笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

博多華丸が最後の晩餐に選ぶなら絶対「どきどきうどん」

今回は博多華丸・大吉のことについて書きたいです。なぜか?

それは最近の出来事と絡んでとかでは一切無く、このブログで博多華丸・大吉のことに触れてない期間が結構長いよね、と。ただ単にそれだけの理由です。^^;

渋谷にある無限大ホールという舞台でやっていた初期の「ヨシモト∞」。オリエンタルラジオが司会で、ゲストに博多華丸・大吉を迎えて、食に関するテーマで両者がトークを繰り広げたことがありました。このときの話が印象深くて、今でも記憶に残っているので、今回はこちらを紹介させてください。

博多華丸が好きな食べ物は「どきどきうどん」

2006年5月5日配信「ヨシモト∞」(GYAO!)

司会はオリエンタルラジオ(中田敦彦・藤森慎吾)。
ゲストは博多華丸・大吉。

それぞれが好きな食べ物と嫌いな食べ物を挙げてトークを展開していくんですが、博多華丸が挙げた好きな食べ物が意外でした。というか、初耳でした。

華丸「ちょっとコアなんですけども……」
中田「はい」
(好きな食べ物を書いたフリップを目の前に出す華丸)
華丸「どきどきうどん
藤森「どきどきうどん?」
中田「え、どきどき?」
大吉「キタキタキタ!」
中田「『キタキタキタ!』って、(お客さんを見渡しながら)全然分かってないですよ」
(スタジオ笑)

オリラジ、さらに渋谷にやってきたお客さんもキョトン。そこで「どきどきうどん」について説明を始める華丸さん。

華丸「いや、これ申し訳ない、九州、福岡の話で」
大吉「福岡のまあ、北九州限定みたいな」
藤森「北九州ですか」
華丸「北九州という、まああの~福岡でも小倉(こくら)っていう、なんて言うんですか?新幹線で博多駅の手前で止まるところなんですけど」
中田「はい、分かります」
藤森「はいはい」
華丸「そこに!とある一部の地域で食べられる、通称『どきどきうどん』」
藤森「ほお」
華丸「うどん屋さんの名前じゃないんよね、うどん屋さんは10軒、20軒あって、それを全部ひっくるめて『どきどきうどん』って言われている」
藤森「へ~」

食べられる場所は分かりました。では「どきどきうどん」という名前は一体ナンだ!?

「どきどきうどん」と呼ばれる説その1

華丸「で!なんで『どきどきうどん』って言うかというと」
中田「はい」
華丸「一説には……コレっていわゆるあの、牛のほほ肉を使った肉うどんなんですよ
藤森「ほほ肉を?」
華丸「牛のほほ肉だけを使ったうどん」
中田「それが入っている」
華丸「そうそう、だから肉うどんの中でも、どっちかというとあんまりあの~、いいトコの肉じゃないですね」
藤森「あ~、そうなんですか?」
華丸「どっちかというと捨てるとこですよね、肉でも」
中田「あっ、そうなんですか?」
華丸「だって、あーた、牛やったら(お腹の周辺を示しながら)ここらへんのほうがウマかろうに」
藤森「まあまあまあ、ね」
華丸「あーた、(ほほを触りながら)ここ削がんでも」
(スタジオ笑)
藤森「貴重なのかなって思いましたけどね、逆にとれないから」
華丸「そうそうそう、だからちょこ~っとだけっていう、で、ちょっと脂身もあって」
中田「ええ」
華丸「あの~、油がギトギトしてるんで、ギトギト、ドキドキ……どきどきうどん、っていう説と」
中田「あっ、ギトギトから来てるんじゃないかっていう説」
大吉「とにかくギトギトなんよ」

続いて、もうひとつの説。

「どきどきうどん」と呼ばれる説その2

華丸「もうひとつがですね、その~、『どきどきうどん』がある地区がですね」
中田「はい」
華丸「非常にあの~……ガラのいい」
藤森「ええ」
華丸「え~……非常に品のいい人達が、いっぱいいらっしゃるところなんですよ」
中田「品のいい人がいっぱい?」
大吉「まあなんとなくね、察してもらわないと困るよ、ってことで」
華丸「まあちょっと逆手にとっていただければ分かるかと」
藤森「なるほど、なるほど」
華丸「非常にガラのいい地域でございまして」
藤森「ははははっ」
華丸「とっても優しそうなお兄さん、おばあちゃん、おばちゃんとかが……え~、非常にカジュアルな格好で食べておられると」
(スタジオ笑)
華丸「それを向かいに、(心臓に手を当てながら)ドキドキ、ドキドキしながら食べなきゃいけないという」
藤森「あっ、そういう説もあると」
中田「(深く感心するように)んん~、へ~、面白いですね~!」
大吉「そういった説があって、『どきどきうどん』って呼ばれてる」

私の個人的な印象で言うと「説その1」が有力で、「説その2」は後付けのような気がしましたが、いかがでしょうか?

華丸「これがね、ほんっとに……ウマイ!」
藤森「美味しいんですか?」
華丸「(噛み締めるように)美味しいです」
中田「へ~!それを他の地域で食べることって出来ないんですか?」
華丸「出来ないんです!」
大吉「聞いたことも、見たこともない」
中田「え~、やっぱりドキドキする地区に行かないと……」
華丸「そう!これホント勇気いりますよ」
藤森「ふふふっ、意外っすね、やっぱり博多なんで、とんこつとか」
中田「ねえ、ラーメンとかね」
藤森「好きかと思ったら」
中田「もちろん好きですけども、ですよね」
華丸「もちろん、でも!もし最後の晩餐は?っていうときは、僕は完全にこっち(どきどきうどん)
藤森「あ~、こっち(どきどきうどん)ですか」

数々の美味しいモノを食べてきたであろう博多華丸・大吉。その中から「どきどきうどん」を選んだ華丸さんが、美味しさについて力説。

中田「新たな観光名所になるんじゃないないかと?」
華丸「いや!いや~、でもね……」
大吉「でもね、ガイドブックには乗ってないんよ、実は」
中田「あっ、そうなんですか!地元の知る人ぞ知る」
大吉「地元の小倉(こくら)の人に我々も教えてもらうまで、知らんやった」
中田「あっ、そうなんですか~」

この話を聞くまで、「どきどきうどん」なんていう食べ物があることを私は全く知りませんでした。