笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

第2のダウンタウンは生まれるのか

よしもと芸人が日替わりで登場するライブ配信番組「よしログ」。このインターネット番組に月1回登場するのが、ダイノジ。
私は「ヨシモト∞」や「よしもとオンライン」の頃からダイノジを追いかけているのですが、この「よしログ」でもダイノジらしさは全開です。むしろ熱さを増しているかもしれません。そんな「ダイノジのよしログ」内で、私が印象深かったトークを今回は紹介させて下さい。テーマはずばり「第2のダウンタウンは生まれるのか?」。

クイック・ジャパン 104

クイック・ジャパン 104

  • 作者: ダウンタウン,浜田雅功,綾野剛,東浩紀,園子温,藤田貴大,松本人志,木村祐一,YOU,小室哲哉,吉田豪,佐々木彩夏,ももいろクローバーZ,Revo
  • 出版社/メーカー: 太田出版
  • 発売日: 2012/10/12
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大衆性のあるスターが出づらい時代

2012年4月4日配信の「ダイノジのよしログ」。

配信終了間近。おそらくパソコン画面に表示されている視聴者のコメントが目に入ったのでしょう、それを見て考え込むダイノジ大谷さん。

大谷「どうなんだろうな?将来、ダウンタウンさんみたいになりそうな人たちって居るのかな〜」
おおち「いや〜、そりゃやっぱ居るでしょ、時代の寵児(ちょうじ)というか、これはやっぱ出てきますよ」
大谷「でもさ、ほら、いわゆるポップカルチャーの世界ってのは、本当にちょっと出づらくなってるよね」
おおち「まあまあ、まあね」
大谷「あの〜、『リトル・ピープルの時代』なんていう本書いてた人いたけどさ、要はその世界のコミュニティの中でスゴイ人が増えてって」
おおち「うん」
大谷「大衆性のあるスターみたいのが出づらくなっちゃって」
おおち「はいはいはい」
大谷「だからレディー・ガガは特殊で、レディー・ガガってなんかこう本当・・・ツイッターで、ソーシャルネットサービスで書かれるからアリなわけじゃんね」
(うなずくおおち)

もう終わりか〜と気を抜いていたら、「ダウンタウン」というワードが出てきて心臓ドクンッ。

レディー・ガガ「すしざんまい」へ

大谷「やっぱ今、お笑い芸人にツイッターで、例えばそういう風な書かれるようなコトだけ、そういうギミック感みたいのをバーっと追求して下さいって言われても、コンプライアンスあるから」
おおち「そうそうそう」
大谷「ちょっと難しいんじゃないかな・・・」
おおち「だからもう芸人っていうモノが、昔と明らかに違ってるからね、今」
大谷「うん、なんかこう超変な格好してて・・・なんだろうな〜、落差のあることを普段やってるみたいなこと?」

落差のある芸人像をいろいろ想像するダイノジ。

大谷「やっぱアレで、俺が大好きなんだけど(レディー・ガガが)『すしざんまい』行くみたいな、ああいうコトだよね
(おおち笑)
大谷「だからそこをやって・・・日本がソーシャルネットサービスの使い方がまださ、そういう使い方になってないんだよね」
おおち「まあね〜、でも俺この先も多分なんないと思うけどね」
大谷「いやそれはね、本当にちょっと難しいんですよ、実は」

大谷さんは、レディー・ガガが「すしざんまい」に行くエピソードをよくお話されます。これぞ落差だ、これぞツイッターでつぶやきたいことだ、と。

ジャルジャルは20年前だったらポストダウンタウン

じゃあお笑い芸人も真似でもいいからやればいいのに、と思ってもそう簡単ではないようです。

大谷「なんでかって言うと、例えばアメリカのドラマってさ、要はものすごい制作費増えてるんだけど、やっぱアメリカのドラマとかっていうのは全員出演者がね、契約事項に多分入ってるんだろうけど」
おおち「はいはい」
大谷「ツイッター、フェイスブックにアップしなきゃいけないんだよね、だからちっちゃいコミュニティがめちゃめちゃ出来てるわけよ、ブワ〜って」
おおち「うん」
大谷「それを要するにまあ、リツイート、していくみたいなのがすげ〜増えていくから」
おおち「はいはい」
大谷「成立しているというかね、ソーシャルネットサービスっていうモノがひとつの口コミサイトになってる、ところが日本の場合は、例えばこの『よしログ』でも音楽をそのまま流そうとなると、それだけで契約の問題になっちゃう」
おおち「はい」
大谷「これが『よしログ』が口コミサイトなんです、みたいな感覚ってまだレコード会社ないわけよ」
おおち「うん」
大谷「で、加えて、要はあの〜、日本っていうのはまだ芸能事務所の世界なんで」
おおち「そうそうそう」
大谷「個人事業主じゃないんで、これ難しいかもしんない、そういう意味では、今もしそういう風な個人事業主みたいな世界観になった上で、会社をあげて育てていくようになったら・・・あるんじゃないかな〜」
おおち「あるかな〜?でも、なんか日本人に向いてないような気がするんだよな〜」
大谷「スゴイ分かるのは、ジャルジャルとか20年前だったら絶対ポストダウンタウンさんになってると思うのね、会社あげて絶対売り出すし、ナイナイさんみたいにするし、絶対に」
おおち「はいはい」
大谷「だけど、今だとしたらジャルジャルがじゃあこの、リツイートされるようなコトやらなきゃいけない、今回ジャルジャルこんなコト仕掛けてきた!みたいなことをさ、やると思ったら、今ネタ以外でそれをやるのって相当難しいわけ
おおち「相当しんどいよね」
大谷「うん」

ダイノジが考える今の時代を象徴しているお笑い芸人

大谷「なんかそういう意味では多分、今の日本人のその理屈とか批評性を考えたら、有吉さんが多分やっぱ一番・・・」
おおち「いや、俺もそう思うんだよね〜」
大谷「有吉さんがやっぱ、ある種の象徴じゃない?時代の
おおち「うん、話題的なものね」
大谷「と思うね」

有吉さんの名前が出たとき、ゾクッときました。

大谷「でもそれがやっぱり吉本から出てないってのが、これ実は吉本のテーマだと思うよ」
おおち「う〜ん」
大谷「それは有吉さんのああいう・・・ギリギリのラインが言えるかどうかという鍛え方を、やっぱしてるっていうのもちょっとあるんだよね〜」
おおち「なるほどな〜」
大谷「(FUJIWARAの)藤本さんとか今テレビの出かたって結構、有吉さん意識してるじゃん」
おおち「うん」
大谷「あれとかちょっとスゴイなって思うんだよね、たまになんかドキッとするようなこと言うじゃん、ええ!?そんなこと言っていいのって」
おおち「身内がな、ポンッて出す感じな」
大谷「なんかちょっと面白いなって」
おおち「うん」
大谷「見ながら勉強になるなって思うんですよね〜」
おおち「ふふふっ」

ラーメン二郎でラーメン食べた直後はしばらく来なくていいやと思うんですが、数日経って気が付くと、またお店の前に立っていた。そんな中毒性が、ダイノジのトークにもあるんですよね、私の体の中には。

リトル・ピープルの時代

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