笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

DVD「ピーナッツ プレミアム・エディション」を見返す

ぽかぽか陽気のゴールデンウィーク中、

内村光良初監督作品、映画「ピーナッツ」

を見ていました。いまさらですが声を大にして言いたい。DVD「ピーナッツ プレミアム・エディション」の特典ディスクが大充実なんです。収録時間は254分もあるんです。

映像コメンタリーも収録した大充実の特典ディスク

予告編、TVスポット、舞台挨拶や記者会見、メイキング映像に内Pメンバーへのインタビュー、これだけで特典映像としては合格点なのですが、これに加えて、映像コメンタリーも収録。その説明部分をジャケット裏から引用させてもらうと、

内村監督、さまぁ〜ず、TIM、ふかわりょうの6人が本編を見ながら作品の裏側を暴露!?この6人だからこそできた、かつて無い、コメンタリーしている姿を一緒に観ようという新たな企画!

要は、本編の115分ずっと内Pメンバーがワイワイおしゃべり。映画の方がワイプ(左下の小さな画面)で表示されてて、6人が横一列に椅子に座っている映像がメインなので、それぞれの表情も伺えます。
ウッチャンのシーン毎で見せる真剣な眼差しは、やっぱり監督としての目線なんでしょうね、楽しむというよりも確認しているような様子。自分の登場シーンになると、黙って見入る人、照れ隠しで何か言葉を発してみんなの注目をずらそうとする人、音楽について熱く語っては、三村に「うっせ!」、大竹には「これフラッシュダンスからとったんだろ」と、イジられる相変わらずなあの人。内Pファンとしては、もうよだれが止まりません。

桜井幸子さんが登場すると、ウッチャンは彼女を「さっちゃん」と呼びます。デビューして間もない頃、「やるやら」の満腹ふとるのコントで共演してからの付き合いだからでしょうね。その桜井幸子さん、もう芸能界を引退してしまいました。
映画がクライマックスに近づくと、みんな黙り込んでしまう。ウッチャンが「いかん、いかん」と言って笑いに包まれても、ゴルゴ松本だけは完全に映画に入り込んだまま、最後には目に何か光っているものが見受けられたような。私もつられて思わずウルッときそうでした。^^;

お笑い芸人が映画監督をすること

私はウンナンファンですから、ウッチャンの学生時代からの夢「映画を撮ること」、それを実現出来たことに大きな喜びがありました。2作目が待ちどうしいです。
今、吉本は映画製作にとっても力を入れています。ダウンタウンの松本人志は、すでに2本映画を撮りました。品川庄司の品川は現在、2作目となる映画「漫才ギャング」の撮影中です。正直、嫉妬します。ファンの痛い部分が出てしまいます。豪華キャストを見て吉本の大きさにひれ伏すのみです。ウッチャンが吉本だったらという身勝手な想像もしてしまいます。
これまた特典映像に収録されている出川哲朗の撮影密着。ウッチャンが打ち合わせする姿を横で見守りながらつぶやく。

凄いですね。
学生時代から映画監督になりたいと言ってた男が、今こうして本当に、(映画)本編を撮ってるんですね。
大人になったな・・・

これを見て、気のせいなのか画面が水に浸るような感じでぼやけていくようで、そして、先ほどの野暮な考えは一掃されちゃった。
出川哲朗の座右の銘「一生懸命頑張っていれば必ず誰かが見ててくれる」じゃないですが、きっといつか、ウッチャンの第2弾監督作品に触れる日がやって来ることを信じています。

ピーナッツ プレミアム・エディション [DVD]

ピーナッツ プレミアム・エディション [DVD]