笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

福山雅治とナインティナイン岡村隆史はイケメン仲間だった

「ましゃを返して~!」

福山雅治と吹石一恵の結婚が発表された直後の「オールナイトニッポン」(2015年10月1日放送)で、岡村隆史はこう叫びました。

福山さんとはプライベートで付き合う仲だった岡村さん。この日の放送で、出会ってからお互いの部屋を行き来する関係になるまでの過程を大まかに振り返っていました。ところで、岡村さんといえば人見知りです。それなのになぜ福山さんと親密になれたのでしょうか。その謎を解く鍵は2つあります。両方のラジオを担当していた神田ディレクター(以下、神田D)という人物と、岡村さんが引っ越したマンションにたまたま福山さんが住んでいたという巡り合わせです。

今回は、岡村さんが大まかに語った各エピソードを過去の「オールナイトニッポン」(以下、ANN)から掘り起こし、この日の放送で明らかになった事実をそこに補足していく形で、2人の距離が接近していく流れをまとめてみました。また、「ましゃを返して~!」の意味についても触れています。

酔った神田Dが福山雅治と岡村隆史を無理やり引き合わせて「もっとトーク!」

1999年7月8日放送「ナインティナインのオールナイトニッポン」(ニッポン放送)

パーソナリティはナインティナイン(岡村隆史・矢部浩之)。

ある居酒屋で、岡村さんはテレビ朝日のディレクターと打ち合わせをしていました。すると奥の個室から「イエーイ!」と叫ぶ声が聞こえてきます。嫌な予感がした岡村さん。こっそり覗くと、やはり神田Dでした。

岡村「で、『神田さん』って呼んだら、『うわっ、岡村君、イエーイ!』」
矢部「あはははっ」
岡村「もう目トロ~ンとさせて『イエーイ!』」
矢部「困るなぁ」
岡村「『何してんの? 何してんの?』って言われて、『ちょっと打ち合わせしてんの』って、『あっそう、こっち来ればいいじゃん!』『いや、だから打ち合わせしてるから~、またね』つって」

30分後、神田Dが再びこちらの個室に入ってきます。

岡村「いきなり、ふすまがパーンッ開いて、仁王立ちや、トロ~ンとした目で『イエーイ!』」
矢部「またや」
岡村「打ち合わせしてるっちゅうねん! こっちは」
矢部「困るなぁ」
岡村「そのディレクターもびっくりしてんねん、誰や、このなんか厳つい……一見、顔が厳ついやんか」
矢部「ちょっと見た目ね、怖いですからね」
岡村「『神田さん、ごめん、ちょっと打ち合わせしてるから……開けられても困るし』」
矢部「ふふっ」
岡村「『福山君! 福山君いるから!』って言うて、初対面や、そんとき顔見るのも」
矢部「あ~、気まずいなぁ」
岡村「ほんで向こうから嫌がる福山雅治を連れてきてやな、福山君もどうしてええか分からへん、『どうも福山雅治です』言うて、『あっ、どうもはじめまして岡村です』って、そのあと会話ないやん」
矢部「つらいな」
岡村「初対面やし、どうしようかな~思ったら、『はい、もっとトーク! トーク!』」
矢部「あはははっ! 嫌な司会者やな」
岡村「で、福山君が気使って、『神田さん、ほら、打ち合わせしてるからいいじゃない』つって、福山君に手引っ張られるようにして、また自分の部屋に戻って」」

のちに仕事場で会った神田Dに「アレおかしいで!」と岡村さんは厳しく注意したそうです。2人の出会いにおいて「神田D」という鍵は失敗に終わったと言えましょう。でも待ってください。鍵はもうひとつ残っています。

マンションの地下駐車場で運命の再会を果たす福山雅治と岡村隆史

2015年10月1日放送「岡村隆史のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)

パーソナリティは岡村隆史。

神田Dの「居酒屋でもっとトーク!」事件のあと、新しいマンションに引っ越した岡村さん。引っ越した初日、マンションの地下駐車場で福山さんと運命の再会を果たします。このエピソードは初耳だったので(もしくは私の記憶ミス)、福山さん結婚後の放送をそのまま使いました。

岡村「駐車場の盆の回し方が分からなかったんです、全然、初めて戻ってきてその新居に、初日のときです、『これ、盆回すのどうしたらええのかな~?』と思ってるうちに、ダーッと地下駐車場のシャッターが開いて、『うわっ、もう盆回さなアカンのに、また誰か入ってくるやん!』と思って」

