笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

GACKTとウッチャンが空手談義

9月最初に放送された「ゴッドタン」を見ました。キス我慢選手権などの名物企画をたくさん生み出しているこの番組。しかし今回は、「ゲーセワニュース」という新企画。中身は松丸アナの言葉を借りると、「『ゲーセワ』なんて言葉をのばして誤魔化していますが要は下世話なニュースです。」とのこと。非常に分かりやすいです。^^;

番組を見てると下世話なニュースが次々と紹介されていくのですが、ちょっと都市伝説の匂いも感じさせます。内容もギリギリなので何を言っているか隠すためのピー音も多め、いかにもテレビ東京らしいです。いや、「ゴッドタン」という番組自体がテレビ東京らしいのかもしれません。今回は、「芸能界ケンカ最強は誰か?」という話題で盛り上がったところをご紹介させて下さい。

BAND LIFE―バンドマン20人の音楽人生劇場独白インタビュー集

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常に戦いを前提に置いた男GACKT

2010年9月1日放送の「ゴッドタン」。

「芸能界ケンカ最強がついに判明?」というニュースを松丸アナが読んだ後、ゲストの吉田豪の口からある男の名前が。パネリストの席には、おぎやはぎと劇団ひとり。

吉田「僕の中ではGACKTではないか、っていう」
矢作「え〜!」
小木「GACKTさんはあんま出てこなかったですよ、僕らの中では、そんな話は」
吉田「まあでも有名ですよ、あの〜、よくテレビの控え室でずっとコブシ鍛えてるとか、壁叩いて」
矢作「え〜」
吉田「常にそういう、戦いを前提に置いた人なんですよね」
矢作「えぇ」
吉田「バックバンドとか、事務所のスタッフのあの、オーディションというか面接やるときも、まずスパーリングやるんですよ、自分と、スパーで根性見せたヤツだけ入れる、っていうシステムだし」
矢作「あぁ〜」
吉田「バックバンドと沖縄とかで合宿するときは、ず〜っと海岸走って、キックミット蹴ってだとか」
(スタジオ笑)
劇団「演奏の練習はしないんですか?」
吉田「それよりまず根性なんですよ」

他にもGACKTが最強と思われるエピソードを次々と披露していく吉田豪さん。相変わらずの情報収集能力の高さ。
あと、おぎやはぎ矢作が、合間合間に「下世話だな〜」という言葉を頻繁に挟んでくるんです。その度に、この場は下世話な話題で盛り上がっているんだと確認出来て。多分、初めての企画だから意識的にやっていたと思うんです。これは私の完全な妄想かもしれませんが、矢作さん、すごいと。

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NO PLANがMステに出演したときに、ウッチャンがGACKTさんと会話したと語っていたのですが、この吉田豪さんの話を聞いてから振り返ると、その内容にとても納得がいくようになりました。

MステにNO PLANで出演したときにGACKTと初対面

2005年8月20日放送のTBSラジオ「ウンナンタイム」。

「ミュージックステーション」にNO PLANで出演した際、内村光良が隣に座っていたGACKTと交わした会話の内容について知りたい、というリスナーから質問が寄せられて。

南原「そうだよ、ミュージックステーション出たんだよな〜」
内村「はい、NO PLANで」
南原「どうだった?何、何話すの?ああいうとこって」
内村「え〜っとね」
南原「話してたの?実際に、口パクだったんじゃないの?」
内村「うっふっふっ、しゃべってるテイかよ」
南原「仲良さそうにしてただけだろ、あっ、わかった、今日の天気だろ?今日の天気とか明日の天気とか、そんなん」
(作家のあんちゃん笑)
内村「ちがう、ちがう、あのね、あの〜、そうですよ、GACKTさんと初めて会いまして」
南原「あっ、初対面なの?」
内村「初対面です」
南原「ちょっと待って、GACKTと内村って言ったら全然接点ないぜ」
内村「あれれ」
南原「あ、色が白いのぐらいか」
内村「うん、あとね、そのなに、体脂肪が6パーセントしかない」
南原「うん」

会話の入口の話。

内村「っていうそういう話になった後、その、あの〜、なんて言うんですか、コート着てたから『暑くないっすか?』って聞いたんです、ふっふっふっ」
南原「お前が?」
内村「そう」
南原「お前、おっさんか」
内村「いや、俺ら汗びっしょり、俺ら芸人かいてるから〜、でもコートで、涼しげな顔してるから『暑くねえっすか?』つったら」
南原「お前から話しかけたの?」
内村「うん、俺から話しかけた」
南原「珍しいね〜!」
内村「隣だったんで」
南原「うんうん」
内村「そしたら、あの〜、(GACKTのマネしながら小声で)『いや、大丈夫です・・・』みたいな感じで」
南原「(GACKT)『あ、それ以上しゃべりかけないで下さい・・・』」
(あんちゃん爆笑)
内村「いやいや!」
南原「(GACKT)『関わらないで下さい・・・』」
内村「いやでも結構、それからず〜っと話してくれて、なんかトレーニングをやってるからだっつって」

