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笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

オードリー若林は久々にお笑い界に現れた堅物ルーキー

オードリー よんぱち

)オードリー若林はZAZEN BOYSが好き」の続きです。

TOKYO FM「よんぱち 48hours」へゲスト出演したオードリー。いよいよ終盤、本来の目的であろう書籍「小声トーク」の宣伝。ここでもオードリー若林さんの内面を掘り起こしていく放送作家の鈴木おさむさん。

オードリーの小声トーク 六畳一間のトークライブ

オードリーの小声トーク 六畳一間のトークライブ

ブレイク前のオードリー

2010年10月29日放送のTOKYO FM「よんぱち 48hours」。

ゲストにオードリー。パーソナリティは鈴木おさむ、柴田幸子。時間も無くなってきた所で、オードリーブレイク前に春日宅で行われていたトークライブ、このときの様子を書籍化した「小声トーク」の話へ。

鈴木「さあ!オードリー、今回面白い本出しましたね、え〜と、『オードリーの小声トーク』っていうんだけど」
若林「はい」
鈴木「これ家で、2005年6月から2006年の、1年間だね」
春日「そうでございますね」
鈴木「春日君の自宅でやってたんでしょ?」
春日「そうですね、ええ、自宅で毎月1回」
鈴木「これは、M-1が何年だっけ?」
春日「2008・・・」
鈴木「2008年だから、もう全然前ですね」
若林「そうですね」
春日「まだだから、わたくしも〜、ピンクのベストを着る前とかだったり」
鈴木「お客10人、毎回」
春日「10人しか入れなかったんですよ」
柴田「はい」
若林「6畳なんで」

小声トークを読んだ印象について。

「小声トーク」は青春本

鈴木「これさ〜、ちょっと見たんだけど、そんときのライブでどんなこと話してたかってのが全部、書き起こしてあるんですけど」
春日「そうですね」
鈴木「よくコレ撮ってたね!」
若林「全部撮ってたんですよ」
春日「そうなんですよ、だからその〜、自宅でやると言いつつも本当のライブの感じでやろうと、お客さんと一緒に話すことも無ければ〜、ちゃんとこう2人だけで話して、客イジリもしない」
鈴木「うん」
春日「で、ビデオもちゃんと、春日の家のテレビの上のところに置いといてですね、全部その〜、ビデオ撮りしていまして」
鈴木「すごいね、コレ何が面白いって、芸人さんトークライブ今いっぱいやってるけど、それってやっぱりテレビに出始めてだから、いろんなバランスを考えて話すでしょ」
若林「はい」
鈴木「この頃って2人は何も考えてないから、だからその〜何?例えば、プールに潜ってあそこまで行ったら売れる売れない、とかっていう」
(スタジオ笑)
鈴木「この頃の、ブレイク前の芸人さんの、こんなこと考えてるの?っていう感じのところが」
春日「あぁ〜」
鈴木「すごい、だから青春本だなって思ったの」
春日・若林「あぁ〜」
若林「そういえばそうですね、今はバランス考えますから」
春日「あ、そうですね〜」

春日宅であってもトークライブの形式はきちんと守っていたのですね。

鈴木「そう、だからもうちょっとバランス考えていろんな話するんだけど、なんか自分たちのほら、テレビの話とかし出すでしょう」
若林「あ、そうですね」
鈴木「でもそういう話が無いから、テレビの収録の話とか、そういう仕事が無いじゃない」
若林「ふふっ、ないです、ゼロですね」
鈴木「そういう話が無いから、2人のむき出しの話をするし、隣の隣に住んでるおっさん、誰だっけ?」
若林「シバタさん」
春日「あっはっはっはっ」
鈴木「っていう人の、ホントね、話がサザエさんみたいなんだよ」
若林「あっはっはっはっはっ!」
春日「あ〜、そうですね〜」

