笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

くりぃむしちゅー上田に憧れているさまぁ~ず三村

さまぁ~ずの三村マサカズと言えば、関東一のツッコミ。

そう評されてたいぶ月日が経ちましたが、その間にさまぁ~ずの地位は上昇しました。なので、三村さんはどっしり構えていればいいと思うんですが、若手で活きのいいツッコミが現れると気になってしまうようです。

フットボールアワー後藤の評判を最近よく耳にする

2011年12月3日放送「さまぁ~ず×さまぁ~ず」(テレビ朝日)

レギュラーは、さまぁ~ず(大竹一樹・三村マサカズ)。

編集のせいかもしれませんが、トークの流れと関係なく急にフットボールアワー後藤さんの話題に。

三村「あの~、最近さ、後藤がキレイにツッコむのが、今話題になったり」
大竹「はいはいはい」
三村「フットボールアワーの後藤」
大竹「上手いよね」
三村「ね、その1個前は(くりぃむしちゅー)上田がキレイにツッコむ、という」
大竹「はいはい」
三村「その前は、ちょっと前は俺だった」
(無言でうなずく大竹)
三村「俺ちょっと意味違うんだけど、例えツッコミ上手い、じゃないんだけど」
大竹「そうですね」
三村「ナントカかよ!」
大竹「はいはい、まあ例えですよね、それも」
三村「例えですよ……犬かよ!」
(観客笑)
大竹「はい、例えば犬、っていうね」

例えで出たのが、犬。^^;

三村「あれ、最近こう、繰り返しツッコミが、あの……(フィーチャリング)されてるけど」
大竹「はい」
三村「そういう周期なの?今」
大竹「(困惑して笑みを浮かべながら)ふふっ、何、どういうこと?」
三村「分かんないけど、急に後藤が注目されているっていうのを最近、いろんな人から聞いてるんだけど」
大竹「あ~、そうなんですか」
三村「俺は上手いな!っていう……心の中では思ってたのに、ちょっと最近表に出すぎてる気がして」
大竹「ふふふっ、上手い感じがバレだしてると」
三村「バレだしてる感じが」

キレイな例えツッコミをするフットボールアワー後藤さん。そんなタイプのツッコミに対して、ちょっとばかりの対抗心を三村さんから感じ取ったのは、あのときの「内村プロデュース」がまだ記憶に残っていたからかもしれません。

7年前にさかのぼり……

インパルス堤下とさまぁ~ず三村による「関東一のツッコミ王決定戦」

2005年2月7日放送「内村プロデュース」(テレビ朝日)

司会は内村光良。
出る杭ターゲットはインパルス(板倉俊之・堤下敦)。

今回の企画は「出る杭打ちまくり隊SP!!85分拡大版」。今年の日本を席捲するであろう「出る杭」を早めに打って、自分たちの身の安全を確保するべく結成されたのが、出る杭打ちまくり隊。

今回、ルーレットで選ばれた出る杭ターゲットは、インパルス。吉本興業に乗り込んで、インパルスを連れ出すことに成功した内P軍団。いざ対決!

対決内容が書かれているフリップをめくると、そこには「関東一のツッコミ王決定戦」の文字。インパルスと内P軍団が、ツッコミタイムトライアルで対決。舞台は喫茶店。客がツッコミ、店員がボケとなり、1分間で何回ツッコめるかを競います。「関東一のツッコミ」という表現に反応したのか、すでに鼻息が荒い三村さん。

ツッコミがインパルス堤下さん、ボケがさまぁ~ず大竹さんで挑戦。両者のボケとツッコミの応酬がすさまじく、結果はなんと!1分間で16回。モニターで見ていたみんなも拍手で2人を迎えます。

三村「何回行ったんだよ?これ」
内村「16回!」
堤下「よっしぁ~!」
大竹「やったな~、おい~(堤下の肩を叩く)」
レッド「4秒に1回ですよ!」

次に挑戦するのは、ツッコミがさまぁ~ず三村さん、ボケがインパルス板倉さんのコンビ。先ほどの堤下さんの驚異的な結果にも動じず、

三村「活かしますよ、ボケを」
(みんな笑)
板倉「じゃ、じゃあ、三村さんに委ねる感じで大丈夫ですか?」
三村「俺におんぶに抱っこで来い!」

そう言い残して喫茶店へ。しかし始まってみると、板倉さんのボケを拾いきれなかったり、ツッコミの言葉が咄嗟に出てこなかったりで、三村さんが1分間にツッコんだ回数は7回。^^;

内村「合計7回でございました~」
三村「意外と普通になっちゃった!」
板倉「ははははっ」
三村「結果普通かよ!」

あまりの不甲斐無さにこのままでは終われない。三村さんのツッコミ魂に火がつきます。

三村マサカズが初めて見せるクールツッコミ

三村「ふかわ、俺のクールな方のツッコミやらせてくれよ
ふかわ「え!?」
三村「堤下みたいな、俺のクールな方があるから」
堤下「あっ、そうなんですか」
三村「クールなモードっていうのが、クールツッコミ」
ふかわ「……(きょとん顔)」
三村「なんで計算たたねえみたいな顔してんだよ」
(みんな爆笑)

嫌がるふかわさんを連れて行き、再挑戦。客(ツッコミ)の三村さん。喫茶店に入る。さっきと違って落ち着いている。これがクール三村か!

店員(ボケ)のふかわさんに対して声を張り上げることなく、普通に会話している。30秒ほど経過しても、まだツッコミが1個もない。おかしいな?変だな?

しかし!残り20秒になった頃でしょうか、ついにクールツッコミが炸裂!

三村「じゃあ、俺カレーセット」
ふかわ「はい、一応セットがですね、カレーにちっちゃいカレーが付いてきますんで」
三村「じゃ、カレーとカレーでそれじゃあ、まるでアレじゃない

モニターで見ている内Pメンバーとインパルスは大爆笑。戻ってきた三村さんは苦笑いしながら、

三村「クールってどうやってやんだよ!くりぃむしちゅーの上田みたいに、『それじゃまるでナニナニじゃないか!』って言いたかったんだけど、何にも思い浮かばなかった

くりぃむしちゅー上田さんみたいに上手く出来なかったけど、涙が出るほど笑いました。やっぱり三村さんはずっと「関東一のツッコミ」です、私の中では。