ウッチャンからGACKTさんに話しかけたんですね。これは本当に珍しいことなんではないでしょうか。

ジャッキー・チェンのパロディについて鋭くツッコむGACKT

内村「あの〜、なんか、空手やってたみたいで」
南原「あっ、沖縄だからね〜、沖縄流空手でもやってのかな?」
内村「だからその〜、すごいその、コブシにも空手の・・・」
南原「跡があんの!?」
内村「空手ダコがあるわけですよ」
南原「うわ〜、お前もあんじゃん、あのニセ拳法の」
内村「そうですよ、私もあの、宣伝の度に、瓦割ってコブシを痛めた」
南原「痛めたやつがあるじゃん、うん」
内村「でも確実に、本物の、やってる感じのコブシがあって」
南原「うん」
内村「『すごいっすね〜』って言ったら、(GACKT)『内村さん、内村さんあの〜、よくジャッキー・チェンとか、パロディとか、映画とかやってますよね』」
南原「やっぱりそういうボソボソっとした」
内村「うん、ボソボソっとした」
南原「『もうちょっと大きくしゃべってもらえませんか?』って」
(スタジオ笑)
内村「いやいやいや」
南原「『すみません、もうちょっとボリューム上げて』って」
内村「『あ〜、やってますよ』って、(GACKT)『あれは〜、まがい物ですよね』」
南原「あっはっはっはっ!」
内村「はっはっはっはっ、まさにその通り、私ね〜、映画のマネ事なんです」
(南原笑い止らず)
内村「とかいう、そういう話になって」
南原「ばれちゃってたんだ」
内村「ばれちゃってたんだね〜」

おそらくわざとそう言って、ウッチャンの心の壁を打ち破ろうとしたのではないかと。会話でちょうどいい具合で踏み込んでいけるGACKTさん、感心しちゃいました。

内村「(GACKT)『じゃあね、コレいいの教えてあげますよ』つって」
南原「うん」
内村「500円玉をゴブシの上に置きまして・・・」
南原「え?ちょっと待って、本番中にそういうことしてたの?」
(あんちゃん笑)
内村「本番中に」
南原「500円玉を乗っけて・・・」
内村「いやいや、実際には乗っけないで、その、こういうのやってみて下さい、みたいなのを言われて」
南原「うんうん」
内村「500円玉をゴブシの上に乗っけて、一瞬放してつかむ、っていう、一瞬500円玉を、浮かして放すっていう」
南原「手の甲に乗っけて、ってこと?」
内村「はい」
南原「え?つかむ?」
内村「一瞬、スッと空中に放して」
南原「で、手の平でつかむの?」
内村「そうです、で、これ、すごいジャブの練習になると、反射神経、あと」
南原「うん」
内村「これを、僕はやってます、えっへっへっ」
南原「はっはっはっはっ」
内村「こう、シュッシュッと、暇なとき」
南原「それ、GACKT的にいいのかな〜、ふふっ」
内村「シュッシュッていうね、この」
南原「そうなんだ〜」
内村「こう、水平に振るっていうやつですよ」

GACKTさんが空手についてを話したのは、ウッチャンの興味を引くためと思っていました。が、「ゴッドタン」を見た後に考えると、しっかりと自分の中に持っている部分だったのですね。

徳ちゃんが寝ている間にコソコソ

南原「そうか〜、それがジャブにいいんだ、でもやんなかったろ?」
内村「いや、やりました、難しい!」
南原「やったんだ」
内村「やりました」
南原「え、家でやったの?」
内村「家でやりました、あの〜、ちょっと、嫁が寝てる間に」
南原「またか!」
内村「あっはっはっはっ!」
(あんちゃん爆笑)
南原「お前はいっつも、嫁が寝てる間に、くふっ、なんで嫁の前でやんねえんだ!」
内村「恥ずかしいじゃん」
南原「お前のフリータイムなんだ、で、また見られたらどうすんの、(徳ちゃん)『いやらしい!』」
内村「なんでいやらしい!500円玉の何がいやらしいんだよ!」
(あんちゃん爆笑)
内村「え〜、これ難しいですよ、でもかなりこれ、確かに、反射神経の練習にはなります」
南原「できたんだ」
内村「いや、やっぱ、まだ無理ですね」
南原「はぁ〜、そんな話してたんだ」
内村「そんな話を延々、空手話を」
南原「意外と話できるんだね」
内村「はい、結構ず〜っと話してて」

ナンチャンの「いやらしい!」発言は、ウッチャンが深夜に女子バレーボール日本代表の合宿風景を放送する番組を見ていたとき、そのときのエピソードを受けてのものですね。眠りから覚めた徳ちゃんは、そのウッチャンのテレビに夢中な姿を見つけて、「いやらしい!」と言い残して、ドアをピシャッと閉めてしまったのです。ウッチャンは純粋にバレーボールを見ていただけだと必死の言い訳をするのですが、ナンチャンやさまぁ〜ずに事ある毎にイジられています。^^;
初対面でウッチャンとこんだけ会話が盛り上がるGACKTさん。なんか心を許してしまうような人間的な魅力に溢れている人なんだと、当時の放送を聞いてて思いましたね。
最近、キャイ〜ン天野のブログで、GACKTさんとの出来事について書いてありました。

これを読むと、やっぱり私の中のGACKTさん像は間違ってはいなかったなと。

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