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笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

ミニコントに一般人を巻き込まないで欲しいな

今更ながらツイッターを始めてみました。ツイッターには今してること、考えていること、頭にふと浮かんだことを深く考えずに書いていますが、いまいち芸風が定まっていません。^^;

そんなツイッターの影響もあってですが、今回はブログの方でも自分の考えでもつぶやいてみます。ちょっと長めに。

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ヨシモト∞でフリートークの舞台を見まくる

かつてGyaOという動画配信サイトで、「ヨシモト∞」という配信番組がありまして、それをめちゃくちゃ見ていました。吉本興業所属の主に若手のお笑い芸人が、渋谷にあるヨシモト∞ホールでフリートークする舞台をヨシモト∞では配信してまして、今はGyaOからYahooに移って「よしもとオンライン」に変わっています。
そこでのフリートークをたくさん聞いた中で、どうしても気になってしまった言葉がありました。それは「ミニコント」です。特に、元ハローバイバイ金成がこの言葉をよく使っていましたね。
楽屋に気心知れた吉本の芸人たちが集まっていると、そこでちょっとした即興コントが始まったりするのですが、その様子をミニコントという言葉で表現していました。金成は、品川と一緒に居たときに「これはミニコントが始まった」と一方的に思って、しつこく絡んで、品川にめちゃくちゃキレられたこともあるとか。^^;
このミニコントが熟成されていくと、FUJIWARA藤本の「顔がでかいからや」みたくテレビで披露されて、吉本の団体芸として昇格するんでしょうかね。

エピソードが欲しいが為に

そういったミニコントのノリを芸人だけに向けているのなら構わないのですが、トークを聞いていると、たまに一般人にそれを向けているんです。しかもエピソードが欲しいが為に。
例えば、芸人ふたりで電車に乗って、ホモのカップルという設定でミニコントに入ります。その様子を目の辺りにした車内のお客さんの反応を窺う。その反応をトークで嬉しそうに話す。
また、駅のホームが混雑している中、携帯で話しているフリをして、「え!志村けんが死んだって!」と大声で叫ぶ。電車を待つ一般人を振り向かせて驚かせたことを意気揚々と語る。
さらに、テレビ局からタクシーに乗って、運転手からどんな仕事かを尋ねられたとき、バンドをやっているとウソを付き、名前も剛と光一と名乗ってミニコント開始。運転手はそれを聞き、「うちに娘が居るんだけど、ファンらしいからサイン貰っても良いですか?」と尋ねる。喜んで応じて、適当なサインを書いて渡す。そんなタクシー内でのやりとりをとつとつと語る。
正直、私は笑えませんでした。
もし、ホームに居た人の中に志村けんの熱烈なファンが居たら?タクシーの運転手さんが娘にそのサインを渡して、のちに偽だと分かって父と娘との関係に傷がついたら?なんて風に私は考えてしまいます。そんなことを深く考えずに、「笑とうたらええねん」っていうことなのかもしれませんが、これが私のお笑いに対する見方なんです。どうしてもそうなっちゃうんです。
エピソードを求められ過ぎる芸人さんに同情もしますが、アメトーーク「人見知り芸人」でのバカリズムみたいに、「エピソードを作らなきゃと渋谷をさんざん歩いたけど、何も起こらず靴ずれしただけ」っていうような人間性を持ったお笑い芸人を私は愛しています。でもまあこれは好みの問題で、そんなんだからウンナンのファンになっちゃったのかなってね。結局、そんなオチ。^^;

凍りのくじら (講談社文庫)

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