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笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

FMラジオで高須光聖と鈴木おさむが語り合う

前回のTOKYO FM「よんぱち 48hours」に、放送作家の高須光聖さんが登場。同じく放送作家でパーソナリティの鈴木おさむさんと語り合うという、なんともFMラジオらしからぬ内容でした。^^;
高須光聖さんは現在、プロモーションのために奔走する毎日との事で、今回の出演もそのため。ちなみに高須光聖さんは現在47歳で、鈴木おさむさんは38歳、2人は先輩後輩の関係です。「よんぱち」は、金曜日の午後1時からの生放送なのですが、その日の朝5時まで「オモバカ」という番組で2人は一緒だったそうで、終始和やかなトーク。今回はこの時の様子をご紹介させて下さい。

ドキュメンタリーハイ 上 [DVD]

ドキュメンタリーハイ 上 [DVD]

高須光聖企画・脚本・監督作品「ドキュメンタリーハイ」

2010年10月1日放送のTOKYO FM「よんぱち 48hours」

ゲストに高須光聖。パーソナリティは鈴木おさむ、柴田幸子。まずは「ドキュメンタリーハイ」を作ろうとしたきっかけから。

鈴木「そんな宣伝、プロモーションを最近しているという」
高須「はい」
鈴木「DVD『ドキュメンタリーハイ』、これ、あの〜フェイクドキュメンタリーと言っていいんですか?」
高須「うん、いいですよ」
鈴木「要は偽ドキュメンタリーですよね、偽ドキュメンタリーが3本、3つあって、っていう」
柴田「はい」
鈴木「10月6日に発売になるわけですけども、コレなんで作ったんですか?」
高須「コレねえ、あの〜、なんか、なんかね、流出ビデオみたいのを作りたいなと思ったの」
鈴木「はい」
高須「ほら、えっと〜、夕方のニュースとかでさあ」
鈴木「はいはいはい」
高須「万引きGメンに捕まった、おばちゃんに捕まって、なんかお婆ちゃんみたいな人が奥の部屋に連れてかれて、最初はなんかしらばっくれてるけど、段々、段々泣いてきたりするのあるやんか」
柴田「はい」
高須「アレを芸人で出来へんかなと思ったの」
鈴木「はいはい」
高須「声変えて、で〜、モザイクやから、アレがどんどんこんな話になっていくもんか?っていうのを、たくさん撮られへんかなと思ったのよ」
鈴木「はい」
高須「とか、警察で尋問されてるのんとかを全部モザイクにして、そういうのが流出したっていうビデオを撮ろうと思ったのよ」
鈴木「うん」
高須「そんなんでコントにしようと、最初はそんなんしたら面白いかな〜と思ってんけど、それじゃあ普通やな〜と」
鈴木「うん」
高須「だったら、そんなテイストというか、そういう空気を残して、なんかやっぱり完結するもんがええなと思って、見終わった後にそれらしいなんかこう、なんつうの、カタルシスがあったほうがええかな〜と」
鈴木「(深く納得するように)う〜ん」
高須「じゃあ、ちょっとまあドキュメンタリー、っていうので組んでみたらどうなるかな?と、で、1回実験でやってみたの」
柴田「はい」

内容についてちょっとだけ触れます。

鈴木「ふ〜ん、で、その『ドキュメンタリーハイ』、要は偽ドキュメンタリーなんですけど、えっと、ふふっ、SM嬢のレイラさんっていう人の・・・、これ言っていいんですかね?」
高須「いいですよ」
鈴木「死んじゃうんですけどね」
柴田「はい」
鈴木「まあその〜、ファンというか、まあ居るわけですよ、その人のお葬式の、ふふっ、ドキュメンタリーと」
柴田「はい」
鈴木「鼻血が止まらない病気の、青年の話と」
(スタジオ笑)
鈴木「73歳ですか?73歳で未だに暴走族の総長をやり続けているおじいちゃんの・・・(思わず吹き出す)」
柴田「(フォローするかの如く)青春が描かれている」
鈴木「3つの、これ本当にドキュメンタリーっぽく撮ってるんですよね」
高須「そうですね」
鈴木「チョロチョロっと芸人さん出てくるんだけど、全部ドキュメンタリータッチで撮ってるわけですけど」
高須「はい」

