笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

「ダウンタウンのごっつええ感じ」で生まれる感動をたくさん見てきた板尾創路

最近、放送時間が8時間30分もある「松本人志大文化祭」を見返していました。

この番組は、NHKで始まる「松本人志のコント MHK」の事前番組的なものでして、BSプレミアムで放送されました。全部見終わって私が感じたのは、やっぱり一番思い入れがあるのは「ダウンタウンのごっつええ感じ」だということでした。

板尾日記7

板尾日記7

松本人志の一挙手一投足を見逃さないようにしていたYOU

2011年11月5日放送の「松本人志大文化祭」。

伝説のコント番組「ダウンタウンのごっつええ感じ」のブロック。トカゲのおっさん等の名作コントがいくつか紹介されたあと、共演者へのインタビュー。当時を振り返るYOUさん。

YOU「もう何を誰が言いだすかっていうのはほとんど分からなく、リハ(リハーサル)とかもまあ1回立つんですけど、カメラさんも、音声さんも誰が本番どう動くかも分からない状態で、絶対に1回しかやらないので、だから全員が死ぬ気で1個ガーッて撮るので・・・そんな感じ」

チャンスは1回しかない。スタジオに入ったら気を抜くことは許されない。

YOU「現場であの〜、セットのことであったりとか、コントのことであったりを、直接スタッフとかに伝えるのは松本さんだったんで、だから松本さんをず〜っと見てたんですよね、何を言うのかな〜とか、松本さんが今田くんに言うこととか、松本さんが美術さんに言うこととかを見て、『なるほど』とかって思って学んでた感じですよね」

だからこそ成長し、その後の活躍に繋がって行ったのでしょう。
YOUさんに続いて、板尾さんにもインタビュー。

松本人志が納得するまでカメラはまわらない

板尾「納得できるまでは、絶対(カメラ)をまわさなかったですよね、うん、だからすごく・・・まあ1日コント4本とか5本とか撮るんですけど、普通で行けばね、半日くらいあったら終わるのかなっていうイメージでしょうけど、スッと行くときもあるんですけど、うん、でもやっぱり・・・『よっしゃ行こう!』っていう感じになるまでには、結構時間かかるヤツもあったりして」

それでも周りがついて来た理由は、

板尾「でも、松本さんなりの視点とか、松本さんなりの角度で、やっぱりこう見たことのないようなモノが生まれる瞬間をいっぱい見ましたから、うん・・・笑うというか感動するというか」

当時を思い出しているのか、静かに何度もうなずく板尾さんが印象的でした。

ここでちょっと別の番組。作家さんの目から見た「ごっつええ感じ」について語られていた番組がありましたので、こちらも一緒に紹介させて下さい。

作家として「ごっつええ感じ」に参加していた内村宏幸

2010年9月8日放送のJ-WAVE「PLATOn」。

パーソナリティはアンジャッシュ渡部健。ゲストにウッチャンのいとこで放送作家の内村宏幸(通称あんちゃん)、ドランクドラゴン(塚地武雅・鈴木拓)。
ちょうどこの日の生放送中、裏番組の「爆笑レッドシアター」が最終回を迎えていました。作家の内村さんが「ごっつええ感じ」に関わっていた時の話になり、そこでのコントの作り方を尋ねる渡部さん。

渡部「もうその場でパッパッパッてセリフで、構築していったみたいな話を聞きますけど」
内村「あの、『ごっつええ感じ』はね、やっぱもう他の、またウッチャンナンチャンとは全然違って」
渡部「はい」
内村「もう本当に、松本さんが最後は、自分で納得しないと収録が始まらない
渡部「はぁ〜」
鈴木「へぇ〜」
内村「だから現場に行って、台本をもう1回検討するみたいな」
塚地「はぁ〜」
渡部「やり直しみたいな」
内村「だから、そのまんま作家が書いたのが採用されることはあんまりない
鈴木「うわ〜」
渡部「でもやっぱ、たたき台というか」
内村「一応たたき台には、うん、それ用にセットも建てられてますし」
渡部「ええ」
内村「そっから現場に入ってから、どうしようか?」
渡部「なるほど〜」
塚地「うわ〜」
鈴木「すごい」

共演者のみならず、作家にとっても緊張感あふれる現場だったと想像ができます。
「松本人志大文化祭」に戻りまして、最後は松ちゃんが語る「ごっつええ感じ」。

松本人志が「ごっつええ感じ」の頃を振り返る

松本「ん〜・・・やっぱりね、すごいね、怒ってましたね〜、怒ってたっていうのは、さっき言うたみたいに現場で怒ってたんじゃなくて、自分に対して怒ってたというか」

この後明かす理由が、いかにも松ちゃんっぽい。

松本「あの、自分・・・のスゴさを、ふふっ、ちょっとこう、なんで分かってくれへんねんっていうことに常に怒ってましたね、その怒りでなんかやってましたね、うん・・・え〜と、このパターンもやった、あのパターンもやったし、あと何やってないかな〜?って、なんかやってないトコ探しみたいな、ん〜でも最後のほうは結構、足跡いっぱいつけた感じはありましたね」

松本人志が才能を存分に発揮できた「ごっつええ感じ」。その一番の理由は、最大の理解者である浜田雅功がそばに居たから。私はそう思っているわけです。
なもんで、「松本人志のコント MHK」に浜ちゃんが出てきたときは、心躍りましたね。

松本人志 仕事の流儀(ヨシモトブックス)

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