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笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

高学歴のお笑い芸人の多さ

先日(ビビる大木風で)、東大の合格発表のニュースを見ました。
現在のお笑い界には「田畑藤本」という東大卒のお笑いコンビがいます(相方も立命館大学)。藤本さんは東大大学院とNSC(吉本芸人養成所)を天秤にかけて、NSCを選択。相方の田畑さんもモルガン・スタンレーの就職を蹴って、NSCに入学。
そこまでするほど、お笑い芸人という仕事が魅力的になったのでしょうか?

慶応ボーイふかわりょうの叫び

2007年12月24日放送の「未来報道~ニッポン新ヒーロー伝説SP~」。

司会は南原清隆、進行は千原兄弟、アシスタントは眞鍋かをり、そして、パネラー席にふかわりょう、小島よしお。
日本と世界の教育の違いを紹介したVTRが流れた後、

ふかわ「結局ね、日本の教育だとね、なんていうんですか、その・・・、自分で学ぶ喜びを味わわないまま卒業しちゃうんですよ」
南原「ちょっと待って、あのさ、大学出てるよね?」
ふかわ「はい」
南原「どこだっけ?」
ふかわ「慶応大学です」
南原「慶応だよね、小島どこだっけ?」
小島「早稲田大学です」
せいじ「え〜!」
南原「(横の千原兄弟に向かいながら)俺らが芸人になるっていったらね」
ジュニア「はい」
南原「大体、大学とか行けないとかね、中退とかね、行くとこが無いから芸人になるんだけど」
ジュニア「そうです」
南原「お前ら、何しに来たの?」
(眞鍋かをり笑)
ふかわ「まあまあ、そういう意味では行くところがなかったんですよ」
南原「いや・・・」
ふかわ「結局言いたいのは、日本の生徒たちは、試験のための勉強をずーっと繰り返してきてるんです」
小島「そうです」
ふかわ「自分の人生のための勉強っていうのをしないまま、大人になっちゃうもんね」
小島「はい」
南原「企業に入ろうと思わなかったの?」
ふかわ「いや、そこは無かったです」
小島「やりたいことをやるんですよね?」
(なぜか微妙な空気が流れる)
ふかわ「・・・そう」
ジュニア「我々の頃は考えられないです、彼(せいじ)は、もうかけ算の8の段で音を上げたので、この世界に入ってきました」
(スタジオ爆笑)
せいじ「8の段ですでにやばかったです」
南原「(同意を求めるように)なあ?」
せいじ「はい」

ここでスタジオにいた読売新聞社会部の方が、「今は早稲田や慶応を出た人が、一流企業に就職するのと同じ位置に、お笑い芸人になるっていう選択があって、それだけお笑い芸人の社会的地位が高くなったんじゃないですか?」とコメント。

早稲田ボーイ小島よしおも叫ぶ

南原「いや、確かに、地位は高くなったかもしれませんけど・・・」
小島「いま、良い大学イコール良い企業に就職っていう時代はもう終わりました」
(決めたつもりも海パン姿のため微妙な空気が充満)

この後、ジュニアさんがインドと日本の小学校3年生の算数の教科書を紹介。
インドの方は全部英語で小さい字がびっしりなのに対して、日本は薄くてイラスト満載で絵本のよう。スタジオの大人たちが、この差に唖然とする姿が印象的でした。

お笑い芸人のステータス

クイズ番組を席巻しているロザン宇治原さんは京都大学。くりぃむしちゅーは立教・早稲田です。有田さんは弁護士を目指していました。
他にも列挙していくと、オリエンタルラジオは明治・慶応。レイザーラモンは同志社・立命館。フットボールアワー岩尾さんは関西大学。サバンナ八木は立命館。ハリセンボンはるかさんは早稲田。フルーツポンチ村上さんは青山学院。タカダ・コーポレーション大貫さんは立教。探せば、有名大学卒のお笑い芸人がこれでもかと見つかります。

ウッチャンがお笑いを始めたばかりの頃、親戚が集まった会でそのことをみんなに告げるのが、親類はとても恥ずかしかったんだそうです。
ところが今は、お笑い芸人のステータスが上がりました。なので、有名大学を卒業したにもかかわらずお笑い芸人を目指したり、エド・はるみさんのように今ある地位を投げ捨てて、というケースももはや珍しいことではなくなりました。
それがお笑い界にとって良いことなのか?時々考えてしまいます。