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笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

見事なやられっぷりで笑いを取ったトップリード

カンニング竹山 有吉弘行 賞レース

BSフジで定期的に放送している「カンニング竹山の恋愛中毒」。私はこの番組が大好きです。
特に、オフィス竹山の所属タレントを探す「芸人面接」のコーナーがお気に入り。やって来たタレントに対して、ちょっとイジワルな面接官演じるカンニング竹山さんが、質問して追い詰めます。面接の設定を利用して、そのタレントの本性を暴いていくのです。ちなみに、鳥居みゆきさんが世に出るきっかけとなった企画でもあります。

カンニング竹山の恋愛中毒 (「芸人面接」未放送映像SP) [DVD]

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前回の放送では、お笑いコンビ「トップリード」が面接にやって来ました。キングオブコント2年連続最下位という最高のお土産を持って。

キングオブコント2年連続最下位のトップリードが「芸人面接」に登場

2013年3月31日放送の「カンニング竹山の恋愛中毒」。

面接を受けにオフィス竹山にやってきたトップリード。トップリードは、和賀勇介(わがゆうすけ)と新妻悠太(にいづまゆうた)が結成した太田プロ所属のお笑いコンビ。
挨拶代わりにコントを披露して、いざ面接開始。最初の質問はやっぱりキングオブコントのこと。

竹山「キングオブコントに出たんですよね?決勝に」
和賀「はい」
新妻「2年連続」
竹山「2年連続で決勝に出てる」
新妻「ただ、みんなはそれに出て、何かをつかんで帰るんですが、我々は毎回、課題を・・・」
竹山「もうダダスベったってことですか?」
(スタジオ笑)
新妻「(苦笑しながら)そうですね、はい」
竹山「(嬉しそうに)スベっちゃいました?」
和賀「はい、生放送で」

スベっているときの心境を聞いていく面接官。

竹山「ではその、ネタをやってる最中、そんなにウケてないんですよね?」
新妻「はい」
竹山「お2人はどんなことを頭ん中で考えながら、生放送のネタをやってたんですか?」
新妻「応援してくれてる、たくさんの人の顔が・・・」
(必死に笑いをこらえる竹山とスタッフ)
新妻「どんどんどんどん消えてなくなっていくんです」
竹山「コントやってる最中に?」
新妻「はい」
竹山「そういう自分のもう1個の脳みそがあるわけだ」
新妻「あります、親もそうですけど、AKB48の番組もやらせていただいて、AKBからお守りをもらったりだとか、わざわざその芸能の神様のところに行って、お守りを2人に持ってきてくれたりだとか」
竹山「はい」
新妻「直筆の手紙なんかくれたりして」
竹山「頑張ってください、みたいな」
和賀「はい」
新妻「前日、ちょっと生卵をぶつけられて、壮行会みたいのやってくれたんですよ」
竹山「うん」
新妻「その人たちの笑顔がだんだん、能面のようになっていって・・・」
(スタジオ笑)
新妻「俺は、どういう顔で帰ればいいんだろう!?っていう、一生この舞台が続けばいいな、と思ってやってました」

まだ掘っていきます。

竹山「それで1分半ぐらいですよね、まだね」
新妻「残り2分半」
竹山「ありますよね、残り2分半はどんな気持ちでやりきりました?」
新妻「もう何も覚えていません、(両耳を指しながら)キーーーーーーーーンってしてました」
(スタジオ笑)

この後も続いたキングオブコント2年連続最下位についての質問。それがようやく終わると、話題はその直後に出た有吉さんのラジオに関して。

どんな形でも笑いを取れば、それは笑い

竹山「有吉さんのラジオ番組に出て、ダメ出しされたって聞いたんですけど」
新妻「はい」
和賀「もうだから、キングオブコントの2本目が終わったときにもう、(苦い顔で)明日、有吉さんと会うってことしか考えられなかったです」
竹山「ふふふっ、なんて言われたんですか?」
新妻「『おめでとう』って言われました」
(スタジオ笑)
新妻「そっから延々と悪口メールが、『お前何やってんだ、トップリード!』と」
竹山「あ、リスナーから」
新妻「はい、『有吉さんの顔に泥を塗ったろ!』というメールが、100通ぐらい来て、それ全部(有吉が)読み始めました」
(スタジオ爆笑)
新妻「それはそれは大盛り上がりでしたよ」
竹山「はっはっはっはっ」

でも、それが逆にありがたかったと語るトップリード。

新妻「いやでも、本当にあのラジオがなかったら、僕ら、あの〜、ここに立ってなかったかもしれませんし」
竹山「はい」
新妻「本当に有吉さんがいなければ、僕ら、お笑いを続けてませんでした、本当にありがたかったです」
竹山「そういう厳しいような感じで言っていたけど、実は頑張れってエールだったってことですか?」
新妻「(目を閉じて)・・・だと、信じたいです」
(スタジオ笑)
竹山「もう立ち直ったでしょ?もう考え直したっていうか」
和賀「いや、そうですね、あんときは本当に辞めなきゃいけないのかな?って思いました」
竹山「ほぉ〜」
新妻「でも本当、有吉さんに言われたのは、初めて、出たラジオが『面白かった』って言ってくれたんです」
竹山「はい」
新妻「『一勝一敗だな』って」
竹山「一勝一敗?」
和賀「そのラジオは、有吉さんも『今日は面白かった、お前らとラジオやって面白かった』って言ってくれて、要するにキングオブコントが一敗なんですよ、『今日は面白かったから、一勝一敗だな』って言ってくれて」
竹山「あ〜、いい言葉じゃないですか」
新妻「どんな世界でもどんな形でも笑いを取れば、それは笑いなんだから、『お前らはちょっとコントを突き詰めすぎて、悲壮感が漂ってる』と」
竹山「うん」
新妻「だからもっと自由な、『どんなことでもいいから笑いにしろ』って言っていただいて」

