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笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

今田耕司「殿様のフェロモンは戦いだった」

今田東野 ナインティナイン オールナイトニッポン

今年の「FNS27時間テレビ」。最後の2時間はリアルタイムで集中して見て、それ以外は録画を併用することで、とりあえず全部見ることができました。
私がナインティナインというコンビを見続けて、もうすぐ20年になるのでしょうか?それぐらい長い間応援してきた身としては、エンディングで涙が止まりませんでした。思い出すと、今でもウルッと来てしまいそうなぐらい。

今年の「FNS27時間テレビ」は見所がたくさんありましたが、ここはオードリー春日さんのようにぐーっと考えて、ひとつに絞りました。感動的なエンディングと同じぐらい私の心に残った一場面です。今回はこちらを紹介させて下さい。

その前にちょっと昔の話を。5年ほど前、ナイナイの岡村さんがラジオで、今田さんと飲んだときの話をしていました。その内容が、とてもモヤモヤするものだったのです。

中山秀征を「ヒデちゃん」じゃなく「中山君」と呼んでいた今田耕司

2006年4月27日放送の「ナイナイのANN」。

東野幸治がとんねるずを「木梨君」、「石橋君」と呼ぶというネタハガキを読んだ後、

岡村「あの〜、こなんだちょっと今田さんと話してたときに、『殿様のフェロモン』っていう番組やってたときに」
矢部「はいはい」
岡村「あの〜、俺ら(中山秀征のことを)『ヒデちゃん、ヒデちゃん』って、みんな『ヒデちゃん』って言うやん」
矢部「うんうん」
岡村「でも、今田さんだけ、あの〜、『中山君』って
(作家の小西さん笑)
矢部「ふっふっふっ」
岡村「で、1回目終わってから、吉田(正樹)さんに呼び出されて、『あの〜、中山君っておかしいよね?』」
矢部「くっふっふっふっ」
岡村「『ヒデちゃんでいいんだよ』って言われたって、ふふっ、話してたら」
(矢部笑)
岡村「なんか抵抗あったんやろうな、『ヒデちゃん』って言うほど仲も良くないし」
矢部「そうやろうね」
岡村「俺ら別に先輩やから、そんな違和感はなかったんやけども」
矢部「うん」
岡村「なんか言いにくかったんやろうな」

岡村さんはフォローしてましたが、今田さんがヒデちゃんに対して、わざと壁を作っているように私は感じました。もっと言ってしまえば、ヒデちゃんを認めない今田さん。それが当時、私の中にある今田さんのキャラクターと結びつかず、モヤモヤだけが残りました。

月日は流れて、

FNS27時間テレビの前に一緒に飲んだ今田耕司と中山秀征

2011年7月24日放送の「FNS27時間テレビ」。

この番組内で17年ぶりに復活を果たした「殿様のフェロモン」。メインイベントのハケ水車の前に、今田耕司と中山秀征がトーク。時刻は朝の4時47分。

今田「17年前に一緒に番組やって」
中山「そうそう」
今田「先月ですかね?」
中山「先月」
今田「初めてプライベートで、一緒に飲んだんですよ
(スタジオからどよめきの声)
今田「そしたら、そのときに酔うたヒデちゃんから」
中山「うん」
今田「殿フェロ時代の悪口が出る出る」
(スタジオ爆笑)
中山「そうそう」

岡村さんが「やめて〜」とガヤを入れると、

今田「いや、あのね、聞いて、聞いて」
中山「いろいろあんの、これはね、俺も今(いま)ちゃんもその〜、(当時は)思いが違ったっていうことなのね」
今田「そうそうそう、なんて?あの〜、(「殿様のフェロモン」を立ち上げるときに)スタッフから言われたんでしたっけ?」
中山「それはあの〜、フジテレビを辞めまして、うち(ナベプロ)の社長の旦那さんになったですね、吉田(正樹)さんから」
今田「はい」
中山「『オールナイトフジをやる』と言われて、で〜、来たんですけども、いざ来てみたら関西勢が力いっぱい来たっていうですね」
(スタジオ笑)
今田「だから、お酒も飲みながらやってもいいよ、と」
中山「お酒を飲みながらやりましょうって」
今田「楽しい女の子がいっぱい出て」
中山「バブルを彷彿とさせましょう、つったら何?今ちゃん達がのろしをあげてやってきたわけです」
(スタジオ笑)

