笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

ネタ中に観覧席から悲鳴が上がる現象を芸人たちはどう受け止めているのか

ネタ中に観覧席から悲鳴が上がる。

「M-1グランプリ」や「キングオブコント」といった賞レースの決勝でも、たまに見かける光景です。

観覧席から悲鳴が上がれば、そのせいで笑いが失速してしまいます。賞レースみたいな真剣勝負の場だと、下手すれば審査にも影響しかねません。だからと言って規制するのも違うでしょう。このデリケートな問題を、芸人たちはどう受け止めているのでしょうか。

悲鳴が上がるのはコントの世界に入り込んでいるから

2016年10月5日放送「山里亮太の不毛な議論」(TBSラジオ)

パーソナリティは南海キャンディーズ山里亮太。
ゲストはR藤本、ライス(関町知弘・田所仁)。

「キングオブコント2016」で優勝したライスを迎えて大会を振り返っているときに、だーりんずの下ネタで悲鳴が上がった場面について山里さんが言及していました。

山里「だーりんずさんもさ、めっちゃ面白かったけど、もうあの手のお客さんはさ、もう下ネタ笑わないお客さんになっちゃうんだね」
(うなずく出演者たち)
山里「いや、確かに無茶苦茶だよ、前向きにお笑いを観に来てる、すごい良いお客さんでもあるんだけど……」
田所「はい」
山里「怪我とかしてるシーン観て『え~!』とかさ、なんか酷いことが起きたときに『うわ~!』ってなるときってさ、ちょっとなんか……(沈んだ口調で)『うーん』ってなっちゃうんだよね」

しかし関町さんの意見はちょっと違います。

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