1993年有馬記念のトウカイテイオーに人生を託したTIMゴルゴ松本
某ニュースサイトを見ていたら、「内村プロデュース」DVD発売という嬉しい記事を発見。
ところが、よく読んでみると、DVD化はこれが最後と書いてありました。嬉しさのあとに、寂しさが急に襲ってきました。
「内村プロデュース」の話になると、どうしてもさまぁ~ずの話題になりがちです。でも、TIMも同じぐらい活躍していたと私は思います。ということで、今回はTIMを紹介させて下さい。TIMって本当に不思議なコンビなんです。
上京したときに住んだ部屋が隣同士だったTIM
まずコンビ結成のきっかけが、上京したときに住んだ部屋がたまたま隣同士だったからなんです。
レッド吉田は引越しの挨拶をするために、隣に住んでいるゴルゴ松本の部屋を訪ねます。ドアをノックすると、部屋の中から「開いているよ!」の声。おそるおそるドアを開けると、上半身裸でダンベルを持って体を鍛えているゴルゴ松本の姿が。レッド吉田はその佇まいに何かを感じ、すぐにゴルゴ松本と意気投合。ほどなくして、2人は舞台を目指すようになります。
ちなみに、そのアパートは東京都世田谷区の「経堂(きょうどう)」にありました。京都出身のレッド吉田には、この地名がお寺を想像させて身近に感じたから選んだそうです。^^;
ナベプロを選んだのは名前順で一番下だったから
しかし、舞台を目指すといってもそう簡単には行きません。徐々に人前に出る仕事ならばいいと妥協していき、お笑いを辿り着きます。
『デビュー』という雑誌を買ってきて、ページをめくっていき、掲載されているお笑い事務所を紙に書き出していく2人。そして、下から順番に電話をかけていきます。お笑い事務所は名前順に並んでおり、一番下に書いてあったのが、「ワタナベエンターテインメント」。通称ナベプロだったのです。
で、ナベプロに電話して「お笑い芸人になりたい」と伝えると、じゃあ「ネタ見せに来て下さい」と軽く言われて、ネタ見せに。そこでやったネタが偶然にもかなりウケて、お笑いコンビTIMが誕生。ナベプロなのは名前順で一番下だったから、というだけなんです。これも偶然。
しかし、舞台をあきらめてお笑いに行くことにかなり葛藤があった、とゴルゴ松本は言います。
有馬記念でのトウカイテイオーの勇姿を見て、お笑いを目指す決心がついた
2006年10月5日放送「ナンだ!?」(テレビ朝日)
司会は南原清隆。
ゲストはTIM(ゴルゴ松本・レッド吉田)。
思い出に残る名場面を紹介する「伝説シアター」。ここに登場したTIMのゴルゴ松本は、1993年の有馬記念を紹介していました。
当時、舞台か、お笑いかで迷っていたゴルゴ松本。そこで、ある競走馬に選択を託したのです。その競走馬は、トウカイテイオー。年末の有馬記念で、ゴルゴ松本はバイト代全額10万円をトウカイテイオーに賭けます。もし、トウカイテイオーが勝てば、舞台の夢は捨ててお笑いに行こうと決意。
レースの結果は、トウカイテイオーが勝利。こうして、ゴルゴ松本はお笑いの道へ向かうのでした。これも偶然。
余談になりますが、その有馬記念のレースが番組内で流れたんですが、非常に感動的だったのです。
何度も骨折していて、有馬記念では一番人気ではなかったトウカイテイオー。ところが、不屈の精神で強敵ビワハヤヒデを追い抜いて見事な復活勝利。ゴルゴ松本による予備知識の解説もあって、競馬を知らない私でもグッと来てしまいましたね。
1993年有馬記念 トウカイテイオー。ゴルゴ松本もこの競馬場にいました。
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