笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

くりぃむしちゅー有田の本当にあった怖い話

今年の4月に終了してしまったTBSラジオ「アンタッチャブルのシカゴマンゴ」。

そのポッドキャスト版で、ゲストに来ていたくりぃむしちゅー有田哲平が、若手の頃に体験したという本当にあった怖い話を披露していました。

先輩芸人ジャドーズから飲みに誘われたくりぃむしちゅー有田

2010年3月4日放送「アンタッチャブルのシカゴマンゴ」ポッドキャスト(TBSラジオ)

パーソナリティはアンタッチャブル山崎弘也。
ゲストは、くりぃむしちゅー有田哲平、ゆってぃ。

まだ有田さんが若手(海砂利水魚)だった頃、ジャドーズという先輩芸人から飲みの誘いを受けます。

有田「いやさ、昔さ、ジャドーズさんって覚えてる?」
ゆってぃ「あ~」
山崎「はいはい」
有田「ショートコントの元祖と言われた人ね
ゆってぃ「はい、分かります」
有田「デレデレデレデレデン♪つって、ショートコントいっぱいやっていく3人組の、先輩がいるの」
山崎「うんうん」
有田「その先輩の方が……ライブで会ったときに気に入ってくれて、『有田君さ、ちょっと飲みに行こうよ』って誘われて、なんか2丁目連れてかれて、まあオカマちゃんとかがいるようなところだったから、楽しく飲んでたら、『ちょっと女の子来るけどいい?』つって」
山崎「うん」
有田「したら、ちょっと綺麗な」
山崎「おぉ」
有田「俺らそんとき20……まあ多分25(歳)とかぐらいじゃない? で、むこうは30(歳)ぐらいのちょっと大人の女性が来たの」
山崎「お~」
有田「そのなんか、『イエーイ!』みたいなノリの人じゃないくて、『どうも……』みたいな、しっとりとしたね」
ゆってぃ「はいはい」
有田「(心躍る様子で)『おぉ、なに、なに!』みたいな」
(ゆってぃ笑)
山崎「うんうん」

ジャドーズが呼んだ大人の雰囲気漂う女性に、有田さんは心を奪われていきます。

有田「隅に置けないじゃないけど、こんな子と付き合ってたんだ、みたいな綺麗な方だと思って」
山崎「ほぉほぉ」
有田「結構ほら、俺ら何も知らないわけだから、何気なく『えっ、何やってるんすか?』とか言ったら、(女性)『えっ? まあ仕事はしてないんですけど……』、『ホントっすか! へぇ~』つって、結構イジってたのよ」
山崎「うんうん」
有田「『こういうとこ来るんですか?』とかさ、段々こう、プライベートな話とかになってって」
山崎「掘り下げてね」
有田「でもなんか、ちょっとミステリアスなのよ、あんまりペラペラ自分のことしゃべんない」
山崎「ほぉ」
有田「で、『マジっすか、いやタイプなんすよね~!』なんつって、俺ももうほら、その頃若手だから」
ゆってぃ「はいはい」
有田「そういうノリでさ、『タイプっすよ、いやもうこんな綺麗な人と会ったこと無くて』、(女性)『ああ、そうですか、嬉しいです』、『うへ~! 脈あるんすか! 俺』」
ゆってぃ「ほぉ」
有田「『あります~?』なんつって、なんか年上だから、一応こう敬語使いながらこうやってたわけ」
ゆってぃ「グイグイいってたわけですね」

若手の勢いそのままに、あとからやって来た女性に絡んでいく有田さん。

有田「別にその、一緒にいたジャドーズのほうも、そんなに『おい! なに人の女に手出してるんだよ』とかは無いわけよ!」
ゆってぃ「はいはい」
有田「だから、これ意外とオープンなんだと、ちょっと距離がある感じだったのよ」
山崎「あっ、そのジャドーズさんともね」
有田「(ジャドーズ)『最近アレなの? 仕事もうしてないの?』ってなって、(ジャドーズ)『最近も会ってないよね』なんつって、『えっ? ほんとはアレでしょ~(関係が)あるんじゃないですか~』、(ジャドーズ)『あるわけ無いだろ!』」
(作家笑)
山崎「ほぉほぉ」
ゆってぃ「そう言いながら、身辺を聞き出そうとしたわけですね」
有田「『ええ~!?』なんつって、『無いんすね! じゃあいいんですね! 僕、いいんすか?』つって」
(作家笑い止まらず)
山崎「本気になっちゃって、みたいな」
有田「女の方、イヤなんて言わないよ、(女性)『ふふっ、もうやめてください』みたいな感じで」
山崎「ふんふん」