当時の心境について語る今田さん。

今田「僕らはその〜、『ごっつ』やってたときなんで」
中山「そうそう」
今田「え〜、ダウンタウンさんから『やってこい』と言われて来たわけです
(スタジオ笑)
今田「(芸人から「ヒットマン!」の声に)ヒットマンが、はい」
中山「その頃こっちはテレビ、バンバンやってて、もうそういう雰囲気じゃなかったんですよ、まさに俺のほうが『さや侍』だったと」
(スタジオから拍手と「ヒデちゃん!」の声)

そして、めちゃイケメンバー達が語る当時の今田さんの印象について。

殿様のフェロモン時代の今田耕司は恐かった

今田「(殿フェロチームを指しながら)その当時は『とぶくすり』と言うて、岡村らも、極楽とんぼとか」
中山「そうそう」
岡村「僕らでも今田さん、恐かったですもん
濱口「ええ、トガってましたから」
中山「あ、そうだった?」
濱口「恐かったですよ」
加藤「楽屋で、今田さん電気真っ暗にして、腕組んでずっとこうやってる(下を向いて目をつぶってる)んですもん」
(スタジオ笑)
中山「冗談抜きで、今田君と楽屋が横だったんだけど、俺の部屋ってのはワイワイ、ワイワイ、今みたいにやってたわけ、今ちゃんは電気消してシャドウ(ボクシング)やってんの」
今田「面白いこと言うために、集中してたんやな」
(スタジオ笑)

ここで、スタジオに来ていたザブングル松尾さんが紹介されて、

中山「松尾が今ちゃんに可愛がってもらってて、で、『1回、今ちゃんと飲んでください』と、『当時の話と違いますよ』っていうことで、会ったわけです」
今田「会って」
今田「本当にその番組ではもう戦いやったからね
岡村「戦いでした」

最後には、「ナイナイのANN」で話していた名前の呼び方についても言及。

今田耕司を「今ちゃん」じゃなく「耕ちゃん」と呼んでいた中山秀征

中山「全然噛み合わなかった、当時は」
今田「あの、プロデューサー(吉田正樹)から唯一、1回だけ怒られたのが、僕」
中山「うん」
今田「『中山君じゃなくて、ヒデちゃんと呼びなさい』」
(スタジオ笑)
岡村「ヒデちゃん!耕ちゃん(コウちゃん)!」
中山「ほらね、だから、固いというか、関係性がなくて」
今田「まあそうですね」
中山「だから、あの〜、『今ちゃん』という風に僕も言ってなかったんですよ、当時は今ちゃんのことを『耕ちゃん』と呼んでたんです
(スタジオ笑)
今田「耕ちゃん〜!?って、ビックリしましたから」

このトークで、5年前から続いていたモヤモヤが一気に解けていきました。

当時の今田さんはトガっていて、それが「中山君」という呼び方にも表れていたんですね。それが、今では一緒に飲んだこともあり、お互い認め合い、笑い話に。そんな今田さんと中山ヒデさんの素敵な関係性に触れて、心地よい余韻に浸っていたのですが、このあと始まったハケ水車がその余韻を全部奪っていきました。^^;

私の中で深夜番組の生放送と言ったら「殿様のフェロモン」だったので、復活は嬉しかったですね。出来たらもっと時間が欲しかったです。

人生で大切なことは全部フジテレビで学んだ ~『笑う犬』プロデューサーの履歴書~

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