笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

2008年M-1グランプリはキングコング世代がメインストリートに行くことを示している

「ヨシモト∞」が終了するのに伴い、「ダイノジの60分」も今日が最終回でした。

GyaO時代の「ヨシモト∞」は過去のアーカイブも見れたので、ダイノジの出ている回は根こそぎ視聴しました。そして、途中からYahoo!の生配信に切り替わっても、ダイノジが出ている時間は見逃さないよう必死でしたね。
そうさせる理由は、ダイノジが「M-1グランプリ」の深い話をしてくれるから。例えば、吉本有利だという意見に真っ向から反論したりと、ある意味タブーな部分にも触れるドキドキ感がありました。

笑いの現場―ひょうきん族前夜からM‐1まで (角川SSC新書)

笑いの現場―ひょうきん族前夜からM‐1まで (角川SSC新書)

キングコングと同期の芸人たちによる世代交代が起こった決勝メンバー

2008年12月18日配信の「ヨシモト∞」。ダイノジの60分最終回。

観に来ているお客さんが今一番気になっていることは、やっぱり間近に控えている「M-1グランプリ」。それを分かっているダイノジは、

大谷「いきなりM-1の話なんかしちゃっていいのかな?」
おおち「いいんじゃない」
大谷「ちょっと思いません?こないだ、俺トータルテンボスの藤田くんと話してたんですけど、M-1って3年で周期が変わってるんですよね、世代交代してるんですよ」
おおち「へ〜」
大谷「2001年から2003年まで大体一緒のメンバーで、2004年で、急にポイズン(POISON GIRL BAND)とか、トータルとか、東京ダイナマイトとか、タカアンドトシ、新しいタイプの」
おおち「ほぉほぉ」
大谷「また、そっからちょっと4年になっちゃうんだけど、それまで大体同じメンバーで出てたじゃないですか?今年ガラッっと変わってるんですよ」
おおち「変わってる〜」
大谷「ほんとに、これがやっぱり世代交代の年で、しかもそれが、キングコングと同期のやつばっかなんですよ」
おおち「ほ〜」
大谷「これ、東京で言ったらNSC5期生なんです、22期ね、あの〜、キングコングとダイアンとNON STYLEが同期なんですよ、ほぼ笑い飯も同期ね、だから俺は、キングコング世代と名付けたいです、これは
おおち「お〜」
大谷「これ、松坂世代ならぬキングコング世代、だって、同期(のキングコング)が2年ぐらいで売れてるんですよ」
おおち「あ〜、他の人にしてみればな」
大谷「芸人としてみればいろんな思いがありますよ、それを見ながらNON STYLEもやってきたし、ダイアンもやってきたし」
おおち「なるほどな」
大谷「笑い飯なんて、その真逆をやってたわけだし」
おおち「うん」

そして、東京の吉本でも、

大谷「平成ノブシコブシとか、ピースとか、まったく今までの世代とは違うタイプの芸人さんが、同時多発してるんですよ、それが」
おおち「ほぉ〜」
大谷「東京、大阪で、それが来年からね、まさに取って代わるんじゃないかと、コレを占う意味では・・・」
おおち「5期生、22期生の戦国時代みたいな感じになってると」
大谷「今までの世代とは全く違いますよね、NSC1期から4期までとは違う、東京で言えば5期・6期の人たちがメインストリートに行くんじゃないかな・・・コレは!それを象徴するのが今年ですよ、ちょっと楽しみです、誰が優勝するか」

今年のM-1グランプリの決勝メンバーを見て、キングコングと同期の芸人たちがメインストリートに行くきっかけとなる象徴的な大会、と予想する大谷さん。

M-1グランプリの優勝予想に没頭になる大谷

大谷「今年面白そうだよね、ズバリ誰ですか!?ここだけの話!」
おおち「いや結構オンエアされてるよ、結構いろんな人がカタカタ(キーボードを叩く動作をしながら)見てるよ」
(会場笑)
大谷「それはもう言いましょうよ、誰ですか?ま、体裁上、NON STYLEって言いたいですよ(このあとNON STYLEが出てくるので)」
おおち「もちろん、NON STYLEとか、やっぱキングコングとか」
大谷「大阪吉本、ナイツっていう」
おおち「ダイアンとか・・・」
大谷「ダイアンじゃないかな?俺はダイアンだと思うな〜」
おおち「僕は、その・・・」
大谷「でもダイアン、トップバッターなんだよね」
おおち「うん、でもなんか・・・」
大谷「これが難しいな〜、こんなにM-1って」
おおち「話聞いてくんねえかな!」
(会場笑)

おおちさんそっちのけで、M-1グランプリの優勝予想に没頭する大谷さん。^^;

今年のネタ順を見ると敗者復活が有利

大谷「NON STYLEのあとにキングコングなんですよ、知ってました?後半のナイツから、あの辺がこの~、ボケツッコミが結構いっぱい量があるコンビって後半なんですよ」
おおち「はいはい」
大谷「すごいですよ、だからそういうノリになっちゃうでしょ、(両手で上り坂を表現しながら)コレがこう流れがさあ」
おおち「そんなに、動きコミカルな人だったっけ?」
大谷「で、敗者復活は絶対1位はさあ、ボケツッコミの数が多い人ですから、コレ間違いないじゃないですか、あのくそ寒いところでさあ、ネタ見させられているお客さんが票入れるんのは絶対ボケしろが多いやつですよ」
おおち「だからフリが長いと、みんなもう(寒さに振るえる動作をしながら)わぁ~って」
大谷「もうダメダメ!もう寒い!面白かったかもしんないけど、頭で考えてないですから、もうそのとき動物ですから、あそこに集まってるのは」
(会場笑)
おおち「なるほどな」
大谷「大井競馬場なだけに、ホント、その・・・なんて言うんだろう?あとはちょっとお任せします」
おおち「ヘタクソ!」
(会場爆笑)
大谷「だから動物的な笑いですよ、もうどんだけ動くか、動くというかボケがトンットンットンッみたいなコンビでしょ、それがさあもしかしたら、NON STYLEとキングコングが作った流れに乗っかっちゃったら、また今年も敗者復活ですよ」
おおち「そっか〜、そうだよね!その流れを作っているから」
大谷「そうなんですよ、だから逆に、今年は敗者復活はおいしいかもしれませんよ、これがキングコングがトップバッターでね、NON STYLEが2番目だったら、ボケツッコミの乱打が最初の方に出ちゃってますから、むしろその辺の笑いは、ちょっと最初に見ちゃいましたみたいなノリになっていると思うんですよ」
おおち「ほ〜、なるほど」
大谷「そう考えると、今年はなんか徐々にボケの数多めみたいな、こう(両手で上り坂を表現しながら)太極拳的な感じにね」
(会場笑)
おおち「ははははっ、それはあんたの動きだけだよ」

このあともダイノジは、

  • M-1グランプリによって芸人の物語性が売りになった
  • キングコングが優勝したら来年は笑い飯が優勝する論
  • モンスターエンジンの神のポーズvsオードリー春日のポーズ、姿勢がいいのはどっちか?大激論
  • オードリーが決勝に行く枠をU字工事が奪った
  • 街の声はナイツ、芸人はキングコング、1年間ネタを見てきた人はNON STYLEとダイアンを優勝と予想

と、M-1グランプリのことを盛りだくさんで語ってくれました。またどこかで、ダイノジのフリートークが聞きたいです。