車がこっちに近寄ってくる。さらに焦る。

岡村「『うわっ、どうしよう』と思って、ほんでサーッと降りてきたのが、福山雅治やったの、『どうしたの?』って言われて」
(作家笑)
岡村「『お盆の回し方が分からないんです』って言うたら、もう全部福山君がやってくれはって、『なんていい人なんやろ! この人』と思って、『俺の勝手な誤解や!』思って、あの人はそんな人じゃない、だってもう全てを手に入れてるから根性の悪い人や! みたいに勝手に決めつけてたらメチャクチャいい人で、もう最高やった」

しかも福山さんは、今後のために停め方のコツを丁寧に教えてくれた。

岡村「なんて人やと、そんな人と同じマンションやと思って、そっからグッとこう……距離が近くなって、ある日はお部屋に『よかったら今から遊びにおいでよ』って言うて、お部屋見せてもらったこともあるし」

当時の「ナイナイのANN」に福山さんがゲスト出演しているのですが、そのときの会話を聞けば2人の親密さがよく分かります。

エロ話がきっかけで意気投合した福山雅治と岡村隆史

1999年11月25日放送「ナインティナインのオールナイトニッポン」(ニッポン放送)

パーソナリティはナインティナイン(岡村隆史・矢部浩之)。
ゲストは福山雅治。

今にして思えば、あの地下駐車場での邂逅なくして福山さんのゲスト出演はなかったかもしれません。まずは本人がいる前で「矢部浩之と福山雅治は似ている」説を検証してから、岡村さんとの不思議な関係について尋ねます。

岡村「何を隠そう、福山さんとはもう一緒に、1回だけですけども、ご飯食べに行きましたから」
矢部「僕ねぇ、それがびっくりしたんですよ」
福山「僕もびっくりしましたよ」
矢部「接点ないのにね」
福山「接点ないのに、某所で接点があったんですよ」
岡村「そうなんですよ」

「某所」とは、住んでいるマンションだったわけです。

岡村「で、一緒にね、カレーを半分ずつ食べた」
福山「蕎麦もつつき合いましたよね」
岡村「そうですね、もうそんな仲ですから」
福山「それで、お互いの、え~、世界進出の夢とか語り合ったんですよ」
矢部「ははははっ、世界進出狙ってるんですか?」
福山「ひっそりと」
岡村「そういうのもお互いね、語り明かした夜でしたから、音楽性とかね、そういうところで」
矢部「あっ、そうですか」

素の岡村さんを知っている矢部さんは、ここで疑問が生じます。

矢部「ちょっとショックとか受けませんでした? テレビと全然ちゃいますやんか」
福山「あ~、そうですね、当然トーンも低めですし」
岡村「ふふふっ」
福山「会話もテンポ感が全くないですから」
矢部「くふふっ」
福山「いつもはだってねぇ、非常にナイスな2人の掛け合い」
矢部「全く違うでしょ? テレビと」
福山「違いますね、でもそれはまあ、そういうもんではないかなと思ってはいたので」
矢部「ほぉ~」

そして福山さんは、岡村さんのちょっと変わった気配りについて明かします。

福山「気使っていただいた記憶がありますよ、『こんないいお店があるんですけど、どうですか?』っていう話を、したじゃない」
(スタジオ笑)
矢部「(手を叩いて笑いながら)絶対そんなこと言いませんやん、普段! めちゃめちゃ気使ってますやん!」
岡村「あのね、それは……えっ、僕言っちゃってもいいんですか? どういうお店かっていうのを」
福山「いや、それは逆に岡村君的にマズいんじゃないかなと思って、いま濁してしゃべったつもりなんだけど」
矢部「大人の店?」
岡村「あの、大人の店でね、やっぱり行きにくいじゃないですか、芸能人って」

「絶対にバレない」と薦めるも、テクニック重視の岡村さんとは趣味が合わず紹介するには至りませんでした。エロ話を通じて意気投合した2人は、お互いの部屋を行き来しながら親交を深めていきます。

とはいえ、いくら親密になっても岡村さんの性格からして福山さんを気軽に誘えません。その部分を上手いこと埋めてくれたのが、「神田Dのイタさ」でした。夜中に岡村さんの部屋でカレーを作っていたときも、神田Dが電話したら福山さんが来てくれて、一緒にカレーを食べたそうです(2003年3月13日放送分)。さらに同じマンションに俳優の加藤晴彦さんも住んでいました。3人でワインを飲みながら過ごしていると、自分もイケメンになった気がしたと岡村さんは言います(2001年11月1日放送分)。

こうして冒頭で触れた2つの鍵がしっかり機能し、福山さんと岡村さんの距離はどんどん接近していきます。それが最高潮に達した瞬間が、福山さんのコンサートに岡村さんが飛び入り参加したときでしょう。もちろん「めちゃイケ」が関与しない完全なプライベートです。

