笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

新企画「ザ・グルモネア」はレッド吉田のためにあった

時間帯が移動する「ザ・イロモネア」。今回は新企画の「ザ・グルモネア」でした。

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「内村プロデュース」でレッド吉田が輝いたコーナー

2009年2月28日放送の「ザ・イロモネア」。

目の前にある回転台から流れてくる物を使って笑いを獲る「ザ・グルモネア」という企画。
これを見た瞬間、「内村プロデュース」でレッド吉田が輝いたコーナーと一緒のやつだ!と。
内Pでやったときは、さまぁ~ずでさえも苦戦するコーナーでした。ところが、レッド吉田がやったら、言葉が途切れることなく大爆笑をかっさらったのです。私の記憶が確かならば。
なので、勝手にレッド吉田が最後に出てきて爆笑を巻き起こすだろうと、この「ザ・グルモネア」では期待してしまいました。

私はレッド吉田のときに爆笑したんですが、やっぱり内Pと違って若干のアウェイ感やジャンルによる縛りもあり、あのときのノビノビさは無かったように思います。
もう「インタビュー」とか「通販」ではなくて、「一発ギャグ」とか「ツッコミ」とか思いっきり幅を広げちゃってもいいんじゃない?なんて、偉そうに企画に口出ししてみたり。あとは、一個ジャンルをクリアしても、ルーレット無しで一般審査員を選び直さず、そのまま次へ行きました。なのでトータルテンボスの藤田が、あれよあれよと100万円獲得したのは、この影響ではないかと分析してみたり。^^;

バラエティ番組でポジションを見つける旅

企画の見えなさを出演者がいろいろ工夫した結果、面白いバラエティ番組になったのが今回の「ザ・グルモネア」だったかもしれません。
いろんな番組にゲストで呼ばれるお笑い芸人は、その各番組で淡々とこなすだけでなく、何か印象を残す、爪跡を残すのが大事で、それが出来てこそ視聴者に顔を覚えて貰えるんだと思います。特に今のバラエティ番組は、たくさんのお笑い芸人が一気に出るのが多いんで。

「ザ・イロモネア」で言えば100万獲るだけじゃなくて、いや、100万獲る以上に重要な要素であるのではないか、と。次長課長のピンポン玉での亀田親子、バナナマンの子供の頃の貴乃花、ケンコバの仕上げてきました&一発で仕留める、有吉の一回戦落ちからの毒舌、FUJIWARAフジモンの合間の音楽に歌詞をつけて歌う、そして、品川庄司がモノボケで使ったシャンプーハットを最後に使って期待通りに失格する等。
そうやって番組内で自分のポジションを作ることで次も呼んで貰える。そして、その番組のサブストーリーが増えて厚みが増す。このグルグルが上手く周りだしたら、固定の視聴者も付いて番組は成功していくのではないでしょうか。