をするなっちゅうの、揉めるって、だからそういう話をすると」
出川「(笑いながらごまかすように)でもあの、今もういい感じでやってますけど、昔はSHA.LA.LAはSHA.LA.LAでやって、マセキ芸能社はマセキ芸能社でやってたから、ウッチャンナンチャンももうすごい忙しかったから、もう全然時間が無くて、そのスケジュールもとられちゃうし、結局舞台はお金になんないから、あんまりSHA.LA.LAを・・・」
(首を傾げる内村)
出川「ウッチャンナンチャンがやることは、あんまりいい顔してくれなかったんですよ」
(腕組みをして完全に出川に預ける内村)
出川「で、ある日、俺はチェンの楽屋に行って、トントントン、『チェン!どうする?来年SHA.LA.LA、また俺ら5人でやるけど、チェンも忙しいし、無理だろ?じゃあ、ウッチャンナンチャン抜きで俺ら5人でやるよ』つったら」
(うっすら笑みを浮かべながら聞く内村)
出川「この男が、(両手で机を叩き)『ふざけんなよ!なんだよ、テッチャン!俺ら5人だけでやるって』」
内村「(耳をかきながら)うっさいよね」
出川「くっふっふっふっ、うるさいじゃない、いいところだから」
内村「はいはい」
出川「(再度両手で机を叩き)『ふさけんなよ!テッチャン!え?なんだよ、5人だけでやるって・・・、俺ら含めてSHA.LA.LAだろ?ウッチャンナンチャンがどんなに忙しくなろうが、なんだろうが』」
内村「くっくっくっくっ」
出川「『俺の原点は、このシャララララだから』」
内村「シャララララ」
出川「『マセキ芸能社に何を言われようが、なんだろうが、俺は絶対続けるよ、(感情をめいっぱい込めて)だって俺の原点だから・・・』」
内村「(呆れ顔で)言ったっけ?そんなこと?」
出川「ちょっとやめてくれよ、そんな恥ずかしがるのやめてよ」
内村「あっはっはっはっ」
出川「はっきり言ったでしょ」

劇団SHA.LA.LAにはメリットがない

内村「で、それを言って!セットで南原の話をするから」
出川「ひっひっひっひっ」
内村「あいつが悪者になるっちゅうの」
出川「ふっふっふっふっ、悪者じゃなくてそのあとに、あ、チェンはもう涙ながらにちょっと『俺はやるよ!』って言ってくれた、俺もジーンとして、あ〜・・・、チェンらしいな〜と思って、で、そのあとに南原の楽屋に行って、『ナンバラ〜』ってトントン、『南原、来年劇団SHA.LA.LA公演やるけど、南原どうする?』つったら、南原が『テッチャン、いまさらSHA.LA.LAやってさ〜、何のメリットがあんのよ』って」
(後ろを向いて口に手を当てて必死に笑いを堪える内村)
出川「ひっひっひっ、言われたんですよね」
内村「(前を向いて)だからさ、それを、また懇切丁寧にここで言うことないじゃないのよ!」
(出川爆笑)
内村「またこれが広がっていくわけだ」
出川「違う違う、もう、もう・・・」
内村「いろいろツイッターとか、いろいろあるわけでしょ」
出川「この辺の人たち、今日来てる・・・」
内村「広がって、広がって、南原の耳に届くわけ、余計距離が開くっていう話だな」
出川「(笑いながら)違う違う、今日の人は全員知ってるから、おそらくこのエピソード」
内村「そりゃ知ってるでしょ〜」

テレビではカットされたナンチャンの話

出川「だから俺が言いたいのはね〜、テレビでこの話をするとカットされんですよ、そのあとに」
内村「はい」
出川「本当は現場では、南原にそう言われて、南原出なくなったっつたんだけど、でも、そんときに南原は『もう正直、今のSHA.LA.LAには刺激が無いんだ』と」
内村「うん」
出川「あの、『俺は友達として気持ちはやりたいんだけれども、もう刺激が無いから、タレントとしてやる意味がないから』」
(無言で頷く内村)
出川「『将来、テッチャンとか、入江くんが外で頑張って、また俺もこのメンバーとやりたいな〜と、刺激を受けたいなと思うんだったら、そんときに俺は戻ってくるから』」
内村「刺激の話ね、刺激ね」
出川「そうです」
内村「う〜ん」
出川「という、あの〜、そういうことで言ったんですよ、って言ったんだけど、この大事な話がほとんどテレビの場合カットされちゃって」
内村「ね〜」
出川「あの〜、南原がなんのメリットがあるんだ、っちゅうとこだけで終わっちゃうから」
内村「あ〜、まあでもしょうがないな」
(出川爆笑)
内村「もう言っちゃったもん、言っちゃったもんはしょうがない」
出川「う〜ん、でもほんとに言ったからね」
内村「あっはっはっはっ」
出川「(笑い止らず)あの人、ほんとに・・・、はっきりと」
内村「俺居なかったでしょ?そんとき」
出川「居ない居ない居ない」
内村「へ〜」
出川「だから芸人にこの話すると、大笑いするからね」
内村「ね」
出川「あ〜、チェンは、『内村さんらしいね』つって、南原は、『南原さんらしいね』って、ふっふっふっ」
内村「ふっふっふっ」
出川「で、大笑いするけど、南原大好きだからね」

出川哲朗は、その数年後に同じ理由で劇団SHA.LA.LAを抜けることになります。そして、あのときの南原の気持ちが後で分かったと、ウンナンのラジオにゲスト出演したときに告白していたことも付け加えておきます。
このやりとりを見てもウッチャンナンチャンって非常に対照的だし、どっちが正しいかも人それぞれだと思います。テレビでカットされた話を聞いて、ナンチャンの一本筋が通った部分が見えました。やっぱり私は、ウッチャンナンチャンの2人が好きなんです。

一方、トークは劇団SHA.LA.LAの復活公演の告知へ。
ウッチャンはポスターを見て、「インチキサーカス団」と例えていました。で、この公演にはナンチャンも出ることを殊更強調する出川さん。^^;

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