笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

キングオブコント2009で満足感を得る

キングオブコント2009は、東京03の優勝で幕を閉じました。基本的に「強い者が勝つ」ではなく「勝った者が強い」的な視点で見ている私ですが、東京03の優勝は「強い者が勝った」感があって、申し分ない結果だったと思います。2本目のネタで、900点台が出たときの高揚感ったらなかったですね。

キングオブコント 2009 [DVD]

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テレビでネタを披露できる幸せ

賞レースではありますが、テレビで、ゴールデンタイムで、トップクラスのコント師のネタをこんなにもたくさん楽しめた、っていう満足感の方が見終わった後に強く残りました。
アメトーーク昭和プロレス芸人のときのくりぃむ有田を真似るならば、スポーツで言ったら「オンエアバトル」や「レッドシアター」は世界選手権、「キングオブコント」や「M-1グランプリ」はオリンピック。普段、漫才やコントを積極的に見ない人たちにも自分たちのネタを見て貰えるチャンス、お笑い芸人としての基本的な喜びが得られる。それが、こういった番組の意義のひとつとしてあるんではなかろうかと。
COWCOW山田もこんな風に言っています。

キングオブコント楽しかった。

そして出たかった。

単純にネタを披露できているのを見てうらやましく思った。

審査はともかく、8組は非常に面白かった。

売れたい、有名になりたい、賞金欲しい、よりも、こういった気持ちがまず最初に出てくる人は絶対に大丈夫だろうし、つい背中を押してあげたくなったり。
東京03が優勝したけど、私はジャルジャルのコントがハマッた、なんていう人が居て、レッドシアターにチャンネルを合わせるようになったり、さらにはDVDを買ったり、舞台を見に足を運んでくれる人が出てくれば、お笑い界の発展に繋がり、これ幸いと。

東京03を最初に見たのは内村プロデュース

余談ですが、私は東京03の2本目のネタを見た瞬間、「あっ、内Pでやってたやつだ」と。^^;
2004年8月放送の内村プロデュース「芸能界無礼講すごろくスペシャル」の回が、東京03との最初の出会い。TIMレッド吉田宅でネタをする、まだ結成1年目の東京03でした。他には、カリカ、チョップリン、キング・オブ・コメディ、長州小力、パラシュート部隊がいました。おまけのちょっとしたネタ見せコーナーなのに、「なんだ、この完成度は!」ってインパクトを受けたことが蘇りましたね〜
また来年もキングオブコントという壮大なコントを楽しみたいです。

東京03 単独ライブ 機微 [DVD]

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