福山雅治のコンサートで「未来日記」にちなんだネタを披露した岡村隆史

2000年6月15日放送「ナインティナインのオールナイトニッポン」(ニッポン放送)

パーソナリティはナインティナイン(岡村隆史・矢部浩之)。

国立代々木競技場第一体育館で行われた福山さんのコンサートに参加したことを報告する岡村さん。補足すると、TBSのバラエティ番組「ウンナンのホントコ」内の人気コーナー「未来日記」、そのテーマソングである「桜坂」を福山さんがリリースした時期の話になります。

岡村「プライベートですけど完全に、あの~、福山雅治」
矢部「ほぉほぉ、ちょっとハガキ来てましたよ」
岡村「ましゃのコンサートに僕行って、しかもステージに出てきました」
矢部「みたいですねぇ」
岡村「いやぁ、気持ちよかったな~」
矢部「『ビックリした~』っていうハガキ来てましたよ」
岡村「1万人、初めてちゃう? コンサート」

1万人の大歓声を浴びる。芸人の岡村さんにとって今まで味わったことのない体験。

岡村「普通に『観に来てください』って言われてたんですよ」
矢部「うん」
岡村「『ほな、観に行きます』言うてんけど、『あの~、出れるかな?』言うたんですよ、冗談で、ほんだら『全然出てくださいよ』言うて、なんか具体的に進みだしてやな」
矢部「うん」
岡村「ほんでこっちもアップアップになってやな、前の日、一生懸命ネタ考えてやな」
矢部「ふふふっ、ちょっと難しいとこやね」
岡村「寝られへんかってやな、スベったらどうしよう、スベったらどうしよう思って、一応あの~、『未来日記』にかけてちょっと……『ましゃ日記』みたいなのにしてね、ちょっとベタかも分からんけどね」
矢部「きゃはははっ」
岡村「客層も考えて、OLさん、22・23歳ぐらいのOLさんで……って言うたときに、あ~アレやな、日記やなぁ思ってね」
矢部「うんうん」
岡村「で、いろいろやってね、うん、歌もちょっと歌ってね、気持ちよかったよ~本当に」
矢部「うん、気持ちいいやろうね~」

コンサートが終わっても興奮収まらない岡村さんは、一緒に来ていたaikoさんと神田D、マネージャー陣と共にカラオケに行って「桜坂」を熱唱したそうです。

岡村「あの日は最高やったね」
矢部「いい発散になりましたよね」
岡村「そうそう、すごい充実した、でもまたやりたいと思うの」
矢部「ちょっとでけへんね、もうこれから(仕事に)追われていくからね」
岡村「まあそうやねんけども、またどっかで、あの~、1万人ぐらい集めてね、やりたいな~」
矢部「『また……』とかおかしいねん、だから、何回言わすの」
(作家笑)
矢部「『また……』ってなんやねん」
岡村「あの~、9月9日ね、ライブね、歌謡ショーしようかな~と思ってんのよ」
矢部「くふふっ、壊れたで」
岡村「大阪城ホールぐらいで」
矢部「歌を歌おう思ってんねや」
岡村「歌を歌いたいのね」

この日の福山さんのコンサートをレポートしているサイトがありました。岡村さんが考えた「ましゃ日記」の中身もこちらで確認できます。

6/11 福山雅治 代々木ライブ

途中でましゃが倒れた形になり○福マークの布(?)にくるまれて
ステージ袖に引っ込む。
何?何?と思っているとしばらくして○福マークの布にくるまった
人が歩いてきた。あれ?ましゃじゃないぞ。誰?誰?って思っているとナイナイの岡村君でした!
会場は大盛り上がり!

そして「未来日記」ならぬ「過去日記」を読み始めました。

しかし、福山雅治と岡村隆史の幸福な関係は長く続きません。2つの鍵を立て続けに失ってしまうのです。

まずは神田Dがニッポン放送からフジテレビへ移籍(2003年7月17日放送分)。それから約半年後、あろうことか岡村さん宅に空き巣が入り、セキュリティを考慮した福山さんが引っ越してしまいます(2004年4月8日放送分)。

SWITCH Vol.31 No.1 ◆ ラジオピープル ◆ 福山雅治

SWITCH Vol.31 No.1 ◆ ラジオピープル ◆ 福山雅治

「俺たちのオールナイトニッポン 40時間SP」にかつてのイケメン仲間が集結

2008年2月23日放送「ナインティナインのオールナイトニッポン特別編」(ニッポン放送)