有吉さんのラジオで救われたことを熱心に話すトップリードに、イジワル面接官の竹山さんは「なんで今日は1個も笑いにしないんですか?」と厳しいツッコミ。椅子から崩れ落ちるトップリード。^^;
今度はトップリードが竹山さんに質問。

視野を広げて日本全国で見れば、キングオブコントに出てなかったも同然

新妻「竹山さんはどうやって見つけられたんですか?自分の武器を」
竹山「あの〜・・・ふふっ、ん〜、よその事務所の人にそんな真面目な話はしたくないんですけど〜」
(トップリード爆笑)
新妻「オフィス竹山に入りたい!という」
竹山「これはそういう体(てい)ですから」
新妻「あっはっはっはっ」
竹山「そんなもん俺から言わせれば有吉に聞けよ!ってのもありますけど、ひとつあるとすれば」
和賀「はい」
竹山「(履歴書を見て)31歳ですよね」
和賀「はい」
竹山「もうちょっと僕が若いとき、27か、26(歳)のときにライブがあったんですよ、東京の若手を集めて」
新妻「はい」
竹山「で、審査員が放送作家とか、テレビ局のディレクターとか10人ぐらいいまして、優勝、準優勝、特別賞決まりますよね、そして審査員も10人ぐらいいるから各々、賞がもらえるんですよ」
新妻「ほぉ〜」
竹山「え〜、(審査員に)田中ってのがいたら『田中賞発表します』みたいな、で、そのときに、僕らだけ呼ばれなかった」
新妻「え!1組だけですか?」
竹山「1組だけです、だから状況は一緒ですよね」
和賀「そうですね」
竹山「大小はありますけど、ただ、あなた達とは絶対に違うなと思うのは、その日、僕は夜寝れないとかそういうことじゃなくて、僕も、亡くなった相方の中島も、確かね、一緒にヘ○スに行きました」
(スタジオ爆笑)
和賀「いや〜、そういうとこですよ〜」
新妻「あ〜」
竹山「関係ねえよ!つって」

自分の経験を語って励ます竹山さん。

竹山「逆に考えましょうよ、こうしましょうよ、まずトップリードのことなんて、世の中誰も知らないですよね」
新妻「はい」
竹山「正直言うと、日本全国考えると」
(うなずくトップリード)
竹山「だから(キングオブコント)出てないことにすればいいんです」
新妻「(何かに気付いたような顔して)あ〜」
竹山「8位、8位言うからダメなんです」

聞き入るトップリード。

竹山「M-1の9位、誰ですか?」
新妻「・・・分かんないです」
竹山「R-1の最下位、誰ですか?」
新妻「分かんないですね」
竹山「キングオブコントの最下位、誰でした?」
新妻「(食い気味に)僕らです」
(スタッフ笑)
竹山「いや、言わなくていいです」
和賀「それを忘れろ!つってんだ今」
竹山「ぐらいのことですよ」
新妻「(笑顔になり)そうですね」
竹山「だから多分、自分ら小さい世界にいるんですよ、今
新妻「はい」
竹山「ね、太田プロの中の世界にいる、お笑い界だけにいる、そうじゃなくて、もっと視野を広げて日本全国で見れば、全然誰も知らないですから
新妻「ちょっと気が楽になりました」
竹山「そうでしょ」

立ち直るきっかけをもらって、笑顔が戻ったトップリード。しかし、「芸人面接」がこのまま終わるわけありません。

竹山「心配しなくても、これ以上落ちませんから」
新妻「くふっ」
竹山「落ちるとこまで行ったじゃないですか」
和賀「そうですね・・・ええ」
竹山「キングオブコントのファイナリストまで行って、8位なんて考えられないですよ!そんなもん」
新妻「(うな垂れて)ふふふふっ」
竹山「よく生きてられるな!ってことですよ、言ったら」
新妻「はっはっはっはっ!」
和賀「そんな!?そんなですか?」
竹山「でも、それを変えなきゃいけないんですから、出てなかったことにしましょう」
新妻「分かりました」
竹山「大丈夫ですか?」
和賀「大丈夫です」
竹山「ご自宅まで帰れますか?」
和賀「大丈夫です、なんならもう・・・本当勇気出してヘ○スとか行きたいですよね」
竹山「本当にそれでもいいと思いますよ、芸人仲間誘って飲みに行ってもいいと思います」
和賀「はい」
竹山「キングオブコントで一敗しましたよね」
和賀「はい」
竹山「で、有吉のラジオで一勝しましたよね」
新妻「はい!」
竹山「一勝一敗ですよね」
新妻「はい」
竹山「そして、この今日の収録で二敗目です」
(崩れ落ちるトップリード)
竹山「また頑張りましょう」

「二敗目です」と言われた瞬間、椅子から崩れ落ちたトップリード。その見事なやられっぷりを見て、竹山さんもきっと心の中では「二勝目」と思っているんじゃないでしょうか?いや、分かんないですけど。

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