笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

「オールナイトフジ」での苦い思い出を語るウッチャンナンチャン

オードリー若林が抱える悩みにやたらと共感するウッチャン。

そんな姿がちょっと前の「内村さまぁ~ず」でありました。

「炎チャレ」や「ウリナリ」のときの体験談を交えながら理解を示すウッチャンに、頬は緩みっぱなし。本当に似たもの同士って感じです。中でも象徴的だったのが、「キャンパスナイトフジ」での振る舞いについてオードリー若林が悩みを打ち明けると、ウッチャンがデビュー当時に出演した「オールナイトフジ」での体験を持ち出してきた場面です。

「キャンパスナイトフジ」で健やかなエロさが出せないオードリー若林

2010年2月15日配信「内村さまぁ~ず」(第80回)

レギュラーは内村光良、さまぁ~ず(大竹一樹・三村マサカズ)。
ゲストMCはオードリー(若林正恭・春日俊彰)。

「若林の悩みを是が非でも今すぐに解決したい男達」という企画で、若林の様々な悩みを先輩芸人として解決していきます。

春日「次の悩みはですね、ドンッ(フリップをめくる)、女性タレントが水着で出てきても、うまく健やかなエロさが出せずに能面みたいな顔になってしまう」
(さまぁ~ず爆笑)
若林「これはもう~、ほんと悩みで~」
春日「健やかなエロさってどういうことですか?」
若林「あの、『キャンパスナイトフジ』という番組で」
内村「あ~」
若林「女子大生の」
春日「え~、やってますよ、我々」
若林「で、女子大生が水着で出てくんすよ」
三村「いいじゃない~」
若林「で、春日とかは、(体勢を低くして視線を下げてニヤけた表情で)こういう顔して、こうなんかエロそうな感じで、こう……」
春日「まあまあ、食い付きはしますね」
若林「僕も~、やってみたらですね、なんかちょっと止めたほうがいいと」
(スタジオ笑)
若林「スタッフさんに言われちゃって」
三村「あはははっ」
内村「(納得するように)う~ん」
大竹「若林にはやって欲しくないんだよな」
内村「そうそう、そういうイメージじゃない」
大竹「イメージが無い」
春日「ほぉ~」
若林「はい」

「オールナイトフジ」で都会の女性に緊張してしまった内村光良

三村「ここまで2個、内村さんにも似てますね」
内村「そう、俺、全然ヘタよ」
若林「あっ!ホントですか?」
春日「これ、あんま見たことないです、そういえば」
若林「お色気の」
内村「『オールナイトフジ』、あの、デビューした、間もない頃出たけど、アガっちゃってたもん、俺もう」
若林「あはははっ」
内村「(訛りながら)都会の女性だ……、みたいな」
(スタジオ爆笑)
内村「都会の女性が、こんな垢抜けた人達が……」
春日「ははははっ」
内村「もうほんとダメだった!」

オードリー春日の言うように女性の水着姿に食い付くウッチャン、確かにイメージに無いですね。

春日「対策法みたいのも無いんですか?」
内村「はね、あの、(うつむいて)爪をこうイジる」
(スタジオ爆笑)
若林「それ、怒られないですか!?爪こう、女子大生が水着で」
三村「内村さん、大体やってたけどホントに、それアドバイスしちゃダメでしょ!」
内村「ははははっ」

「キャンパスナイトフジ」で爪をイジるオードリー若林の姿は果たしてあったのでしょうか。^^;

ウッチャンナンチャンのフジテレビ初出演が、実はこの「オールナイトフジ」らしいのです。昔のウンナン映像を振り返るような番組では、このときの様子がよく流れますね。

「オールナイトフジ」で全くウケず、帰りのタクシーで無言だったウッチャンナンチャン

2001年12月30日放送「笑う犬の特別編 帰ってきた!はっぱ隊年末大忘年会SP」(フジテレビ)

メンバーはウッチャンナンチャン、ネプチューン、オセロ中島、遠山景織子、ベッキー、ビビる、ホームチーム(檜山・与座)、アクシャン(杉崎・安井)。
進行は川端健嗣。

この番組は、なぜはっぱ隊が紅白出場を逃したのかを過去の出演映像から分析、反省するという番組。と言いながら、昔の映像を見てワイワイ言いながら宴会するだけ。

ここでも「オールナイトフジ」(1985年10月19日放送)でコントを披露する初々しい姿が映像で流れて、ウンナンの2人が悶絶するという場面がありました。ラクビーのユニフォーム姿でコントを披露するも、アウェー感満載で全くウケない。ネタ後のインタビューでも緊張して上の空。そんな懐かし映像が流れた後、宴会場に戻り、

名倉「いや~、ウッチャンナンチャン、すごいっすね」
堀内「かわいらしかった」
名倉「な~」
与座「ウンナンさんに若手の頃があったっていうのが、ちょっとなんか嬉しいですね」
杉崎「信じられないですね~」
安井「安心しますね」
南原「安心する?」
安井「あの頃のウンナンさんなら僕、ダメ出しできますね」
(宴会場笑)
南原「あっはっはっはっ!」
杉崎「俺らもイケるみたいな」
原田「あんまりウケてなかったですね」
(宴会場笑)
南原「っていうか、ほんとにあの、『お笑いスター誕生』出てて、こういう番組なかったんですよ」
川端アナ「あ~」
南原「で、ネタだけやればいいってのが」
川端アナ「なるほど、なるほど」
南原「こういうインタビューでしょ、自分たちが見てる番組だったから余計緊張して」
(みんな頷く)
与座「後……、後半になるに連れて内村さんのテンションがどんどん下がっていくのが」
(うなだれる内村)
南原「サービス精神ないだろ!イヤそうな顔してるだろ」
内村「帰りのタクシー、横浜と川崎だったんだけど、同じタクシー乗って無言だったもん
名倉「2人とも?」
内村「ウケないから」
原田「分かる、分かる」
南原「この時、内村が事務所変わろうって
(宴会場笑)

「お笑いスター誕生」で優勝して以降、しばらくの潜伏期間を余儀なくされるウンナン。赤坂のクラブなどで細々と営業を続ける日々。この頃のウッチャンは荒れていて、まさにジャックナイフ、「事務所を辞めよう」と何度も相談されたとナンチャンは言います。ウッチャンは否定しますが。^^;

それでもお笑いを続けられたのは、世の中がバブル景気に突入したためでした。月に8回ぐらい営業で30万円ぐらいの収入になったとか。そして、バブル景気と共にウンナンのスター街道が始まるのです。