パーソナリティはナインティナイン(岡村隆史・矢部浩之)。
乱入ゲストは福山雅治、加藤晴彦。

ANN40周年を記念して40時間放送された特別番組で、ナイナイは土曜の夜中1時から3時までを担当。番組が始まるやいなや、前の時間帯を担当していた福山さんと、次の番組のゲストで呼ばれている加藤さんがそろって乱入。お祭り感あふれるオープニングとなりました。

岡村「僕らのスタジオに福山雅治さんが、どうもです~」
矢部「今ね、放送を終えられて」
岡村「隣のメガネかけたブッサイクな人誰ですか? あっ、加藤晴彦君ですね、くふっ」
矢部「あ~、加藤君も」
岡村「どうもどうも」
(スタジオのブースに入ってくる2人)
岡村「うわっ! なんか40周年っぽいよね」
矢部「こんばんは~」
福山「すみません、お邪魔します」
岡村「うわ~、ありがとうございます、わざわざ」

このメンバーが集まったら話題はアレしかないでしょう。

岡村「言うときますけども、僕ら元祖イケメンマンションでね、今でこそイケメンマンションっていうのがね」
加藤「はははっ」
岡村「世間ではこう誰々、芸能人住んでたらイケメンマンションってなるけど」
福山「そうですよ、我々3人住んでましたから」
岡村「そうですよ~」
福山「まあ、現在のトキワ荘みたいなもんですね」
岡村「そうですね」
加藤「そうですね」
矢部「3人、同じマンションやったんですね」
加藤「夢を見続ける3人が、同じひとつの建物のなかに居ましたよ」
岡村「なんでこんな3人も、同じマンションに住んでて、なんで俺だけ空き巣に入られたのか?」
(スタジオ笑)
岡村「別に福山君とこでもええし、加藤君のとこでもいいわけですよ」
矢部「そうですね」
岡村「僕のとこにしれっと入ったんですよ」
加藤「で、僕とましゃ兄が、サラーッとそこ出ましたから」
矢部「引っ越したと」

なぜ岡村さんの部屋が狙われたのか? これには明確な理由がありました。

福山「それはだから、岡村さん家が、あの~、ペントハウス(最上階の部屋)で一番お金持ちが住む部屋だったんですよ」
加藤「そうなんですよ」
岡村「まぁ……」
矢部「あっ、そうなんですか?」
福山「一番いい部屋に住んで、ペントハウスで、さらにその、テラスの広いのが付いてたから」
矢部「ごめんなさい、イケメンでイケ部屋やったんですね」
岡村「イケ部屋でしたねぇ」
福山「で、イケベランダがあったから、まっ、入りやすかったんですね」
加藤「上からが一番ね」

豪邸イジりが止まりません。

福山「だから家賃も実は一番高かったもんね」
矢部「あはははっ」
岡村「まぁその……」
加藤「家賃も全然違いますよ、やらしい話」
福山「やらしい話ね、なんでそんなに払うの!? 買ったらいいのにって話で」
加藤「1.5倍ぐらいですよ、僕らの」
矢部「ウソ!?」
岡村「いやぁもう……ちょっと住ませていただいて」
福山「芸人さんって儲かるんだなぁってね、やっぱ違うな~」
加藤「すごいな~と思いましたよ」
矢部「きゃはははっ」
岡村「本当にもう、エレベーター開いたらすぐ僕の家でしたから」
福山「そうそうそう! だってワンフロアに1個しかなかったもんね、あの家は」
加藤「そうですよ、僕らはワンフロアに2部屋」
岡村「ええ、まぁ」
矢部「いま一番イジられたくないとこをあっさり」
(スタジオ笑)
矢部「多分ね、あっさりイジられましたね」

空き巣に入られたときの顛末は、こちらで。

岡村隆史が住むマンション最上階へ向かう謎の女性

岡村「あのときはだって、僕の家から福山君の部屋に行ったりとか、福山君が僕の部屋に来たりとか、そういうのがあったんですよ」
矢部「ちょっとお酒飲んだり」
岡村「そうですよ」
加藤「僕も帰る途中に『今どこだ?』っていうましゃ兄から電話あって、『なんすか?』って聞いたら『ちょっと醤油買ってきて』って」
矢部「へへへっ」
加藤「醤油をこうノブに掛けて、普通にそういうなんか」
矢部「ご近所付き合い」
加藤「そう、ご近所付き合いはしっかりできてて」
岡村「でもその、プライバシーは守らなアカンから」