ジャドーズの彼女でないことを確認して安心する有田さんでしたが、その女性がトイレに行くために席を外します。すると、ジャドーズから衝撃の告白が。

有田「で、その女の子がトイレに(席を)立った、したら、『いやいや、綺麗な方っすよね!』つって、『いいっすね~』みたいな、『ぶっちゃけアレでしょ? 付き合ってるんでしょ? 言ってください、言ってください! そうしないとヤバいっすって、ホントこれ』」
ゆってぃ「はいはい」
有田「若手のノリで言ってたの」
山崎「うん」
有田「(ジャドーズ)『いや付き合ってないよ、マジで』つって、『ホントっすか! だ、だ……誰っすか? 誰っすか? じゃあ』」
(作家笑)
有田「『何なんすか、じゃあ付き合ってなかったら来るわけないじゃないですか!』」
山崎「あはははっ」
有田「(ジャドーズ)『違うんだよ、あの人アレなんだよ、ほら、言ってなかったっけ? 南原さんの奥さんだよ』」
(スタジオ爆笑)
有田「(引きつりながら)ほぉ~、ほぉ~」
山崎「こえ~!」
ゆってぃ「こわ~い!」
山崎「これ、本当にあった怖い話だよ」
有田「(女性が)戻ってきてから急に、(紳士っぽく)『あっ、どうも……』って」
(スタジオ爆笑)
有田「『いや、ホント、なんかいい店ですよねぇ……』って」
山崎「ははははっ」
ゆってぃ「こわ~い!」

まさかのナンチャン。^^;

過去に口説こうとしたことを「気分は上々」で南原清隆に報告するくりぃむしちゅー有田

真面目な有田さんは「気分は上々」で共演するようになったときに、その出来事をナンチャンに包み隠さず報告します。

有田「で、その当時、ウンナンさんと仕事をしたか、してないかぐらいなのよ」
ゆってぃ「はいはい」
山崎「微妙な関係」
有田「ましてや、俺が有田とかって、名前で覚えられてないぐらいの」
山崎「あ~」
有田「だからもう、のちのち、もうほんとに、『上々(気分は上々)』とか出させてもらうようになったときに、打ち明けて、で、もちろん! ホントに直接失礼なことは全く無い、盛り上げでやってるだけで」
山崎「まあまあ」
有田「全然そのなんか、触ったとか、口説いて電話番号とか、そんなもん無いし、まあ! それはセーフなんだけど……自分の心がなんかイヤで」
ゆってぃ「はい、分かります」
山崎「そういうね、先輩の奥さんに、チャラチャラ対応しちゃったみたいな」
有田「チャラチャラ対応した形に」
(作家笑)
ゆってぃ「分かんなくて」
有田「言ったら、(南原)『あ~、全然、全然』とかって、そのジャドーズのケンサクさんという方と仲が良くて、別にお忍びで来てたわけでもなんでもなく」
山崎「飲み仲間みたいな感じ」
有田「うん」
有田「だから全然、(南原)『うん、なんか聞いたよ』みたいな感じで、まあ終わらしてくれたから」
山崎「はあ~、怖いわ~」
ゆってぃ「こわ~い」
有田「ホントにもう、キュッ……どころじゃないよ」
山崎「終わりだぐらいの雰囲気ありますよね」
有田「もうそんときは、そうそう」
ゆってぃ「芸人人生」
山崎「これが南原さんに伝わって、『アイツなんだ!』ってなって、もう芸人としてやってけねえんじゃぐらいの」
ゆってぃ「それは怖い、ホントに」
山崎「ふははははっ、やだな~」
ゆってぃ「やですよ~」

ウンナンがやってたラジオ「ウンナンタイム」では、ナンチャンは「徳ちゃん」をイジり倒していましたが、ナンチャンのことになると、一般の人ってこともあるのか、ウッチャンがノー興味なのか、ほとんど語られることはありませんでした。それがまさか「シカゴマンゴ」で、しかも有田さんから出てくるとはびっくりです。

ウッチャンナンチャンの本当の意味での同期がジャドーズ

余談ですが、「ウンナンタイム」でウンナンの同期トークになったときに、本当の同期となると、有田さんを飲みに誘ったこの「ジャドーズ」だと発言していました。

正直、私はどんな芸人さんなのかよく知らないのですが、ショートコントとショートコントの間に音や動きを入れる「ブリッジ」という手法を初めてやったのが、ジャドーズだと聞きいたことがあります。情報源は「ナイナイのオールナイトニッポン」。また「ほぼ同期」のような存在としてならば、B21スペシャルや4人組時代のダチョウ倶楽部を挙げていましたね。

有田哲平監督作品『特典映像』上巻~矢作兼・岡田圭右・山崎弘也~ [DVD]

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