笑いの飛距離

元・お笑い芸人のちょっとヒヒ話

松尾諭のデビューのきっかけは青山でモデル事務所にスカウトされて

2016年の夏といえば、やはり映画『シン・ゴジラ』でしょう。

私は映画館で3回も観ました。いや、3回しか観てないと言うべきか。とにかくその基準が分からなくなってしまうぐらい、夢中にさせてくれる特撮映画でした。総勢328名のキャスト陣。この中から一番好きな人物を選ぶならば、迷うことなく松尾諭(まつおさとる)さんが演じた泉修一政調副会長を挙げます。

主人公の矢口(長谷川博己)が電話を掛けると、料亭にいた泉に繋がる。いかにも政治家らしい場所で電話を取った泉は、挨拶代りに矢口の出世を喜ぶ。しかし矢口は出世に興味がない。この泉の登場シーンは、両者が異なるタイプの政治家であることが伝わってきました。泉は出世、矢口は日本の未来。きっと矢口の足を引っ張る存在になるのだろう。そう予想していたのですが……。

松尾諭さんに注目する理由は、泉修一という役柄だけではありません。以前にバラエティ番組で役者になるきっかけを語っていたのですが、その内容がにわかには信じがたいものだったのです。このときの印象もあって、他のキャストに比べて思い入れが強いのでしょう。

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