そう言って牽制したつもりが、フリになってしまいます。

矢部「それなりの距離感は」
岡村「そう、どっぷりやったらアカンから、なあなあになってもアカンから」
福山「そうそうそう」
岡村「ね、それはありましたよ」
矢部「ふふふっ、別にいいじゃないですか、仲良くやれば」
福山「いやいや、いろいろあるんですよ、やっぱり」
(スタジオ笑)
矢部「まあまあそれはね、大人の」
岡村「変なことは言わないでください!」
福山「これ以上は言わないけども」
矢部「くふふっ」
加藤「それは人として、見ていいところと見ちゃいけないところがあるわけなので」
岡村「そうそう! 見てええとこと見てはいけないところがあるから……(加藤がしゃべりだそうとしたら)変なことは言うなよ!」
加藤「あはははっ、いや俺言わないっすよ! それは言えってことなんですか?」
岡村「いや違う、違う」
加藤「本気で言うなでしょ」
岡村「皆で墓場まで持っていくもんは持っていく」
加藤「そうですね、俺も、どうしようかと思ったこと多々ありましたからね」
矢部「くふふっ、まあそりゃそうよね、自宅やもんね」
岡村「そりゃあるよ」
加藤「6階は岡村さんしか居ないわけですから」
福山「そうなんだよね、『なんで!?』っていうことがね」
岡村「ちょっと」
(スタジオ笑)

「大人のお店」からやって来た女性がエレベーターの6階のボタンを押す姿を福山さんが目撃して「なんで!?」だったと、福山さん結婚後の放送で岡村さんが真相を話してくれました。

福山雅治がいた木曜1部の枠をナインティナインが引き継いだら「ましゃを返して~!」

ここで矢部さんが今回の企画内容を説明します。

矢部「『ナインティナインのANN』特別編をお送りするということで、ヘビーリスナーも初心者のリスナーも楽しんでもらうために、こんな企画を用意しました、題しまして」
岡村「ナインティナインのANN鉄板トークリクエスト!」
矢部「ということですね、もう15年目になるんです」
福山「ナイナイさんがね、やっぱ一番長いんですよ、僕も同じぐらいの時期に実はやってるんだけど」
矢部「そうですね」
福山「途中休んだりとか、引っ越したりしてるんですよ、僕」
矢部「はははっ、引っ越しもあったんですか」
福山「そうなんですよ」
加藤「引っ越しで? ラジオに関係あるんですか?」
福山「曜日とかね」
加藤「あ~、そういう引っ越し」
岡村「だって、福山さんが移動したところに僕らが入ったんですよ、最初」
矢部「あ~、そうやそうや」
福山「もう、この話ばっかりすんのよ~」
矢部「このあとも出てくるかもしれない、このテーマでね」
岡村「僕らの曜日に、福山さんのファンの方が待ってて、『ましゃを返して~!』言うて、タクシーを」
福山「よっぽど怖かったんだろうねぇ」
岡村「怖かったですよ、タクシーをドンッと叩きながら『ましゃを返して~!』って」
加藤「へぇ~」
福山「よっぽど怖かったみたいで、ふふっ、その話ばっかりするのよ」

リクエストの受付メールアドレスを矢部さんが読み終えたら、大勢の関係者が見守っているブースの外に目を向ける岡村さん。そして、ある人物を発見します。

岡村「あの、神田さんは席立ったら? あなたニッポン放送と関係ないんだから」
加藤「違いますよね」
岡村「あなた、ニッポン放送裏切ってフジテレビに行った人間なんだから」
矢部「完全にね」
岡村「なにどっしり座ってんだよ」
福山「フジテレビ事業部ですからね」
矢部「今日はお客さんになってますよね」
岡村「マンモス溶かしかけたんですよね、イベントで」
福山「あっ、そうなの?」
岡村「はい、マンモス展やってて溶かしかけた、どこ行ってもダメな人ですよ」
(スタジオ笑)
加藤「いやいや、そんなことないですよ」
岡村「あはははっ」
加藤「お酒飲まなければいい人ですよ」
矢部「そうね、飲んだらタチ悪いね」

神田Dは、福山さんと岡村さんの「当て所」として重要な役割を果たしていたのだと想像します。

さて、福山さんのコンサートに飛び入り参加したとき、岡村さんは冗談半分でこんな願望を語っていました。「1万人ぐらい集めて歌謡ショーをやりたい」。

その願望が、15年の時を経て実現。2015年11月1日に「岡村隆史のオールナイトニッポン歌謡祭 in 横浜アリーナ」の開催が決定しました。出演アーティストは「岡村隆史のANN」で順次発表されているのですが、果たして、あのアーティストの参加はあるのでしょうか?