鈴木おさむさんが「ドキュメンタリーハイ」について語ります。

高須光聖とダウンタウンの共通点

鈴木「僕思ったのが、僕は絶対コレ、作らないものだな〜と思いました」
高須「あ〜、なんでなんで?」
鈴木「いや、僕は思い付かないというか、コレやっぱり見て思ったのが」
高須「うん」
鈴木「あの〜、高須さんの・・・、一緒にお仕事させてもらってるじゃないですか?」
高須「うんうん」
鈴木「で、ダウンタウンさんとずっと昔から一緒で、松本さんっぽさというか、松本さんと一緒の共通点って、昔からお仕事でちょっとちょっと感じてて」
高須「あ〜、なるほどね、へぇ〜」
鈴木「そういうところってあるわけじゃないですか、『あっ、高須さんの言うことってダウンタウンさんっぽいな〜』っていう」
柴田「ほぉ〜」
鈴木「そう言って失礼かも分かんないですけど」
高須「ああ、全然、全然」
鈴木「って感じるところって、会議中で、『黄金伝説』とかであるわけですよ」
高須「へぇ〜、あっそう」
鈴木「って思ってて、それであの〜、松本さんの映画とか脚本書かれてるじゃないですか」
高須「うん」
鈴木「で、この作品を見て、松本さんと高須さんの中での共通点っていうのが、あっ、ここなんだ〜と」
高須「え〜、ある?へぇ〜」
鈴木「あと高須さんの色がここで、高須さんの色がこうだから、今までの高須さんが絡んできたダウンタウンの番組とかは、こういう匂いがあるんだなっていうのが、すごい感じたんです」
高須「へぇ〜」
鈴木「だって、コレって高須さんじゃないですか、企画・脚本・監督も」
高須「うんうん」
鈴木「でも例えば、テレビとかだと、みんなの頭脳が」
高須「そうね」
鈴木「一緒になるから、自分の範囲が、守備範囲が意外と」
高須「そうそうそう、やっぱ何分の1になるからね、どうしてもね」
柴田「ほぉ〜」
高須「そりゃまあ、あの〜、年の功で意見を聞いてもらうこともあるけど、基本は最大公約数のものを企画にするからね」

高須光聖が居たからこそのダウンタウンとも言えるわけで。この関係性は、ウンナンと内村宏幸の関係に非常に似てるなあと思うのです。鈴木おさむさんは、さらにツボをつく話題を。

笑ってはいけないシリーズの苦労話

鈴木「でもその〜、1年に1回やってる『笑ってはいけない○○』って、基本ダウンタウンさんをブレーンとして、あれすごいんだって〜」
柴田「ほぉ」
鈴木「『笑ってはいけない○○』って」
柴田「すごい?」
鈴木「もう何ヶ月も前から・・・」
高須「いや、もう始まってるよ」
鈴木「もう始まってる!」
柴田「ええ〜!」
高須「もうすでに始まりましたよ」
鈴木「朝まで、ネタを何百個と考えるんですよね」
柴田「うわ〜」
高須「だって、演者さんが役者さんだったりするから、出してもノーがあるわけよ」
柴田「あっ」
高須「出してもノーやし、このコメントもノーってのもあるから、それを細かくやり取りしていかなアカンから〜」
鈴木「うん」
高須「演者さんは全部キッチリやってくれるから、やっぱ役者の人が多いからね」
柴田「はい」
高須「芸人の人はもちろん、キッチリやってもらうこともあるし、任すこともあるから、でも役者の人が結構多いやんか」
鈴木「はいはいはい」
高須「ああいう人はキッチリやってくれんねんね、だから台本キッチリ書いてないと、で、こういう風な反応があるからってことを予測してないと、ぶつかってしまうから、セリフが」
鈴木「(かみ締めるように)んん〜」
柴田「(感心するように)はぁ〜」
高須「だからそれをイメージして、こうなった時はこうして下さい、こうなった時はこう行って下さいね、っていうのを2パターンぐらい持ってずっと挑んでる」

「笑ってはいけないシリーズ」を毎年楽しみにしている身としては、その苦労がどれほどのものか想像に難くありません。テレビ番組を作るには、企画して台本書いておしまい、ではなくて、人と人とを結びつける交渉力も大切なんですね。

笑いは気持ち悪さと薄皮一枚

話は「ドキュメンタリーハイ」に戻り、

鈴木「あの〜1個ね、鼻血が止まらない青年が、まあ最終的にちょっと鼻の治療をして、あることになるんですけど、これ絶対!僕との1番の生理的な違いだなと思ったのは・・・」
柴田「ええ」
鈴木「僕はアレ、ああいう感じは気持ち悪いと思っちゃうんです」
(高須笑)
鈴木「分かりますよね?」
高須「分かる、分かる、分かる」
鈴木「でも〜、高須さんとか、松本さんが作るものって、昔高須さんが言ってたんですけど、『笑いって気持ち悪さと薄皮一枚だ』と」
高須「オカルトと」
鈴木「オカルトと」
柴田「はぁ〜」
高須「こっちまで行ってまうと怖いけど、こっちまで来ると面白いところで止まってる、ギリギリの背中合わせで居てるから」
鈴木「『トカゲのおっさん』なんかまさにそうで」
柴田「ええ」
鈴木「そこの多分、薄皮一枚のところで、俺は見て『うわ〜!』と驚いて」
高須「はっはっはっはっ」
柴田「ふっふっふっふっ」
鈴木「まあそれはちょっと、見ていただきたいんですけど、いや〜、あそこがまた高須さんらしいなと思ったんですけど」

気心知れた放送作家同士だからこそのトークでした。そして、高須さんのDVD作品「ドキュメンタリーハイ」は、「笑ってはいけないシリーズ」に自分が参加していると思って見るのがオススメです、と語る鈴木おさむさん。見事過ぎるオチでございました。

あまりかん。―尼崎青春物語

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