辻村深月「ウッチャンの笑いは他人を傷つけないんです」
「野性時代 第69号」を買いました。
今号の特集は、辻村深月(つじむらみづき)さんの「ふちなしのかがみ」刊行記念として「鏡のなかの辻村深月」。
ロングインタビューに始まり、辻村深月をつくったもの、自身が語る全作品解説、師弟問答with綾辻行人、大山のぶ代さんとの対談、辻村ワールドリンク集等、まさに総力特集にふさわしい内容でした。
野性時代 第69号 KADOKAWA文芸MOOK 62331-71 (KADOKAWA文芸MOOK 71)
- 作者: 角川書店編集部
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/07/13
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辻村深月をつくったもの
そこで私が注目したのが「辻村深月をつくったもの」。
辻村深月さんが影響を受けたもの、すなわち作品を形作ったものを15個取り上げているんですが、その最後に「内村光良」という項目が。実際は、辻村深月さんがウッチャンのことを書いているという情報を耳にして、「野性時代 第69号」を買ったわけですが。^^;
なぜウッチャンを好きになったかを短いながらも語っていますが、ウッチャンファンなら誰もが頷く内容。読みながら「そう、そうなんだよ!」と心の中で叫びました。
昔は不良でワルで、俺はこんなに悪いことをしてきたと自慢している場面をテレビでたまに見かけます。それを若気の至り的に語り、今は真面目になったとか、人の痛みを知ったとか、自分の世界だけで美談として完結させた後、そのとき傷つけられた人の中には、未だにその傷を負って人生を歩んでるかもしれないのに・・・とふと考えることがありました。
辻村深月さんもそういった視点を持っていて、だからこそウッチャンのファンになったんだと私は感じました。
- 作者: 辻村深月
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
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