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笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

キリマンジャロ登頂に成功したイモトに感動を貰う

ウッチャンナンチャン イッテQ 有吉弘行 BIG3

「世界の果てまでイッテQ!」で、イモトが標高5895mのキリマンジャロ登頂に見事成功しました。
同行した現地のガイド、番組ディレクターやADが次々と高山病で倒れる中、イモトが不屈の精神で登りきり、まさに芸人魂を見せました。

世界の果てまでイッテQ! イッテQ!大指令ボードゲーム

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今風が吹いてる「世界の果てまでイッテQ!」

「ウリナリ」のようなドキュメンタリー性。「気分は上々」のようなロケを楽しむ姿。「電波少年」のような海外ロケでの過酷さ。さらには、地上波デジタル時代にうってつけの美しい大自然の映像の数々。これら全て詰め込まれていて、かつ、バラエティ番組としての真剣さと笑いの部分を絶妙なバランスで保っている、それが「世界の果てまでイッテQ!」だと私は思います。

そんな番組を大きく支えているのがイモトアヤコの活躍であり、今回のキリマンジャロ登頂の成功で、それは最高潮に達したように思います。と同時に、ロケ中やスタジオで語ったイモトの言葉が、私の心にずっしりと残りました。

私本当は何もない人

2009年6月28日放送の「世界の果てまでイッテQ!」。

登山の序盤に、スタッフに「登っているとき何考えてるの?」と聞かれて、

イモト「最近の悩みです、怖いんですよ毎日毎日、私本当は何もない人なんですよ、本当ネタもできないし、なんだろその・・・、テレビに出る人としての土台が全くない人なんですよ、ぶっちゃけて言ったら
(ぶっちゃけすぎる姿にスタジオ笑)
イモト「それを、今はなんだろう・・・、動物に助けられ、編集にも助けられ、だから、土台がないから確実にこのままで行っちゃうと消えるパターンだと思うんですね」

世間から見捨てられるのが怖い

頂上に近づき、満身創痍でありながら決してギブアップしない姿にかぶせるように、出発前のベースキャンプにいたときのコメントが流れます。

イモト「登れないと、ほんと『何だアイツ』っていう、世間から見捨てられる感はちょっと怖いですね」

ついに、キリマンジャロの頂上に到着。自然と涙がこぼれ落ちるイモト。

イモト「しん・・・、しんどかったですね〜、後半、いや〜、ちょっと感無量っすね・・・、絶対来たかったんで〜・・・、ちょっとホッとしたのも正直ありますね、よかったぁ〜来れて、ちょっとホッとしてますね〜」

達成感と頂上からの壮大な景色を見ての涙だったのか、責任感から開放された涙だったのか分かりませんが、スタジオで見ている出演者はその間一切言葉を発しません。いや、発せません。それぐらいイモトの精神力に圧倒されたキリマンジャロ登頂のVTRでした。

お笑い芸人としての苦悩

そして、スタジオに戻り、イモトもスタジオに登場。ベッキーは今までにないほどの号泣。

内村「どうだった、行ってみて?」
イモト「でもほんとに・・・辛かったんですけど、でもほんと登ってよかったなあって思う部分がいっぱいあって」
内村「うん」
イモト「私みたいな、ポッと出のスカスカ人間は、本当になんだろう、頑張ろうと思っても、正直どう頑張っていいのかわからない部分があるんですけど、山みたいにこう頂上っていうゴールがあると、一切邪念を捨てて全力で向かえるなっていうのは、思いましたね〜」
内村「(大きくうなずくように)う〜ん」

お笑い芸人のイモトとして登るべき山はどこにあるのか、それを見つける旅も同時にしているんだ、と。

今のイモトを見ていると、有吉弘行という芸人を思い出さずにはいられません。電波少年では、ヒッチハイクという明確に与えられたゴールに全力で立ち向かい、感動を呼び、国民的スターになった有吉さん。
しかし、その次に目指すゴールは誰からも与えられずにしばらく低迷が続きます。そこから這い上がり復活した有吉さんが、この前のイロモネアで発した言葉が、そのままイモトに当てはまるんではないか・・・と。
さまぁ〜ず三村さん(イカ職人)が出たときの「イッテQ!」のやりとりも重ねると、「イモトは大丈夫だ」。なんとなくそんな気分になりました。

タモリも毎週見ている「イッテQ!」

2009年6月7日放送の「世界の果てまでイッテQ!」。

イカ職人のロケの後に、イモトのアフリカツアーのコーナーになったとき、

三村「これプチ情報ひとついいですか?」
内村「はい」
三村「うちの家族がイッテQ!の大ファンなんですけど」
内村「はいはい」
三村「イモトは『いい子だ、いい子だ』って評判なんですよ、うちの家族で
(イモト恐縮)
内村「あらっ」
三村「ロケを見てればわかる」
内村「はっはっはっはっ」
三村「オンエアしなくていいです」
(スタジオ笑)
オセロ松嶋「芸能人のベテランの人たちが、イモトさんに『よろしく、ファンや言うといて〜』って」
宮川「僕一回、武田鉄矢さんに言われましたよ」
内村「え〜」
ベッキー「すご〜い」
宮川「『イッテQだよね〜』って言われて、うわ〜お祭り言われるのかな〜って思ってたら『イモトいいねぇ〜』」
(スタジオ笑)
三村「ちなみにこれプチ情報ですけど、もう一個いいですか、タモリさん毎週見てます
(スタジオ「え〜」と驚きの声)
三村「イッテQ、大ファンだから」
手越「うわ〜、なんかすっげぇな〜」
三村「これもオンエアしなくていいですけど」
(スタジオ笑)

確かにイモトの人柄の良さ、頑張りやさんなところはバンバン画面から伝わってきます。

イモトアヤコの地球7周半

イモトアヤコの地球7周半

お笑いは最終的に人柄です

2009年6月25日放送の「ザ・イロモネア」サバイバルSP。

出場者は有吉弘行、ジョイマン、ななめ45℃、オオカミ少年、髭男爵、デンジャラス、ロマンチックセクシー、そして、ザ・たっち。
4thステージまで勝ち残った有吉さん。サイレントを残り時間わずかでクリア。しかし、挑戦中に疑惑のしゃべりがあった、と他の出場者から総ツッコミを受けます。

有吉「吐息です、吐息です」
内村「いっつも疑惑の判定みたいな」
有吉「いやいや、そんなことないでしょ!」
内村「確かにみんな、え〜って毎回言いながら、結果論で言えば」
有吉「はい」
内村「ここまで来ましたから」
有吉「そうなんです、お笑いは最終的に人柄です!
南原「あっはっはっはっはっ」
(お客さんから拍手)

有吉さんからこの言葉が出たときには、思わず唸ってしまいました。
この言葉は今のイモトにとって心強いものになるんじゃないでしょうか。お笑い芸人にとってのテレビが、ネタが出来てウケないと道が開けないものではなくて、イモトみたいなテレビ的にウケて道が開ける、なんていうのもあっていいんじゃないかと私は思います。

オレは絶対性格悪くない!

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