オードリーのオールナイトニッポンで話される内容は、紅白歌合戦のこと、笑っていいとものこと、24時間テレビのこと、まさに売れっ子芸人によるラジオ。その一方で、春日のキャバクラ体験談や、若林の高速を1人で走ってて泣いちゃった話もあったりして、そのふり幅がとても魅力に感じます。
聞き手がお笑い芸人に理解がある鈴木おさむさんってのもあるんでしょう、若林さんの内面がポロポロとこぼれ出します。

合コン行っても楽しくなかった若林

鈴木「でもホントにアレだね、2人とも写真いっぱい出てるけど、キャラが全然、若林君全然違う」
若林「そうですね〜、特に昔の写真とかだと意外がられるんですけど、自分がどんな人間か、まだ若いから分かんないじゃないですか」
鈴木「うん」
若林「周りが・・・、なんかこうパーマしたり、金髪にしたり、クラブとか行き始めるじゃないですか、だから俺もやんなきゃいけないのかなと思って」
鈴木「うん」
若林「やってたんですけど、全然追いついていかなかったですね、内面が」
鈴木「変わらないんですか?昔から」
若林「もう昔から変わんないですね〜、で〜、やっぱり、今の髪型とかがやっぱ落ち着くのに分かってきたのがだんだんですね」
鈴木「例えば、女性に対しての距離感とか、そういうのも昔から全然変わってない?」
若林「あっ、なんですけど〜、なんかみんな合コンとかすごいしてたんで、でなんかその・・・、あんまり楽しくなかったんですけど、行かないと変なヤツに思われちゃうという」
鈴木「あ〜、うんうんうん」
若林「無理してましたね、すごい、だいぶ」

最後は、若林正恭というお笑い芸人の分析結果を発表。

鈴木「これはまた〜、若林君、このお笑い界にね、堅物が出てきましたから」
(スタジオ笑)
鈴木「いるわけですよ、歴代」
春日「わっはっはっはっはっ」
鈴木「岡村さん(ナインティナイン)とか」
春日「あ〜、はい」
鈴木「例えば、タカ(タカアンドトシ)なんかもそうだけど〜、この、人の顔を見れない人っていうのが」
春日「あ〜」
鈴木「心にシャッターを閉じてる芸人さんっているんですよ、歴代」
柴田「はぁ〜、ええ、ええ」
鈴木「歴代ずっといるんです、で、あの今田さん(今田耕司)なんかは、今はもうだいぶ明るくなられて」
柴田「うん」
鈴木「やっぱ昔は恐かったし」
若林「へぇ〜」
柴田「あっ、そうなんですね〜」
鈴木「恐く見えたしね、で、今田さんもよく言いますもん、『あの頃の僕と会ってなくてよかったです』って」
柴田「へぇ〜」
若林「はぁ〜」
鈴木「あの〜、岡村さんなんかも恐いわけじゃないけど、結構ずっと、なんかこうあんま見ないタイプで、タカなんかもびっくりするぐらい人の目見れないでしょ」
若林「そうですよね〜」
鈴木「そういう意味で言うと、若林君はこう、久々にお笑い界に現れたルーキー」
(スタジオ笑)
春日「堅物の」
鈴木「堅物のルーキー」
春日「あっはっはっはっはっ」
鈴木「だから、春日君がバランス取ってんだろうね、なんだかんだ言いながら」
春日「あ〜、そうかもしんない」
若林「そうですね〜、そういう意味では」

鈴木おさむさんが指摘したとおり、若手時代の若林さんを見ると、今とはキャラが違う感じがして、私の中にちょっとした違和感が。お笑い芸人が売れない時期を8年近くも過ごすと、性格さえも歪ませてしまうのかと。そう勝手に結論付けて、納得していました。が、今回の話を聞いて分かったのは、若林さん、若手時代は周りに合わせて無理をしていたんですね。本質は何も変わってなかった。

私は心に闇を抱えている芸人さんを好む傾向にあるみたいです。もっと細かく言えば、その心の闇を笑いに昇華できる才能に惚れてしまうようです。週末の昼下がり、FMラジオでこんなに濃い話が聞けるとは思いませんでした。

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