笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

苦手な人を作らないために好きな人を作らないようにしている中居正広

ゴールデンタイムに自分の番組を持ってMC(司会)ができるのは、ほんのひと握りの選ばれた芸能人だけです。
で、その選ばれた芸能人である東野幸治さんとSMAPの中居正広さん。
この2人が、同じ日の同じ時間帯にそれぞれ別のラジオに出演して、そして、同じような発言をしていたのです。それを聞いて私は、MCを長く続けている芸能人の特徴がちょっと浮き彫りになったように感じました。

クイック・ジャパン82

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人に興味がないから嫌いな人がいない東野幸治

2013年6月12日放送の「山里亮太の不毛な議論」。ゲストは、東野幸治。

トークの合間に東野さんは、ツイッターで提供してもらった山里さん情報を披露していきます。
かつて犬猿の仲だった芸人の名前が飛び出すと、分かりやすくうろたえる山里さん。しかし、それは過去の話で、今はもう会ったら普通に話す関係になっていると弁解。
ところが、お互い売れて余裕ができただけであって心の奥ではまだ嫌いなはず、と断言する東野さん。そう言われた山里さんは、

山里「それに関しては、そのまま返しますからね、東野さんにも」
東野「俺ね、ホンマにないのよ、結局」
山里「え?」
東野「あのね、やっぱ突き詰めていくと意外となんかね、いてないのよ、嫌いな人って、ホンマに
山里「あっ、確かに言わないですよね、絶対、ないですもんね」
東野「そうやろ?」
山里「はい」
東野「俺って実は、もっと残酷かも分かりませんけど、意外と人に興味ある感じだけど、人に興味ないっていう相反する、ちょっと狂った性格を持ってるから
山里「確かに!」
東野「だから、嫌いな人っていないの、存在しないのよ、ただ!」
山里「はい」
東野「その~、イヤなこと言われたんは覚えてる、でもそれで決して嫌いじゃないから」
山里「それでもうそこで終わるんですか?『(軽い感じで)まあ、イヤなこと言われたな~、この人』ぐらいに」
東野「それはずっと人に言い続けるけど」
(スタジオ笑)
山里「それ、何が違うのかな~?僕と」
東野「ははははっ」

東野さんが「人に興味ない」と言ったのは性格だけでなく、MCの仕事をしている影響もあるのでは?と。
そう思ったのは、このラジオの裏番組「ダイノジ大谷ノブ彦のオールナイトニッポン」に出ていたSMAPの中居正広さんの話を聞いたから。

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人を好きとか嫌いとか感じないようにしている中居正広

2013年6月12日放送の「ダイノジ大谷ノブ彦のANN」。ゲストは、SMAPの中居正広。

SMAP通算50枚目のシングル「Joy!!」の新曲プロモーションも兼ねて、番組にやってきた中居さん。大谷さんがその新曲について尋ねると、意外な答えが。

大谷「出来上がり聴いてみて、どうでしたか?」
中居「僕だから・・・なんだろうな、歌にしろ、なんにしろ、自分の感情ってのがほとんどなかったりする、かな?
大谷「うん」
中居「どうなんのかな?って、どんなSMAPが、化学反応がどうなんのかな?みたいな、そこのPVとか振り付けってのも他のメンバーが、あの人に頼みたい、この人に頼みたいってやってる、それはすごく良いことなので、だから・・・曲を聴いても、まあ絵をやっぱり考えることはありますよね、どんな絵になるのかな~」
大谷「最終的な、例えばステージであったりとか」
中居「うん、ステージどんなんなるのかな~?だからもう本当、個人的な感情は・・・本当もうゼロに近いですね」

ラジオですが、中居さんの言葉に驚きを隠せない大谷さんの表情が浮かんでくるようでした。

中居「それは、1人の仕事のときも、例えば『ビストロSMAP』で、なんか『好きなゲストってこの1年振り返っていましたか?』って聞かれたりしますけど」
大谷「うん」
中居「好きな人はね、いなくはないですけど、好きな人がいると、嫌いな人ができてしまうので
大谷「うん」
中居「それはマズいなっていう、うん、なんかこう楽しい人がいると、苦手な人もできてしまうと、MCやってるとちょっと成立しなくなっちゃうので」
大谷「うんうん」
中居「だからもう、自分がこの人だったら好きとか、この人だったら嫌いって思わないっていうか、感じないように
大谷「ちょっと俯瞰で見てますよね?」
中居「いえいえ、まあ、MCやってるときはそうですね」
大谷「それ、でもやっぱり、MCの席に行ったっていうことがすごく、起点だったと思うんですけど」
中居「まあ、それが全てだと思いますけど」
大谷「全体ってことですもんね、今しゃべってることって」
中居「でも、全体だよね、SMAPだからね」

東野さんの発言とだいぶ重なっているように聞こえました。さらに、全体を考えるようになったのは、野球をやっていたのが大きいと言います。

SMAPというチームが良くなるなら自分が抜けることまで考える

中居「でもそれ、野球やってるの大きかったかもしれない」
大谷「へぇ~」
中居「野球やるときに、みんな4番でピッチャーやりたいんですよ」
大谷「普通は、最初そうですよね」
中居「うん、それでチームでやってると、明らかに僕も4番でピッチャーやりたいんですよ、で、自分が4番でピッチャーやってたら、チームが弱くなるってことが、やっぱ感じてくるんですね」
大谷「そうか~」
中居「俺、4番でピッチャー?いや、4番はアイツのほうがいいやとか、ピッチャーは俺のやりたい(気持ち)というよりも、もしかしたらやりたくないけど向いてるヤツがいるから、コイツがピッチャーのほうがいいんじゃないか?とかって考えると」
大谷「はい」
中居「自分のやりたいこととか感情的なことよりも、自分がどんぐらい、どこのピースに入ってれば、その士気が上がるとか、チームが勝てるとか」
大谷「7番だって大事な打順だってことですよね」
中居「うん、俺が7番にいて・・・もしかしたら、本当大げさに言うと、俺がいないほうが強いんじゃないか?と思うこともあるじゃないですか」
大谷「あはははっ」
中居「極端なこと言うと」
大谷「すごい」
中居「そこまで、もう考えるようになりますよね、もしかして、『あれ?これSMAP・・・今、俺がいなかったら、もう一段階面白いとこ行くんじゃないのかな?』を、本気で考え始めたら、(SMAPを)抜けちゃうんじゃないかな?って思っちゃうときありますよ」
大谷「ええ~!」
中居「ま、やっていきますけど」
大谷「ははははっ!」
中居「ははははっ」
大谷「そこは絶対ポジション見つけますし、譲らないですけど」
中居「でもそういうことやっぱ考えますよ」
大谷「めっちゃ沁みますね、たまんないです、この話」
中居「やっぱチームですからね、明らかに、だから手柄、評価、見返りみたいのは、そういう感情的なことはもう一切ないですね」

いつもと変わらない口調の中居さん。でも言っていることはスゴくて、鳥肌もんでした。